2025/04/14
アクセンチュア新卒のリアル｜初任給・採用大学・採用人数の傾向
目次
🌟アクセンチュア新卒は本当に人気？その理由を徹底解説
🔸アクセンチュアはなぜ新卒から人気なのか？
🔸アクセンチュア各部門について紹介
🔸アクセンチュアに向いている人の特徴とは？
💰アクセンチュア新卒の初任給と給与体系をリアル解説
🔸アクセンチュアの初任給は高い？他社との比較で検証
🔸年収モデルを公開！1年目〜5年目の給与推移とは
🎓採用大学に偏りはある？アクセンチュアの学歴事情
🔸最新データで見る採用大学の傾向
🔸学歴より重視されるポイントとは？
🧑💼アクセンチュアの採用人数と倍率の現実
🔸年度別の採用人数の推移と変化
🔸新卒採用の倍率はどのくらい？
🎯アクセンチュア新卒になるには？選考のポイントと対策
🔸選考フローの全体像と各選考フローで見られるポイントとは
🔸アクセンチュアに入るための準備と心構え
📝まとめ｜アクセンチュア新卒を目指すあなたへ
🔸給料・学歴・採用情報をふまえて、目指す価値はある？
🔸情報収集の次は「行動」に移そう
🌟アクセンチュア新卒は本当に人気？その理由を徹底解説
🔸アクセンチュアってどんな会社？
🌍 世界最大級の総合コンサルティングファーム
アクセンチュアは、アイルランド・ダブリンに本社を置き、世界120カ国以上で事業を展開。
従業員数は全世界で約74万人と、業界でも群を抜く規模を誇ります。
💼 サービス領域は多岐にわたる
戦略立案からIT導入、業務改革、デジタル支援まで、企業の成長・変革に必要なソリューションを一気通貫で提供しています。
日本法人の概要
- 設立：1995年
- 本社所在地：東京都港区
- 国内従業員数：2万人以上
- 拠点：東京・大阪ほか全国に展開
📌 取引実績も豊富
国内では、大手企業や官公庁を中心に多くのプロジェクトを支援しており、日本市場においても強い存在感を持っています。
🔸アクセンチュアはなぜ新卒から人気なのか？
✅ 給与の高さ：同世代の中でもトップクラスの初任給水準
アクセンチュアの初任給は、コンサルティング業界でも高水準に位置します。これは年俸制に基づいており、年間では約450～480万円程度のスタートになります。さらに昇進スピードも比較的早く、パフォーマンス評価によって年1〜2回の昇給があるため、入社3年目で年収600万〜800万円台に乗るケースも珍しくありません。詳しくは後述しますが、成果に見合った報酬を得たいという学生にとっては、非常に魅力的な環境といえるでしょう。
✅ 働きやすさ：柔軟な働き方と手厚い福利厚生
アクセンチュアでは、個人のライフスタイルに合わせた働き方が可能で、リモートワークやフレックス制度が標準化されています。特にコロナ禍以降は「ハイブリッドワーク」が定着し、プロジェクトやチームによって在宅・出社を自由に使い分けられるようになっています。
また福利厚生面も非常に充実しており、カフェテリアプラン（予算内で自分に必要な福利厚生を選択できる制度）や、定期健康診断・人間ドック補助、カウンセリング・メンタルケア支援、資格取得支援制度、産休・育休後の復職支援などが整備されています。
✅ 成長機会の多さ：圧倒的なスピードでのスキル習得
アクセンチュアでは1年目からクライアントワークの一部を担うことが一般的で、業界・職種の垣根を越えて様々な業務に携わることができます。とくに大企業の経営層と向き合うような案件や、最先端テクノロジー（生成AI、ブロックチェーン、IoT等）を活用したプロジェクトに参画できる機会も多く、20代のうちに圧倒的な経験値を得ることが可能です。
✅ 入社後のキャリアパスの豊富さ：社内転職制度「TAL」
アクセンチュアでは、入社後も柔軟にキャリアを設計できる制度が整っています。その代表例が「TAL（Talent Marketplace）」と呼ばれる社内公募制度です。一定の経験を積めば、社内での異動を自ら希望することができ、戦略コンサル→Song、テクノロジー→海外拠点、オペレーションズ→インダストリーXなど、他部署への異動が可能です。また、一定のタイミングでMBAや留学支援などのキャリア開発支援を受けることも可能で、外資ならではの「自分の意志を尊重するカルチャー」が浸透しています。
さらに、「グローバルプロジェクトへの参画」や「海外オフィスへの出向」といった機会も社内公募を通じて手に入れることができます。海外志向のある学生や、将来はグローバルに活躍したいと考える人にとって、アクセンチュアは「日本国内にいながら世界とつながれる」数少ない環境です。
🔸アクセンチュア各部門について紹介
✅ ストラテジー＆コンサルティング部門
◾ 戦略コンサルタント職
- 業務内容：
クライアント企業の経営層と直接対峙し、企業の持続的成長に向けた中長期的戦略を描きます。市場調査・財務分析・組織構造改革・新規事業立案・M&A支援など、プロジェクトは多岐に渡ります。特にアクセンチュアは「戦略の策定だけでなく、その実行までを支援する」ことが特徴であり、戦略と実行のブリッジを担います。
- 主な競合：マッキンゼー、BCG、ADLなどの戦略系ファーム
- アクセンチュアの強み：
①実行力を伴う一気通貫支援：戦略立案だけでなく、テクノロジー部門やオペレーション部門と連携し、戦略の実行支援・業務変革・システム導入まで社内完結可能。
②業界特化チームの深い知見：インダストリー別に特化チームを有し、業界慣習やKPI構造に強み。
③成長分野に注力：サステナビリティ・ヘルスケア・地方創生など、新規領域の戦略案件が多い。
◾ ビジネスコンサルタント職
- 業務内容：
民間企業や公共機関が抱える業務・組織・IT・人材などの複雑な経営課題に対して、現状分析から改善施策の設計・導入までを担当。業務改善・コスト削減・組織改革・チェンジマネジメント等のプロジェクトが中心。プロジェクト期間は2～6ヶ月が多く、若手のうちから顧客折衝を任されることも特徴です。
- 主な競合：
デロイト、PwC、KPMG、EY、IBMコンサル、日系総合コンサル（野村総研、日立コンサルなど）
- アクセンチュアの強み：
①人員規模と業界カバレッジ：日本法人だけで2万人以上のコンサルタントが在籍しており、あらゆる業界に対応。
②スピードと柔軟性：他社が2〜3ヶ月かけるプロジェクトを1ヶ月半で完了するなど、迅速な実行力に定評あり。
③変革実行に強い：「構想止まり」で終わらせない、業務現場に入り込んだハンズオン型のコンサルティングが評価されている。
✅ テクノロジー部門
◾ デジタルコンサルタント職
- 業務内容：
クラウド、AI、IoT、ブロックチェーンなどの先端デジタル技術を用いた業務変革やDX戦略支援を行います。業務プロセス設計、テクノロジー選定、データ活用戦略の立案などを担当し、ビジネスサイドとエンジニアリングの橋渡しを担うポジションです。
- 主な競合：
IBM、富士通、日立、NTTデータ、NEC（SIer系）、PwC Digital、アクセンチュア内でもテクノロジー以外の部門とバッティングすることも
- アクセンチュアの強み：
①技術×ビジネスの総合力：IT専業でなく、戦略や業務コンサルと連携したトータル支援が可能。
②最新技術への対応スピード：OpenAIとの提携やSAP・AWSとのアライアンスなど、技術連携が非常に強い。
③人材層の厚さ：クラウド、AI、IoTといった分野における国内トップクラスの専門人材を多数保有。
◾ ソリューション・エンジニア職
- 業務内容：
顧客の業務課題に応じたシステムを、要件定義～開発・保守・運用まで一貫して構築。スクラムやDevOpsなど最新の開発手法を取り入れながら、スピーディかつ柔軟なシステム構築を支援。エンジニアでありながらクライアントとの折衝に立つ機会も多いのが特徴です。
- 主な競合：
SIer（TIS、NTTデータ、富士通）、グロース系開発会社（ウルシステムズ、ビービットなど）
- アクセンチュアの強み：
①業界横断の案件保有：金融・製造・通信・公共まであらゆる業界の大規模案件を保有。
②チーム構成の柔軟性：戦略やオペレーション部門との合同チームで要件定義から携われる。
③最新技術の早期導入：グローバルでの技術開発成果をすぐに国内展開できる体制が整っている。
◾ データサイエンティスト／AIアーキテクト職
- 業務内容：
ビジネスにおける意思決定の最適化を目的に、統計・機械学習・自然言語処理などを用いた分析やモデル構築を行う。AIアーキテクトは技術を社会実装するためのアーキテクチャ設計や、エッジAI・生成AIの導入戦略を立案・推進する役割。
