2025/07/15 (更新日: 2025/10/16)
アビームコンサルティングは、デロイトやアクセンチュアと並ぶ国内有数の総合系コンサルティングファームです。日本発のグローバルコンサルとして、アジアを中心に全世界でプロジェクトを展開しており、「日系企業の変革を支援する立場」として強いプレゼンスを持っています。
就活生の間でアビームが高い人気を誇る理由には、次のような点が挙げられます。
- グローバル展開と日系企業支援のバランス:海外展開を積極的に行いながらも、日本企業との深いリレーションを活かした案件が豊富。
- 育成に強みを持つ組織風土:OJTの手厚さや人材育成制度の充実ぶりは、外資系ファームと比べても非常に評価されている。
- 多様なプロジェクト領域:戦略からIT導入・業務改革・DX推進まで、幅広い領域にコンサルタントが関与できる。
特に「自分の意思でキャリアの幅を広げていける環境」「クライアントとの密接な関係性の中で長期的な価値提供ができる点」などが、安定志向と成長志向の両方を持つ学生に刺さりやすいポイントとなっています。
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アビームコンサルティングの事業は、戦略立案から業務改革、IT導入・DX支援まで一気通貫で行う「総合系コンサルティング」に分類されます。特定領域に特化するのではなく、クライアントの課題解決を「構想段階から実行支援まで」広範に手掛けているのが特徴です。
- 戦略コンサルティング:新規事業立案、中期経営計画策定、M&A戦略など
- 業務改革・BPR:現場の業務プロセス改善や部門横断的な構造改革
- IT・デジタル支援:ERP導入(SAPなど)、デジタル化支援、データ活用
- DX推進:ビジネスモデル変革、顧客接点の高度化支援
また、特筆すべきは「自社実行部隊との連携」です。アビームには、計画の実行を担う専門部門(例:ABeam DX Labsなど)が存在し、提案にとどまらない実行力をもってプロジェクトを完遂しています。
アビームは、かつての「デロイト トーマツ コンサルティング」から独立し、現在では日系企業として唯一、アジアに強いネットワークを持つ総合系ファームとしてポジショニングされています。特に製造業や小売、金融といった日本企業の主力産業において、アジア市場での競争力強化を支援する案件が豊富です。
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🌟アビームコンサルティングのなかでも、戦略ビジネスユニット(SBU)は、通常のコンサルティング部門とは明確に異なるポジションを持つ特別なユニットです。
以下では、違いを観点別に整理しながら、具体的に解説します。
戦略ユニットは、戦略ファーム的な案件をアビーム内で経験できる貴重な場であり、経営視座を早期から身につけたい学生にとって魅力的です。一方で、求められる水準も高いため、ケース面接・英語対応力など、入念な対策が必要となります。
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アビームコンサルティングの初任給は、月給29万5,000円(賞与年2回)が基本となっています。年収ベースでは、おおよそ450万円前後が初年度の水準です(2025年度入社時点)。この金額は、コンサル業界全体で見れば「中間〜やや低め」の位置にありますが、福利厚生や昇給スピードを考慮すると、必ずしも待遇が見劣りするわけではありません。
例えば、アクセンチュアでは月給34万円近く、初年度年収は約500万円が水準です。デロイトトーマツコンサルティングは30万5,000円、NRI(野村総合研究所)は30万2,500円と、いずれもアビームをやや上回る水準です。
一方で、アビームは評価に応じた昇給スピードが比較的速く、若手でも着実に年収が上がっていく設計になっています。また、住宅手当・在宅勤務環境支援など、給与以外の待遇面で実感しやすい支援が整っている点も見逃せません。
なお、戦略ユニット(SBU)配属の場合、初任給や評価制度が異なるケースもあります。具体的な金額は非公開ながら、他の戦略ファームに比べるとやや控えめである一方、日系的な安定感と育成体制の中で戦略案件に携われることが魅力とされています。
アビームコンサルティングの本選考は、エントリーシートから最終面接まで約1ヶ月半ほどで進行するスピーディな設計が特徴です。例年3月〜5月にかけて本格化し、学生のスケジュール負担が比較的軽いことも魅力のひとつです。
