2025/04/28
マッキンゼーは、東大・京大・一橋・慶應をはじめとする最難関校の学生がこぞって応募する“新卒就活の頂点”とも言える存在です。
毎年数千人の応募があると予想されるにもかかわらず、採用人数は30人程度であると言われており、選考倍率は百倍以上になると推定されます。
・地頭の良さ(情報処理・抽象化)
・ケース面接での網羅的思考と構造化力
・“共に働きたい”と思わせる人間性
が総合的に見られ、どれか一つ欠けても突破は困難です。コンサル業界内でも、マッキンゼーは特に人物面接に厳しく、完璧な論理性だけでは通らないという声もあります。
マッキンゼーは夏・秋・冬の3期に分けて選考を実施していますが、秋・冬になるにつれて、採用枠はどんどん埋まっていくのが実情です。
💡 つまり、最初の夏の時点で動ける人ほどチャンスが広がるというわけです。
マッキンゼーの企業情報(特徴や初任給、採用大学の傾向等)や魅力については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
マッキンゼーの選考フローは以下の図の通りになっています。
マッキンゼーの選考フローでは、インターン(ジョブ)がありません。
一方、BCG・ベイン・ローランド・ベルガーなど多くのファームでは、サマーインターンが実質の本選考ルートとして機能しており、ジョブ参加者にのみ内定を出すケースも珍しくありません。
✅ 他社:ジョブ参加 ➝ 面接 ➝ 内定
✅ マッキンゼー:ES〜最終面接まで一発勝負
これは、選考回数が限られ、1回1回の完成度がより厳しく問われるという意味でもあります。
マッキンゼーの選考はエントリーから最終面接まで完全オンラインで実施されます。
これは他ファームと比べても特徴的で、オフィス訪問や対面最終面接が課されるケースが多い中、地理的なハンデなしで選考に臨めるのは大きな利点です。
ケース面接・人物面接ともに1対1形式で行われ、全体として非常に個別性が高いのも特徴です。短時間で構造的に答える能力と、納得感ある人間性の提示の両方が問われるため、事前準備は想像以上に重要になります。
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▼ぜひ一度ケース面接の実力を測ってみませんか?
ここからは、ES・WEBテスト、面談、ケース面接の特徴と通過するための重要ポイントについて徹底解説していきます。
マッキンゼーのエントリーシート(ES)は、毎年以下のようなシンプルな設問で構成されます:
「あなたがこれまでにリーダーシップを発揮した経験について教えてください。」
「最も困難だった挑戦と、それをどう乗り越えたかについて教えてください。」
一見して定番の設問に見えますが、ここで問われているのは単なる“経験談”ではありません。マッキンゼーが求める資質を高い解像度で体現できているかどうかが、評価の決め手になります。
Strategy&やベインといった他戦略コンサルでは、ESは面接に進ませるための“参考資料”的な扱いをされるケースが多く、実質的な選考の本番は面接以降というスタンスです。
一方マッキンゼーは、ESで書いた内容が面接での人物面接に使われる場合が多く、ESの内容が面接の通過率に影響してきます。
そのため「戦略コンサルティングファームではESは重視されない」と言われがちですが、マッキンゼーではESにこだわる必要があります。
マッキンゼーは世界共通で、応募者に以下の5つの資質を求めていると明言しています("What we look for")。
🧩 1. Personal Impact(周囲に影響を与える力)
他者に良い影響を与え、信頼を獲得し、チームを前向きに動かせるか。
🧠 2. Entrepreneurial Drive(起業家的な意志と推進力)
自ら挑戦し、困難な状況でも粘り強く結果を出す力。
💡 3. Inclusive Leadership(包摂的なリーダーシップ)
多様な人々と協働し、互いを尊重しながらリードできるか。
🔍 4. Problem Solving Skills(問題解決能力)
未知の課題に対して、構造的に思考し、仮説を立てて進める力。
🧭 5. Courageous Change(変革を推進する勇気と意志)
状況を見極めて変化を恐れず行動できるか。
これらは中途採用・新卒採用問わず全世界で共通している評価基準であり、「学生だから甘く見てくれる」ことは一切ありません。
ESで書くべき内容は、「何をやったか」だけではなく、
といった、“資質に直結する示唆”が必要です。表面的なエピソードでは見抜かれてしまいます。
ESは、「通過するための書類」ではなく、「あなたがマッキンゼーで活躍する素養を持っていることを証明する機会」だと捉えましょう。
マッキンゼーのWebテストは、他社とは一線を画す“完全独自形式”で知られています。
玉手箱やTG-WEB、SHLなど既存の形式とは一切異なり、過去問も市販教材も存在しないため、事前対策が極めて困難です。また、知らなければ落ちるような特徴が多く、事前の情報収集が欠かせません。