- 主な競合：
データブリックス、Preferred Networks、NTTデータ数理、日立製作所、Big4のアナリティクス部門
- アクセンチュアの強み：
①ビジネス×AI融合：分析結果を業務に落とし込む実行力とストーリーテリングの力が強い。
②グローバル連携：世界中のAI専門家チームとのナレッジ共有が頻繁に行われ、常に最新トレンドを取り込める。
③実証実験の多さ：PoCで終わらず、実際の業務プロセスや製品に実装した実績が豊富。
✅ アクセンチュア ソング部門
「顧客体験（CX）」「ブランド戦略」「サービスデザイン」を軸に、マーケティングとテクノロジー、そしてクリエイティブの力を融合させて、“売上につながる顧客体験”を設計・実行する部門です。
◾ マーケティング職
- 業務内容：
生成AI、広告データ、顧客の行動履歴などを活用して、ブランドと生活者の接点（顧客体験）を再構築します。特定商品の売上を上げるだけでなく、ファンづくり、顧客ロイヤルティの向上までを目的とした包括的なマーケティング戦略を立案・実行します。プロモーション企画、メディアプランニング、データ分析など、業務は多岐に渡ります。
- 主な競合：
電通、博報堂DY、ADKなどの広告代理店／デジタルマーケ系コンサル（ベイカレント、フラクタなど）
- アクセンチュアの強み：
①クリエイティブ×テクノロジーの融合：広告代理店とは異なり、施策をシステム・アプリ実装レベルまで落とし込める点が最大の強み。
②マーケティングROIの定量化：感覚的な広告提案ではなく、データに基づくマーケ施策の設計が可能。
③社内での統合支援：顧客データ基盤（CDP）整備→コンテンツ設計→SNS運用→EC導線設計まで一気通貫で対応。
◾ デザイン職
- 業務内容：
プロダクト・サービスのUI/UXデザイン、ブランドロゴやウェブサイトの設計、アプリの導線設計、空間体験の設計など、生活者がブランドと接触する“体験”そのものを設計します。HCD（人間中心設計）やサービスブループリント、プロトタイピングツールを使って、ユーザーの行動と心理に沿ったデザインを構築します。
- 主な競合：
博報堂アイ・スタジオ、Goodpatch、チームラボ、IDEO、ベイカレント（UIチーム）
- アクセンチュアの強み：
①ビジネスインパクトまで見据えた設計：見た目だけでなく、KPI設計・売上効果まで含めたUX設計が可能。
②エンジニア・コンサルと連携した設計：戦略・テクノロジーと連携し、デザインの“その先”まで責任を持つ。
③顧客接点すべてをカバー：Web、アプリ、店舗、広告、IoT機器など、マルチチャネルで統合設計が可能。
◾ クリエイティブ職
- 業務内容：
CM、ブランド動画、SNS広告、LP（ランディングページ）など、顧客接点におけるビジュアル・文章・映像などのコンテンツ制作を担当。プロダクトの世界観やブランドストーリーを「形」にする役割です。コピーライター、アートディレクター、映像クリエイターなど、多様な職種が含まれます。
- 主な競合：
TBWA HAKUHODO、博報堂ケトル、面白法人カヤック、BBDOなどのクリエイティブエージェンシー
- アクセンチュアの強み：
①データ×クリエイティブの融合：SNS分析や購買データを活かして、効果の見えるクリエイティブを提案可能。
②世界観構築力：広告単体ではなく、ブランド全体のストーリー設計から関われる。
③グローバルネットワーク：海外の優秀なクリエイターとの共創が可能で、世界基準の表現力が身につく。
🔸アクセンチュアに向いている人の特徴とは？
アクセンチュアは、上で示しているように多様な領域にまたがるプロフェッショナル集団であり、そこで活躍する人材も多様です。ただし、その中でも共通して求められる志向性や資質があります。
✅ 未知の分野にも物怖じせず飛び込める人（挑戦志向・学習意欲）
プロジェクトの内容や対象業界は頻繁に変わるため、「知らないこと」を前提として飛び込み、短期間でキャッチアップできるかどうかが鍵です。学習習慣や知的好奇心が強い人、新しい環境を楽しめる人には向いています。実際、入社後に自ら興味を広げてAIやファイナンスの資格を取る社員も珍しくありません。
✅ 周囲と協働しながら成果を出せる人（チームプレー力）
アクセンチュアの仕事は常にチームで進行します。上下関係や職種の垣根を越え、多様なバックグラウンドを持つメンバーと成果を出すことが求められます。プロジェクトでは、ロジックだけでなく、メンバー間の信頼関係や雰囲気づくりも大切です。個の力だけでなく、チームとして価値を最大化しようとする姿勢が問われます。
✅ 構造的に物事を捉えられる人（論理思考・情報整理力）
どんなプロジェクトでも、最初は複雑で混沌とした情報からスタートします。そうした中で、本質的な課題を見抜き、論理的に整理し、簡潔に伝えられる人は強いです。複雑な情報を図やチャートにまとめたり、物事の流れを筋道立てて話せることは大きなアドバンテージになります。
これは基本的に選考内で”ケース面接”と呼ばれる特殊な面接を課すことで測られています。https://casematch.jp/column/
ケース面接の概要については以下の記事にて解説しています。
"ケース面接の準備に、何から手をつければいいか迷っていませんか？"
CaseMatchでは、コンサル志望者のために開発されたケース特化型AI面接練習サービスを無料で提供しています。
✅完全無料✅いつでもどこでも、実際の過去問をベースにしたケース面接を練習可能
✅AIが14,000件以上の回答データとプロの採点結果に基づき、あなたの回答を自動で採点・フィードバック
再現性を持って、かつ効率良くケースを練習できるツールとして、今多くの就活生から注目されています。
▼ぜひ一度ケース面接の実力を測ってみませんか？
💰アクセンチュア新卒の初任給と給与体系をリアル解説
🔸アクセンチュアの初任給は高い？他社との比較で検証
💰 基本給
アクセンチュアでは、部門ごとに初年度の年俸が設定されており、12分割で月額支給されます。残業代、見込み賞与などが含まれていないのが特徴です。新卒で最も高いのは戦略コンサルタント職とデータサイエンティスト職で、以下の通りです。
- 戦略コンサルタント：550万円
- データサイエンティスト：550万円
- ビジネスコンサルタント：430万円
- デジタルコンサルタント：430万円
- ソリューションズ・エンジニア：430万円
- マーケティング：430万円
- クリエイティブ：430万円
- AIアーキテクト：430万円
ここに加えて、残業代、ボーナス、家賃補助などが加わるため、上の数値に50~250万円程度上乗せされた金額が額面上での初任給になります。ただし、具体的な金額は個人の状況や業績により異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
🎁 賞与（ボーナス）
アクセンチュアでは、年1回（12月）に業績賞与が支給されます。金額は会社全体の業績と個人の評価に応じて決定され、基本給の5％〜15％程度が相場とされています。
📈 昇給制度
年1回の給与改定が行われます。評価制度は、期初に設定した目標の達成状況やプロジェクトでの成果などを基に、キャリアカウンセラーである「People Lead」が評価をまとめ、評価会議で審議されます。実力主義の文化が根付いており、成果を上げることで早期の昇進・昇給が可能です。
⏱ 残業代（時間外手当）
マネージャー職未満の職位では、実際の残業時間に応じて時間外勤務手当が全額支給されます。平均残業時間は月40時間程度とされていますが、働き方改革により残業時間の削減が進められています。
🔸年収モデルを公開！1年目〜5年目の給与推移とは
アクセンチュアでは、年功序列ではなく実力主義に基づいた評価制度が導入されており、昇進スピードや年収の上がり方は個人のパフォーマンスに応じて大きく変わります。とはいえ、一定のモデルケースとして、ビジネスコンサルタント職における1年目〜5年目の平均的な給与水準を以下の通り紹介します。
✅ 1年目（アナリスト）
- 年収：約430万円〜480万円前後
新卒入社時は年俸制で約430万円が提示されます。ここに残業代（平均月30〜40時間程度）や賞与（年1回、数十万円規模）が加わります。
仕事内容は資料作成・議事録・データ整理・リサーチなど、チームのサポート業務が中心です。
✅ 2年目（アナリスト上位層〜シニアアナリスト）
- 年収：約500万円〜580万円前後
成果やプロジェクト経験に応じて昇給・昇格が行われ、年俸が数十万円単位でアップするケースが多いです。
また、担当領域が広がり、クライアント折衝の補助や提案資料の骨子設計なども担当するようになります。
✅ 3年目（コンサルタント）
- 年収：約600万円〜750万円前後
多くの社員がこのタイミングで「コンサルタント」に昇格します。昇格とともに年俸も大きく引き上げられ、残業代込みで700万円前後になる例も少なくありません。
クライアントとの打ち合わせを主導したり、チームリードを任されることも増え、責任が一気に増していく時期です。
✅ 4年目（シニアコンサルタント）
- 年収：約750万円〜900万円前後
通常3〜4年目でシニアコンサルタントに昇格。年俸ベースで700万円台後半となり、残業代・賞与込みで年収は800〜900万円に達します。
チームマネジメントやプロジェクト全体の進行管理、若手育成も求められるポジションです。
✅ 5年目（マネージャー手前〜マネージャー昇格）
- 年収：約900万円〜1100万円超
優秀な社員は5年目前後でマネージャーに昇進。年俸は一気に跳ね上がり、基本給に加え業績賞与の比率も大きくなります。
年収1000万円の壁を超える時期でもあり、クライアントの意思決定層との直接的な関係構築や、複数案件の統括を担うことになります。
🎓採用大学に偏りはある？アクセンチュアの学歴事情
🔸最新データで見る採用大学の傾向
アクセンチュアは、日本全国の大学から広く新卒採用を行っており、その傾向は「学歴フィルターが比較的緩やかで、多様なバックグラウンドを重視する」姿勢にあります。実際に採用実績を見ても、東京大学や京都大学などの最上位校に加え、早稲田・慶應・上智・国公立大から、MARCH・関関同立・地方国立大学まで、非常に幅広い大学から内定者が出ています。
一方で、職種によって学歴傾向には差があります。特に戦略系・デジタル系・AI関連職など専門性の高いポジションでは、理系大学院生や旧帝大・早慶上位層の比率が高まる傾向があります。反対に、ビジネスコンサルタントやソリューション・エンジニア職では、学部・専攻にかかわらず、「論理的思考力」や「人柄」「チーム適応力」などを重視して幅広い層を採用しています。
🔸MARCH・早慶・東大…どこが多い？
アクセンチュア全体としては、早稲田・慶應からの採用人数が圧倒的に多く、次いでMARCH（明治・青学・立教・中央・法政）、地方国立大学、旧帝大と続く構成になっています。具体的な数値は公表されていないものの、特に関東圏の大学からの応募が多く、比率としてもその傾向が強く出ています。
一方、東京大学や京都大学など最上位校からは、人数こそ少ないものの戦略系や高度専門職に集中して採用される傾向があります。また、関西圏では同志社大学・関西学院大学・大阪大学などからの採用も毎年一定数あり、地域バランスにも配慮された構成です。
ポイントとして、「上位校だから受かる」「MARCHだから厳しい」という単純な構造ではなく、大学名よりも個人の資質やアピール内容で十分に逆転可能な採用姿勢が貫かれている点がアクセンチュアの特徴といえます。
🔸学歴より重視されるポイントとは？
アクセンチュアの採用では、「学歴」よりも「ロジカルな思考力」「課題発見・解決力」「チームでの協働姿勢」「行動力」などが重視されます。この傾向は、ES（エントリーシート）やWebテスト、グループディスカッション、ケース面接など各選考ステージの評価基準に如実に表れています。
特に評価されやすいのは以下のような素質です：
- ✅限られた情報から最善の選択を導く思考力（ケース面接で問われる）
- ✅課題を見極め、論理的に構造化する力（ES・面接で評価される）
- ✅主体的に行動し、組織やチームを巻き込む推進力（学生時代の経験で差がつく）
- ✅多様な価値観を尊重し、調整・共創できるコミュニケーション力
そのため、MARCHや地方国公立など、いわゆる“非ハイレベル大学”の学生でも、実績や志望動機の伝え方次第で早慶や旧帝大の学生に勝ることも十分に可能です。
🧑💼アクセンチュアの採用人数と倍率の現実
🔸年度別の採用人数の推移と変化
📈 新卒採用はここ数年で急拡大中。
