
ケース面接
2026/09/16
オリバーワイマンのケース面接 中途対策|評価基準・金融の売上向上例題・練習法
目次
オリバー・ワイマンのケース面接で意識したいこと
曖昧な課題を分解して優先論点を決める
原因から施策まで筋道をつなげる
面接官との対話で仮説を深める
選考フローの中でケース面接をどう準備するか
ケース面接と職務経験の準備を並行する
応募する求人ごとに選考形式を確認する
オリバー・ワイマンの金融サービス領域
銀行・保険・アセットマネジメントなどを支援
職務経験をケースの仮説に生かす
金融の売上向上ケースを考える基本
まずビジネスモデルに合わせて収益構造を作る
仮説を置いて検証方法まで示す
金融特有の制約も必要に応じて考える
CaseMatchで金融の売上向上ケースを練習する
売上向上ケースを解く基本の型
原因を特定してから施策を考える
複数の施策から優先順位を決める
面接官とのディスカッションで意識すること
根拠を示してから仮説を更新する
本番での話し方
結論から伝える
ケース面接の練習方法
異なる事業モデルのケースを解く
口頭で回答する
ケース面接で評価を下げやすい失敗
フレームワークを当てはめるだけで終わる
原因と関係のない施策を並べる
面接官の指摘で根拠なく結論を変える
オリバー・ワイマンの中途選考でケース面接に臨むなら、これまでの経験を語れるだけでは十分ではありません。曖昧な経営課題を整理し、重要な論点を見極め、根拠を持って結論を出す練習が必要です。
この記事では、オリバー・ワイマンが公開している面接情報や事業特性も踏まえながら、ケース面接の基本的な考え方、本番での話し方、中途候補者が準備しておきたいポイントを解説します。
オリバー・ワイマンのケース面接で意識したいこと
オリバー・ワイマンは公式の面接準備ページで、ケース面接を「分析的思考を用いるインタラクティブな演習」と説明しています。具体的には、構造化されていない課題を論理的に分解できるか、情報やデータを分析できるか、優先すべき論点を特定できるか、複雑な問題に実務的な解決策を考えられるか、考えを明確に伝えられるかなどを確認するとしています。(出典:Interview Preparation | