
職務経歴書
2026/10/21
未経験の志望動機は志望理由・経験・貢献の順に書く
まず一つの型に沿って志望動機を完成させる
業界未経験と職種未経験で伝える強みを変える
前職の経験を応募職種で使える強みに言い換える
ポータブルスキルを具体的な仕事の行動に落とし込む
大きな実績がなくても工夫と継続から根拠を選ぶ
求人票とjob tagを照合して応募先で使える経験を見極める
求められる仕事から志望動機に入れる材料を逆算する
未経験歓迎でも応募条件と任される業務を確認する
未経験職種への志望動機を例文から自分の言葉に直す
事務・営業・ITエンジニアに応募する場合の例文
販売・介護に応募する場合の例文
学習や資格は入社後の仕事につながる準備として伝える
学んだ内容と取り組みの成果を具体的に示す
これから始める準備は実施済みのことと分けて書く
受け身の志望動機を貢献が伝わる表現に直す
研修への期待・条件面・前職への不満を主役にしない
履歴書の志望動機を面接の深掘りに耐える回答へ整える
書類では要点を絞り面接では経験の根拠を説明する
応募先を一社選び経験と求人の接点から書き始める
求人の業務・生かせる経験・準備を一つずつ書き出す
未経験の仕事に応募したくても、「経験がないのに、何をアピールすればよいのだろう」と志望動機の欄で手が止まってしまいますよね。 中途転職では、前職の経験と応募先の業務をつなぐことで、未経験でも志望理由の根拠を示せます。基本の型から経験の選び方、5職種の例文、書類と面接の整え方まで、自分の言葉で書く手順を紹介します。
未経験でも、応募理由・生かせる経験・入社後の貢献をつなげれば志望動機は書けます。最初から気の利いた表現を探すより、仕事との接点を一つ見つけることが先です。
「なぜその仕事か」「なぜその企業か」「何を生かせるか」「どう貢献するか」の順に書くと、未経験の応募でも話の筋が通ります。「興味があります」「挑戦したいです」だけでは、応募先で働く理由と、その希望を支える経験が結び付きません。意欲を何度も強調するより、業務に使える経験を一つ示しましょう。
書き始めるときは、次の穴埋めを使えます。いきなり一文にまとめず、それぞれの答えをメモしてからつなぐと整理しやすくなります。
例えば、接客から受発注事務に応募する場合は、次のように書けます。以下は本記事で作成した架空の応募者の記入例です。
「お客様の要望を正確に整理し、商品が届くまでの業務を支える受発注事務を志望しています。中でも、問い合わせ対応から納品手配まで担当する貴社の募集内容に魅力を感じました。前職の販売業務では、ご注文内容と在庫を照合し、取り寄せ商品の引き継ぎ事項を記録してきました。現在は表計算ソフトでの一覧作成を練習しており、確認を怠らない姿勢と情報共有の経験を生かして、正確な受発注対応に貢献したいと考えています。」
ハローワークの応募書類の案内でも、志望動機では応募先を選んだ理由、生かせる経験や強み、役に立ちたい仕事を具体的に示すことが勧められています。(出典:履歴書の書き方 ハローワークが履歴書の書き方をアドバイスします)
未経験の志望動機で優先するのは、意欲の強さより応募業務との接点です。希望する仕事、経験の根拠、入社後の行動をつなげれば、「やりたい」だけで終わらない文章になります。
この段階では多少長くなっても大丈夫です。まず材料をそろえ、提出する欄に合わせて後から削りましょう。書類で使う表記は「貴社」、面接で話すときは「御社」に整えると、場面に合った表現になります。
業界だけが変わるなら実務の再現性を、職種も変わるなら共通する仕事の行動を先に示すのがおすすめです。転職先が未経験だからといって、これまでの仕事まで「経験がない」と扱う必要はありません。
転職パターン | 先に示す経験 | 補う知識 |
|---|---|---|
同職種・異業界 | 担当業務、仕事の進め方、実績の再現性 | 商品、顧客、業界特有のルール |
同業界・異職種 | 顧客や現場への理解、新職種にも使える行動 | 新しい担当業務の手順や専門知識 |
異業界・異職種 | 要望整理、正確な処理、調整、改善など | 業界の基礎と職種に必要な知識 |
例えば、食品メーカーの営業から別業界の営業へ移るなら、商談の進め方や取引先との関係構築を中心にできます。一方、営業から事務へ移るなら、販売実績そのものより、見積書の確認や納期調整の経験を選ぶほうが応募業務につながります。