一昔前は年間100〜200名ほどの採用規模だったアクセンチュア。しかし近年では、毎年400〜500名以上の新卒社員を採用する大手総合ファームへと変貌を遂げています。これは、デロイトや野村総合研究所と並び、コンサル業界最大級のボリュームです。
💡 採用数が拡大している主な理由：
- IT・デジタル領域でのニーズ爆発（DX支援、クラウド、SAP導入など）
- 官公庁・自治体・大企業からの大型案件が継続的に増加
- デジタルコンサルタント職やエンジニア職など、職種の多様化
- “経験者採用からポテンシャル採用へ”という採用戦略の転換
🔸新卒採用の倍率はどのくらい？
🎯 倍率は職種や時期によって大きく異なるが、平均して30〜50倍程度。
特に応募者が集中するビジネスコンサルタント職・デジタルコンサルタント職は、80〜100倍に達する年もあると言われます。戦略やAI系の専門職に関しては、それ以上の高倍率になることも珍しくありません。
💡 倍率が高くなる主な理由：
- コンサル未経験でも挑戦できる“間口の広さ”
- インターンが本選考に直結するため、早期から優秀層が殺到
- “とりあえず受ける”層が非常に多い（他の外資系企業や日系大手との併願組）
- 説明会・選考が早く、選考初期で母集団が膨れやすい
特にアクセンチュアでは、選考全体で「論理的思考力」を高く評価するため、ESの時点で“伝え方の構造”ができていない人は即不通過となる傾向もあります。
また、職種によって求められる素養や評価軸が異なるため、自分の志向や強みがどの部門にマッチするかを見極めることも重要です。
🎯アクセンチュア新卒になるには？選考のポイントと対策
🔸選考フローの全体像と各選考フローで見られるポイントとは
アクセンチュアの選考は、エントリーシートから最終面接まで複数のステップがあり、それぞれで見られるポイントが異なります。
各フローの具体的な内容や、通過のための対策については、以下の記事で詳しく解説しています。選考対策を始める前に、まずは全体像を把握しておくのがおすすめです。
👉 [選考フローの全体像と各フェーズで評価されるポイントはこちら]
🔸アクセンチュアに入るための準備と心構え
✅ 正解のない問いに向き合う覚悟
アクセンチュアでは、明確な答えが用意されていない課題に日常的に向き合います。「前例がない」「答えが決まっていない」といった状況でも、自ら仮説を立て、チームと検証を重ねながら進めていく力が求められます。最初から完璧な答えを出す必要はありませんが、「不確実性を楽しめるかどうか」が、適応力の大きな分かれ目になります。
✅ 主体性と自責思考
アクセンチュアでは、どんな立場であっても「自分がどう動くか」が問われます。上司やチームからの指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、解決に向けて動ける人が評価される環境です。また、うまくいかないときに他人や環境のせいにせず、「自分にできることはなかったか」と振り返る自責思考が、成長を加速させます。
📝まとめ｜アクセンチュア新卒を目指すあなたへ
🔸給料・学歴・採用情報をふまえて、目指す価値はある？
✅ 結論：本気で成長したい人にとって、アクセンチュアは挑戦する価値がある企業です。
・待遇は業界トップクラス。 初任給・昇給・福利厚生のバランスが非常に良い
・採用実績は幅広い。 学歴よりも論理性・主体性・マインドセットが重視される
・選考は難関。 倍率は高いが、しっかり準備すれば逆転可能
・入社後の環境も魅力。 成長機会、社内異動、グローバルキャリアまで選択肢が豊富
待遇・成長・柔軟性。すべてが揃ったアクセンチュアは、「若いうちに差をつけたい人」にとってベストな選択肢のひとつです。
🔸情報収集の次は「行動」に移そう
この記事を通して、アクセンチュアという企業の特徴や選考の全体像について、大枠はつかめたのではないでしょうか。とはいえ、選考を突破するうえで必要なのは、情報以上に「慣れ」と「実践」です。ケース面接やグループディスカッションは、知識よりも実践量と慣れがものを言います。
CaseMatchは準備に活用いただけるケース面接対策ツールも提供していますので、ぜひ気になった方は、練習の一つとして活用してみてください。
▶︎ ケース面接対策はこちらから
.jpg)
