2025/05/27
Deloitte(デロイト トウシュ トーマツ)は、1845年に創業された世界最大級のプロフェッショナルファームであり、監査・税務・アドバイザリー・コンサルティングを中核事業とするグローバル組織「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(DTTL)」のメンバーファームとして展開されています。
その日本法人にあたるのが、デロイトトーマツグループ。その中でも、企業変革を担う中核機関が「デロイトトーマツコンサルティング合同会社(DTC)」です。
戦略・業務・ITを一気通貫で支援する体制を強みとし、特に官公庁や製造業、ライフサイエンス、金融領域において多数の実績を有します。最近ではサステナビリティ支援・スマートシティ開発・生成AIの実装など、社会変革領域でも存在感を強めています。
日本国内では、最大級の総合コンサルティングファームである「BIG4(ビッグフォー)」の1つとして大きなプレゼンスを有しています。マッキンゼーやBCGなどの純粋戦略ファームと異なり、クライアントの変革を構想だけで終わらせない“実行支援力に長けている点が特徴です。
▼同じくBIG4の一つであるPwCコンサルティングの新卒選考についてはこちらにて解説しています
【27卒】PwCコンサルティング 新卒・インターン選考完全ガイド|採用フロー・Webテスト・内定のコツまで解説 - CaseMatch(ケースマッチ)| 完全無料のAIケース面接対策
デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)では、新卒入社後、早期から実プロジェクトに参加し、実務を通じてコンサルタントとしての基礎を身につけていきます。一般的なキャリアステップは以下の通りです。
このように、年次に応じて責任の範囲が広がる構造となっており、早期から裁量を持って業務に取り組める点が特徴です。
こうした中でDTCが新卒学生から高い人気を集めている背景には、以下のような理由が挙げられます。
このように、就活生にとっても魅力的な環境であり、採用するDTC側も積極的であることが、近年のDeloitte人気・選考活況の背景にあると言えるでしょう。
ここからは、デロイトの新卒選考フローや、各フローでの重要対策ポイント、対策方法について徹底解説します。
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※図:インターン選考の全体フロー
📝デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)の新卒採用では、サマーインターン経由と本選考経由の2つのルートが存在します。
多くの戦略ファームがサマーインターンでほとんどの内定を出し切るのに対し、DTCでは本選考ルートからも一定数の内定が出されるのが特徴です。
インターン選考に通過できなかった場合でも、本選考への再チャレンジが可能であり、“リベンジの機会が十分に残されている”点は、学生にとって安心材料の一つです。
DTCのインターンは、例年夏季、冬季に分けて、3日間の日程でオンライン開催されます。
インターン参加後、パフォーマンスが評価された場合には、特別ルート(優遇選考)として、エントリーシート提出や面接の一部をスキップして年内に最終面接へ進むことも可能です。
一方、本選考は11月〜1月頃に実施されるインターン選考なしの採用フローです。こちらはエントリーシート提出から始まり、Webテスト、ケース/人物面接、最終面接という流れで進みます。
本選考は通常、エントリーの締切後に複数日程で面接が展開され、3月ごろまでに内定が出るケースが一般的で、インターンなしの本選考から内定を獲得した学生も多数存在します。
🌟総じて、DTCの採用では本選考ルートでも十分にチャンスは存在する一方、インターン経由の選考ルートがやや有利です。
インターンは1ターム150名参加で5ターム行われ、参加の権利が広く提供されています。また、サマーインターンからの選考では年内内定獲得の可能性が高く、早期に就活を終えたい学生にとっては非常に有効なルートといえるでしょう。
⚠️インターンは単なる“職場体験”ではなく、本選考を兼ねた実質的な選抜機会でもあります。
参加者数も多く、各選考フェーズで高い水準の評価が求められるため、十分な対策を行ったうえで臨むことが不可欠です。
次章では、DTCの選考フロー全体を図解とともに解説し、インターン・本選考それぞれのフローを具体的にイメージできるよう整理します。
DTCのESでは、単なる自己PRや経験談ではなく、「DTCらしさ」を体現する資質が求められます。通過者のESには以下の共通点が見られます。