「20代だから意欲中心」「40代だから管理経験中心」と、年代だけで文章の型を変える必要もありません。管理職経験があっても応募先で部下を持たないなら、管理人数より現場での改善や関係部署との調整を示すほうが適切です。経験量と、求人で任せられる業務に合わせて材料を選んでください。
異業界・異職種への転職では、使える経験と新しく学ぶ内容を分けることが大切です。全部を経験済みに見せるより、「この行動は生かせる、専門知識はここから補う」と整理したほうが、自分に必要な準備も明確になります。

型は分かっても、経歴のどの部分を入れるか迷うときは、材料から整理しましょう。CaseMatchのAIキャリアエージェントでは、経歴と応募職種を伝えながら志望動機に使う経験を整理できます。

前職の肩書きより、そこで何をしていたかを細かく見ると、新しい職種に持ち込める経験が見つかります。仕事の名称ではなく、行動を言葉にしてみましょう。
「強みの名前」ではなく「相手・目的・自分の行動」を書くと、経験の説明が具体的になります。厚生労働省はポータブルスキルを、職種固有の専門性とは別に、業種や職種が変わっても持ち運べる職務遂行上のスキルと定義しています。仕事のし方と人との関わり方の計9要素で構成されています。(出典:ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール))
前職での行動 | 共通する能力 | 応募先での使い方の例 |
|---|---|---|
接客で用途や予算を聞き、要望を整理した | 情報収集・相手の意図の把握 | 営業で顧客の課題を聞き取る |
在庫の差異を調べ、記録と現物を照合した | 現状把握・正確な確認 | 事務でデータや書類を点検する |
納期変更を関係部署と調整した | 社内対応・合意形成 | 営業事務で進行状況を共有する |
ミスが起きる手順を見直し、チェック項目を作った | 課題設定・改善の実行 | 新しい業務の作業漏れを防ぐ |
例えば「コミュニケーション力があります」は、誰に対して何をしたのかが見えません。「注文内容に迷うお客様に用途と優先条件を確認し、候補商品の違いを整理して説明しました」とすると、聞き取りと説明の経験が伝わります。さらに求人が問い合わせ対応を含むなら、その行動を使う場面まで書けます。
ここで気を付けたいのは、自分が行ったことと、チーム全体の成果を区別することです。「店舗の売上を伸ばしました」より、「商品説明の手順を見直し、担当売り場で共有しました」のほうが、自分の役割を説明できます。成果の規模を大きく見せるより、面接で質問されても答えられる根拠を選びましょう。
持ち運べるのは、前職の肩書きではなく仕事の行動です。強みを一つ選んだら、「どんな場面で、何を工夫したか」と「応募先のどの業務で使うか」をセットにしてください。
ポータブルスキルは、求人の必須資格や専門技能の代わりにはなりません。調整力を持っていても、それだけで専門的な設計業務を担当できるとは主張せず、実務で使える行動と未習得の専門知識を分けます。
自分では当たり前に感じる仕事ほど、強みとして言葉にしにくいものです。担当業務を小さな行動に分けると、応募先との接点を探しやすくなります。CaseMatchのAIキャリアエージェントでは、職務経歴を対話で振り返り、応募先で生かせる経験を整理できます。まずは日常的に担当していた仕事を具体的に伝えてみてください。
▼経験を自己PRにも使いたい場合は、強みを裏付けるエピソードの組み立て方を確認できます
目立つ成果がなくても、仕事を正確に進めるための工夫は志望動機の根拠になります。「特別な実績がない」と感じるなら、担当業務、困り事、自分の工夫、確認できる結果の順に振り返りましょう。
例えば、問い合わせ対応を担当していた人なら、「同じ質問への回答に時間がかかっていた」「回答例を分類して記録した」「次回から必要な情報を探しやすくなった」と整理できます。売上のような数字がなくても、業務を進めるために自分が取った行動は説明できます。
棚卸しでは、次の質問に一つずつ答えてみてください。
「ミスを半減した」と書くなら、比較期間や件数を説明できる必要があります。記録がなければ数値を作らず、「確認項目を追加した」「引き継ぎを一覧化した」と実施したことを書きます。ハローワークのワークブックでも、担当業務を振り返って能力や強みを整理する手順が示されています。(出典:5職務経歴書作成のためのマスターシート)
職務経験がない場合は、継続した活動や学習での行動を使えます。その際は「自主学習で」「地域活動で」と場面を明示し、実務経験のようには書かないでください。職歴の空白期間の説明は別に準備し、志望動機の中心には応募する仕事との接点を置きます。
経験をいくつも並べるより、求人に合う一つを選ぶことが大切です。CaseMatchのAIキャリアエージェントで職歴と応募業務を伝えれば、志望動機に使うエピソードを整理できます。

経験を選ぶ基準は、応募先で実際に担当する仕事です。職種のイメージから書くのではなく、職業情報と個別求人を照合して材料を絞ります。
職業全体を調べた後に、個別求人の仕事内容と応募条件を優先して読むと、的外れなアピールを防げます。厚生労働省のjob tagでは、仕事内容、入職方法、必要なスキルや知識などを調べられます。(出典:当サイトについて | 職業情報提供サイト(job tag))
調べる順番は、次の4段階です。
1. job tagで希望職種の主な業務と必要な知識を把握する。 2. 個別求人の「仕事内容」「必須条件」「歓迎条件」を読み分ける。 3. 自分の経験から、担当業務に使える行動を一つ選ぶ。 4. 足りない知識と、今取り組んでいる準備を別に書き出す。
同じ「事務職」でも、入力中心、受発注、請求書処理、顧客対応など、担当業務は異なります。入力中心の求人に接客への情熱だけを書くより、記録の正確さや照合の経験を示すほうが仕事に合います。職種名だけで判断せず、求人に並ぶ具体的な動詞に注目しましょう。
企業を選ぶ理由は、応募先の公式採用ページや事業紹介で、顧客、提供サービス、担当業務、仕事の進め方を確認して作ります。「理念に共感しました」に加えて、「その理念が募集業務でどう実践されているか」と「自分が取り組みたい理由」をつなげてください。確認した内容だけを使い、求人にない裁量や担当範囲を想像で書くのは避けます。
例えば、同じメーカー向けサービスでも、導入支援を担当する求人と新規開拓を担当する求人では選ぶ経験が変わります。コンサルを検討する場合も、漠然と「課題解決がしたい」と書く前に、どの種類の仕事を希望するかを整理すると、前職との接点が具体化します。
▼コンサルを応募先に含める方は、まず仕事内容の違いを確認すると志望する業務を絞れます
志望動機の材料は、求人の業務から逆算して選びましょう。経験を先に大量に並べるのではなく、任される仕事を確認してから、対応する行動と不足分の準備を組み合わせます。
ポータブルスキル見える化ツールは、主にミドルシニア層のホワイトカラー職種を想定し、キャリアコンサルタント等の相談支援での活用を前提としています。全候補者の適職を一つに確定するものとしてではなく、経験を振り返る補助として使い、応募先の条件は求人で確認してください。(出典:ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール))

「未経験歓迎」の文字だけでなく、資格・免許・必須条件・担当業務まで確認しましょう。業界経験は不問でも、職種の経験や特定の資格を求める求人があります。
job tagの「未経験でも比較的入りやすい職業」は、就業前の実務経験や訓練期間などを基準とした一覧です。個別企業の採用条件を示すものではありません。(出典:未経験でも比較的入りやすい職業 | 職業情報提供サイト(job tag))
必須条件を満たしているかを確認したうえで、歓迎条件に近い経験を志望動機に使います。応募資格の判断が必要なら、採用窓口に具体的な条件を問い合わせてください。
▼求人の選び方から迷っている場合は、応募準備の順番を決めてから志望動機を書き進めましょう
例文の構成を使い、自分の経験・募集業務・実施済みの準備に置き換えると、応募先に合った志望動機に整えられます。職種を選んだ理由から経験、貢献へつなぐ流れを参考にしてください。
以下の例文は、すべて本記事で作成した架空の応募者・応募先の設定です。業務経験、学習内容、企業の特徴も設定上の事実なので、記載する内容は自分が説明できる経験と、応募先で確認した情報に置き換えましょう。
例文から借りるのは文章の流れだけで、実績や企業の特徴は借りないことが基本です。自分の経歴、実際の募集業務、実施済みの準備を入れる場所に注目して読んでください。
接客から事務への転職例
「正確な情報管理を通じて、営業担当者とお客様を支える事務職を志望しています。受発注と顧客対応を一貫して担当する貴社の募集内容に魅力を感じました。前職の販売業務では、注文内容の確認と在庫照合を担当し、引き継ぎ事項を一覧化していました。現在は表計算ソフトの集計機能を学び、注文記録を想定した練習用の表を作成しています。確認の習慣と情報共有の経験を生かし、正確な処理と円滑な連携に貢献したいと考えています。」
この例では、接客経験を「人と話せる」で終わらせず、事務に関連する確認と記録へ変換しています。入力中心の求人なら、顧客対応の部分を減らして、入力・照合の経験を厚くしてください。
事務から営業への転職例
「お客様の課題を聞き取り、提案から解決まで関わる営業職を志望しています。既存顧客への継続的な提案を重視する貴社の募集内容に関心を持ちました。前職の営業事務では、お客様からの問い合わせを整理し、営業担当者へ必要事項を共有していました。その経験から、要望を直接聞き、提案にも関わりたいと考えるようになりました。現在は貴社の商品情報を学び、顧客の用途を想定して説明する練習をしています。正確な情報把握と社内調整の経験を生かし、信頼される対応を積み重ねたいと考えています。」
営業経験がないのに契約獲得の実績を作る必要はありません。職種変更のきっかけと、営業でも使える行動をつなぐことが重要です。
飲食からITエンジニアへの転職例
「現場の業務を支える仕組みを作りたいと考え、ITエンジニアを志望しています。店舗向けシステムの開発を行う貴社の事業に魅力を感じました。前職では飲食店の発注と在庫確認を担当し、入力や確認に手間がかかる場面を経験しました。現在はプログラミングの基礎を学び、学習用の在庫記録アプリを作成して、登録・一覧表示の機能を実装しています。開発の実務は未経験ですが、現場の使い方を考える視点を生かし、必要な技術を習得しながら担当業務に取り組みたいと考えています。」
例文を直すときは、自分の経験、求人の担当業務、実施済みの準備の3か所を必ず置き換えてください。説明できない実績や制作物を残すと、面接で志望理由の根拠が崩れてしまいます。
対人対応の経験は、相手に合わせた説明や確認の行動まで書くと、新しい業務との接点を示せます。「人が好き」「誰かの役に立ちたい」から、もう一段具体化しましょう。
異業界から販売への転職例
「お客様の用途に合った商品選びを支える販売職を志望しています。商品説明を通じた提案を重視する貴社の採用情報に魅力を感じました。前職のコールセンターでは、お客様の質問を整理し、理解度に合わせて手順を説明していました。現在は取り扱い商品の特徴を学び、用途別の違いを自分の言葉で整理しています。相手の希望を確認する姿勢と分かりやすく説明する経験を生かし、納得して選んでいただける接客に取り組みたいと考えています。」
異職種から介護への転職例
「日々の生活を支える仕事に継続して関わりたいと考え、介護職を志望しています。応募資格を満たしていることを確認したうえで、生活上の希望を聞き取り、職員間で共有することを重視する貴施設に応募しました。前職の宿泊施設では、お客様の要望を確認し、次の担当者へ引き継ぐ業務を担当していました。現在は介護の基礎知識を学んでいます。専門的な支援方法を身に付けながら、相手の話を丁寧に聞く姿勢と正確な情報共有の経験を担当業務に生かしたいと考えています。」
介護の例は、求人の資格条件を満たす応募者を想定しています。資格の有無にかかわらず全ての業務を担当できる、という意味ではありません。自分の資格と募集業務を照合し、施設を選んだ理由も実際に確認した方針や業務へ置き換えます。
例文を読んでも、自分の経験をどこに入れるか迷うことがあります。書き換える前に、応募業務に使える行動を整理しましょう。CaseMatchのAIキャリアエージェントでは、職歴と応募先の情報を対話で確認し、志望動機の材料を整理できます。まずは使いたい例文の職種と、実際に担当した仕事を伝えてみてください。
職種別の例を自分に合わせるには、応募先と経歴を一緒に見直すことが近道です。CaseMatchのAIキャリアエージェントで、例文に入れる材料を整理してみましょう。

学習は、未経験の仕事に向けて行動していることを示す材料です。資格の数より、応募業務との関連性を優先します。
何を学び、どこまでできるようになり、どの業務に使いたいかまで書くと、準備の中身が伝わります。「現在勉強しています」だけでは、対象も進み具合も見えません。
例えば事務職なら、「表計算ソフトを学んでいます」より、「受発注記録を想定した表を作り、並べ替え、抽出、合計の集計を練習しています」のほうが具体的です。簿記を学んでいる場合も、応募業務に請求書処理などが含まれるなら、その業務を理解するための学習として位置付けられます。関係のない資格を長く並べるより、仕事に近い準備を一つ選びましょう。
IT職種なら、小さな制作物でも、何を作り、どの部分を自分で実装したかを説明できると学習内容が明確になります。「アプリを作りました」だけでなく、実装した機能、参考にした部分、自分で直した箇所を整理してください。教材の手順に沿って作ったものを、全て独力で開発したように書くのは避けます。
準備は、次の順でメモすると文章にしやすくなります。
資格は、取得済み、学習中、受験予定を区別します。受験日を決めていないなら「取得予定」と確定したように書かず、学習状況を伝えてください。準備は意欲の裏付けになりますが、学んだことだけで実務能力を全て証明したとは主張しないようにしましょう。
まだ行っていない学習を、実施済みの準備として書いてはいけません。「入社後に勉強します」だけで終わるなら、応募業務に近い基礎を一つ選び、実際に取り組んでから文章に反映しましょう。
全ての未経験転職で資格取得が必要なわけではありません。求人が必須とする条件を先に確認し、資格の学習より業務理解が必要なら、仕事内容の把握や基本操作の練習を優先します。必須資格を満たせない場合は、文章で補おうとせず、条件に合う求人を選ぶことが先です。
希望条件は転職先を選ぶうえで大切です。志望動機では、その条件だけでなく、応募する仕事と自分の行動を中心に置きます。
「会社にしてほしいこと」から「自分が仕事で行うこと」へ重心を移すと、未経験でも貢献の方向を示せます。研修や待遇を魅力に感じること自体は問題ではありませんが、それだけでは職種や企業を選んだ理由が薄くなります。
避けたい表現 | 不足している要素 | 改善例 |
|---|---|---|
研修で一から教えていただきたいです | 自分で行っている準備と仕事への目的 | 基礎を学んでおり、研修で業務手順を身に付け、正確な対応につなげたいです |
給与や休日の条件がよいので応募しました | 担当業務を選ぶ理由 | 顧客対応の経験を生かして、継続的な提案に関わる営業を志望しています |
前職が嫌になったため転職したいです | 新しい仕事で実現したいこと | 問い合わせを整理した経験から、顧客への提案にも関わりたいと考えました |
理念に共感しました | 具体的な業務と経験の接点 | 顧客の要望を共有する貴社の仕事の進め方に、前職の引き継ぎ経験を生かしたいです |
未経験ですが頑張ります | 経験の根拠と行動 | 注文内容を照合してきた経験を生かし、確認手順を守って担当業務に取り組みます |
改善するときは、表の文章をそのまま貼るのではなく、自分が本当に行ったことを補ってください。例えば「研修を受けたい」なら、何を身に付けたいのか、その基礎として何を準備したのかを足します。
前職への不満を無理に美談へ変える必要もありません。転職理由は事実に沿って説明し、志望動機では次の職場で取り組みたい業務に焦点を当てます。「対人対応を避けたい」と言いながら顧客対応中心の仕事を志望するなど、二つの説明が矛盾していないかも確認しましょう。
また、「未経験ですが」を繰り返すと、経験不足が文章の主役になります。冒頭を「前職で培った確認の習慣を生かし」のように変え、不足する知識は準備の説明で補うと、読み手が仕事との接点をつかみやすくなります。

書類は要点を絞り、面接はその根拠を説明できる状態にします。文章を丸暗記するより、各文がどの経験や応募先情報に基づくかを確かめましょう。
履歴書では志望理由・代表的な経験・貢献を残し、面接では質問に応じて具体例を足すのがおすすめです。まず応募先が指定する文字数や様式を確認し、指定がない場合は使用する履歴書の記入欄に収まるように調整します。志望理由・経験・貢献を一つずつ書いたうえで、重複する説明から削り、3つの要素を残しましょう。
短くするときは、最初に重複を削ります。「関心を持ちました」と「魅力を感じました」が同じ理由を説明しているなら一つにし、経験も求人に最も近いものへ絞ります。一方、企業を選んだ理由や具体的な行動を削り過ぎると、どこにでも使える文章になるので残してください。
職務経歴書には、志望動機の根拠となる担当業務、工夫、自分の役割を具体的に書きます。履歴書で「調整の経験を生かしたい」と述べたなら、職務経歴書にどんな相手と何を調整したかがあると、一貫して読めます。ハローワークは、応募書類で採用担当者に理解しやすく自分の強みを伝えることを勧め、書き方や添削の相談も案内しています。(出典:ハローワークインターネットサービス - 履歴書・職務経歴書の書き方)
深掘り質問 | 答えに必要な材料 |
|---|---|
なぜ今、仕事を変えたいのですか | 転職を考えた経緯と、新しい仕事で実現したいこと |
なぜその職種なのですか | 関心を持った具体的な経験と、理解した仕事内容 |
なぜ当社なのですか | 確認した企業の特徴と、自分の経験との接点 |
どの経験が生かせますか | 自分の行動、役割、応募業務で使う場面 |
足りない知識をどう補いますか | 実施済みの準備、現在できること、次の課題 |
練習では、最初に短く結論を話し、その後に根拠を説明します。声に出してみて、「具体的に何をしましたか」に答えられない一文や、求人の業務とつながらない一文を直しましょう。
面接で確かめるのは、流暢さだけでなく志望理由の根拠です。「なぜその仕事か」「何を生かせるか」「何を補うか」を、書類と同じ事実に基づいて説明できるようにしてください。
メーカーからコンサルを検討する場合は、現場経験をどの職種で使うかによって説明が変わります。職務経歴書も、経験の量を並べるより応募業務との関係を明確にしましょう。
▼メーカーでの経験をコンサルへの志望理由につなげたい方は、職種ごとの接点を確認できます
▼コンサルを志望する方は、ここで選んだ経験を職務経歴書の裏付けとして具体化してください
転職理由と志望動機を別々に書いていると、つながりを自分では見落としやすくなります。経験と応募理由を並べて、一つの流れとして確認しましょう。CaseMatchのAIキャリアエージェントでは、経歴と今後の希望を対話で整理できます。相談時には、転職理由と志望動機の両方を伝えてみてください。
書類を作った後は、転職理由から志望理由まで無理なく説明できるかを見直しましょう。CaseMatchのAIキャリアエージェントで、経歴と応募理由のつながりを相談できます。

まずは応募先を一社選び、求人の業務、生かせる経験、実施済みの準備を一つずつ書き出しましょう。材料をそろえてから型につなげると、未経験という言葉に頼らず志望理由を説明できます。
次にやることは、次の3点です。
1. 応募先を一社選び、担当業務と条件を読む。 2. その業務で使える経験を一つ選ぶ。 3. 型に沿って書き、声に出して根拠を説明する。
書き始めた文章を完璧にするより、応募業務と経験がつながっているかを確かめることが先です。自力で材料を選びにくいときは、相談や書類添削を使って整理しましょう。
自分の経歴から使える経験を絞るなら、CaseMatchのAIキャリアエージェントに、応募先の業務とこれまでの仕事を伝えて整理できます。

著者
フジクラで研究開発・新規事業開発に従事した後、アクセンチュア、デロイト、イグニション・ポイント、ADLでコンサルティングを経験。現在はSenior Managerとして転職支援を担当。製造業・R&D領域に強みを持ち、QUNIE Award 2024優秀個人賞、外資就活ネクストAランクの実績を持つ。
監修者
村田製作所でスマートフォン向け通信モジュールのR&Dに従事した後、クニエにて製造業向けの業務改善・戦略コンサルティングを経験。フォルトナでは約5年間、コンサル・ポストコンサル領域の転職を支援。現在はCaseMatchで転職支援を担当。R&D・PLM・製造業領域に深い知見を持つ。
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