選考の入り口。設問数は2〜3問と標準的で、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)・志望動機・自己PRが頻出です。内容自体はオーソドックスですが、「論理構成の明確さ」と「アビームとの接点」が評価に直結するため、一般的な内容の焼き直しでは通過が難しい傾向にあります。
形式はリクルート社提供のSPI(言語・非言語+性格検査)です。自宅受験が主流で、締切はES提出と同時期に設定されるケースが多いです。
⚠️SPIの足切りはやや厳しめとの声もあり、苦手分野を残したまま臨むと面接に進めないケースも珍しくありません。
担当:若手〜中堅のコンサルタント。時間は30〜40分程度。前半で人物面接(ES深掘り/志望理由/逆質問)、後半で簡易的なケース面接が実施されることが多いです(例:「国内タクシー市場の規模を見積もってください」など)。ケースの難易度は中程度で、結論よりも思考プロセスや説明力が見られています。
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担当:マネージャークラス。一次よりも志向性やフィット感を重視した質問が増え、ケースを行わないこともあります。
📝「なぜコンサルか」「なぜアビームか」に対する一貫性や、自分の考えを言語化できる力が評価対象です。
雰囲気は穏やかで、あくまで候補者の人柄・価値観を理解しようとする対話型が主流です。
担当:役員/ディレクタークラス。全体の中で最も志望度が問われるステップです。正解を求められているわけではなく、自分の言葉で語れるか/腹落ちしているかが重視されます。
最終面接から数日以内に内定連絡が届き、その後、HR担当と面談。職種希望や入社意向の確認がなされ、内定承諾の意思表明へと進んでいきます。
🌟このスピード感からも分かるように、選考対策の「仕込み」は3月以前から始めておくのが理想です。
アビームコンサルティングでは、サマー/ウィンターで実施されるインターン参加者に対して、早期選考ルートが案内されるケースがあります。ただし、「インターンに出れば自動的に内定に直結する」という設計ではなく、あくまで本選考とは“別ルート”で、難易度も形式もやや異なるのが実態です。
🌟インターン経由では、ES・SPIが通れば実際の業務に準じたケース演習に参加できる点が最大の特徴です。
その後、活躍度や人柄に応じて、早期の個別面談や評価面談を経て、特別選考や面接免除が案内されることもあります。
確かに、インターン参加は選考上の一定のアドバンテージになります。特に、「顔が知られている」ことで面接時に安心感を与えやすいことや、インターン中に高評価を得た学生が早期内定につながる例もあります。ただし、インターンに出たからといって面接が免除されるとは限らず、通常ルートと同等の評価基準で選考されることもあります。そのため、インターン経由でも油断せずに自己分析・ケース練習は必須です。
アビームコンサルティングは、コンサル業界の中でも比較的オープンな採用方針を掲げており、学歴や特定の経験に偏らず、幅広い層にチャンスがあるファームとして知られています。しかし一方で、人気の高まりとともに選考の倍率は年々上昇傾向にあります。
実際の選考倍率は年度や選考ルートによって異なりますが、27卒本選考の場合、全体の体感倍率は20〜30倍程度と見られています。特に以下の2点で倍率が高まりやすくなっています。
- コンサル業界の志望者が外資だけでなく日系ファームにも広がっていること
- IT・業務改革領域に強いアビームの特性が、DX志望学生からも注目を集めていること
いわゆる「戦略専業」ではないにもかかわらず、戦略寄りの案件に関心を持つ層もアビームを志望しており、受験者層が拡大している点が倍率上昇の一因となっています。
SBU(戦略ビジネスユニット)を志望する場合、母集団自体が限定されており、かつ選考のハードルが高めに設定されています。ケース面接の比重が高く、英語面接を課されることもあるため、通過率は通常部門の半分以下とみられています。
- 戦略ユニットES通過率:約10〜15%
- 一次面接通過率:20%前後(特にケースでの差が顕著)
本気でSBUを目指すのであれば、通常の選考とは全く別の競争環境を想定した対策が不可欠です。
ここからは、アビームの各選考フロー(ES・WEBテスト・面接)の解説と、それぞれの選考で注意すべき点や通過のために必要な準備やTIPSについて徹底解説していきます。
アビームのESでは、例年以下のようなことが問われる傾向にあります: