伊藤忠商事は、生活消費に関わる領域に強みを持つ総合商社です。売り手よし、買い手よし、世間よしという三方よしの考え方を受け継いでいます。この練習は、同社のケース面接を想定して用意しています。お題は事前に公開していません。備えておけるのは中身ではなく、進め方のほうです。
背景:伊藤忠商事が置かれている環境
- 資源以外の領域に厚みを持ち、消費者に近い事業を多く抱えていることが同業との違いです
- 商人としての姿勢を掲げ、目の前の利益だけでなく長く続く関係を重んじる考え方が根づいています
面接官・選考の特徴
- 成果の話では、なぜその行動を取ったのか、制約をどう越えたのかまで踏み込んで問われます。判断の理由を用意しておきましょう
- 立場の異なる面接官が段階的に見ていきます。相手が変わっても筋の通った話ができるよう整えておきましょう
この面接で見られている力
まず見られているのは、商いとして成り立つかを数字で確かめながら考えられる力です。そのうえで、関係する相手全体の釣り合いを考えて判断できるか、そして自分が前に出て事業を動かす当事者の意識が言葉に表れているかが重視されます。
この形式では特に、誰の立場で意思決定するのかを自分で置く力と、立場の異なる関係者の利害を整理する力が問われます。打ち手の効果だけでなく、副作用や実行の制約、財源や合意形成の難しさまで見通したうえで、自分の立場を決めて反対の見方にも応答できるかも見られています。
通る人と落ちる人で差がつくところ
- 誰の立場で考えるのかを置かないまま進めると、議論の宛先が定まりません。意思決定の主体を最初に決めましょう
- 理想論の施策を並べるだけだと、実行の制約を踏まえていないと見られます。誰が担い、費用をどう賄うのかまで触れましょう
- 良い面だけを語ると、副作用への目配りを疑われます。誰が損をしうるのかと、その和らげ方まで語りましょう
練習の進み方
- お題が提示されたあと、考えをまとめるための思考時間があります
- まとまったら、立場と論点の置き方を示してから、結論と理由を説明します
- そのあと面接官から質問や指摘が入るので、応じながら優先順位を組み替えていきます
取り組む際に意識すべきポイント
以下が言語化できているか、確認してみてください。
- 誰の立場で意思決定するのかを置けているか
- 関係者の利害を洗い出し、対立点を整理できているか
- 実行の制約を踏まえて、優先順位をつけられているか
- 反対の見方を踏まえたうえで、自分の立場を貫けているか
参考にした情報