通過者のESでは、主張と根拠が明確に分かれており、論理的な構成がされています。例えば、「結論→理由→具体例→再結論」の流れで、自身の経験や考えを述べています。これは、コンサルタントとしての論理的思考力を示す上で重要です。
DTCでは、戦略立案から実行支援までを一貫して行うため、実行力が重視されます。通過者のESでは、課題に対してどのように行動し、どのような成果を上げたかが具体的に記述されています。例えば、学生団体でのプロジェクトを主導し、具体的な成果を出した経験などが挙げられます。
DTCのプロジェクトは多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働することが多いため、チームでの協働経験や多様な視点を持つことが求められます。通過者のESでは、異なる意見を持つメンバーとの協働経験や、その中で自分がどのように貢献したかが述べられてるケースが多いです。
DTCの面接では、ESに記載された内容を深掘りする質問が多く、自己理解や論理的思考力、コミュニケーション能力が問われます。以下は、よく聞かれる質問とその意図です。
意図:コンサルタントという職業への理解度と、自身のキャリアビジョンとの整合性を確認するため。
対策:自身の経験や価値観を踏まえ、なぜコンサルタントを志望するのかを具体的に述べることが重要です。
意図:数あるコンサルティングファームの中で、なぜDTCを選ぶのか、その理由を明確にするため。
対策:DTCの特徴やプロジェクト事例を調べ、自身の志向や価値観とどのように合致するかを説明することが求められます。
意図:過去の経験から、問題解決能力やリーダーシップ、協働性などの資質を評価するため。
対策:具体的なエピソードを挙げ、課題に対してどのように取り組み、どのような成果を上げたかを述べることが重要です。
意図:自己理解の深さと、自己改善への意欲を確認するため。
対策:強みと弱みを具体的なエピソードとともに述べ、弱みについてはどのように克服しようとしているかを説明することが求められます。
意図:業界研究の深さと、DTCに対する理解度を確認するため。
対策:他のコンサルティングファーム、特に他BIG4との違いを調べ、DTCの特徴や強みを具体的に述べることが重要です。
これらの質問に対しては、事前に自己分析を行い、自身の経験や価値観を整理しておくことが重要です。また、DTCの企業研究を深め、具体的なプロジェクト事例や企業文化を理解することで、説得力のある回答が可能となります。
TG-WEBは、ヒューマネージ社が提供するWeb適性検査で、従来型(旧型)と新型の2種類が存在します。受験する形式によって出題内容や難易度が異なるため、事前に見分けることが重要です。
🌟見分け方のポイント:試験時間に注目
TG-WEBを受験する際、ログイン後の科目一覧画面に表示される各科目の試験時間を確認することで、従来型と新型を見分けることが可能です。
このように、言語と計数の試験時間が異なるため、受験前に表示される試験時間を確認することで、どちらの形式かを判断できます。
実際のTG-WEBの対策法や練習問題については、以下の記事から
デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の選考で用いられるTG-WEBでは、英語問題が課されることがあります。試験形式は旧型・新型問わず共通で、時間内で長文を素早く読解し、設問に答える能力が求められます。
この問題形式は、単語レベルの知識だけでなく、文章全体の構造や意味を把握する力が問われる構成になっています。
✅時間が足りない
1題あたり約7分しか使えず、設問を丁寧に読んでいると読み終える前にタイムアップになるケースが多くあります。設問を先に読むなど、戦略的な読み方が必要です。
✅表現の言い換えに対応できない
正解は本文中の語句と完全に一致しているわけではなく、言い換え表現(パラフレーズ)で出題されることが多いため、「表面上の一致」に頼ると誤答しやすくなります。意味の類似を瞬時に判断できる語彙力と読解力が必要です。
✅出題の有無が年度や選考ルートで異なる
TG-WEBの英語問題は、企業や選考ごとに出題有無が異なります。DTCの選考においても、年度や受験ポジションによって英語セクションの有無が異なることがあるため、事前に案内メールやマイページで確認しておくことが重要です。
全体として、TG-WEBの英語セクションは難易度が高めに設計されており、事前対策なしでは点が取りにくい構成となっています。
TOEIC対策などとは異なる、「文脈理解」と「要点抽出」のスキルが求められるため、過去問演習や短時間読解のトレーニングを行っておくことが有効です。
ここからはデロイトのケース面接の特徴、ジョブ通過の重要ポイント、最終面接で聞かれる質問、デロイトで“刺さる人・刺さらない人”の違い等について解説していきます。