ADL(アーサー・ディ・リトル)のケース面接を想定した練習
この練習は、ADLの新卒選考で、筆記ケースを通過したあとに行われる人物+ケース面接を想定したものです。ADLは1886年に米ボストンで設立された世界最古の経営コンサルティングファームで、日本オフィスは1978年に開設されました。技術と経営の融合を基本思想に掲げ、製造業やテクノロジー領域に強みを持ちます。お題は当日その場で示されます。準備できるのは正解ではなく、初見の問いに向き合う型のほうです。
この練習で見られている力
まず見られているのは、売上をどの軸で分解し、どこがボトルネックなのかを自分で特定できる構造化の力です。そのうえで、製品や技術の特性を売上という経営数字に接続して語れるかが問われます。思考時間が長めに与えられる形式なので、整理の粗さはそのまま見えてしまいます。限られた時間でどこまで詰めきれるかという思考の密度も評価対象です。面接官の一言を受けて仮説を伸ばしたり修正したりできる対話力も、同じくらい重く見られています。
面接官・選考の特徴
- 面接は穏やかに進み、詰められることはほとんどありません。反応が薄くても不合格のサインではないので、沈黙を恐れず自分から論点を前に進めましょう
- ケースと人物面接が同じ枠で組み合わされることがあります。頭の切り替えを含めて通しで練習しておきましょう
- 選考が進むほど、論理的思考力よりカルチャーフィットとなぜADLなのかが見られます
通る人と落ちる人で差がつくところ
- 3Cや4Pをなぞって終わると、どの商材でも同じ話になり印象に残りません。対象の収益構造まで踏み込みましょう
- 打ち手を総花的に並べると、実行する側の視点が抜けていると見なされます。インパクトの大きい一つに絞り、選んだ理由を語りましょう
- 市場が縮小しているといった古い前提のまま話すと、事実確認の甘さが見えます。前提を数字で置き直してから始めましょう
取り組む際に意識すべきポイント
- 売上の分解の切り口と、ボトルネックを特定した根拠
- 誰に向けた打ち手なのかという顧客セグメントの設定
- 技術や製品の強みと、売上へのつながり方
- 実行に必要な資源と、副作用への配慮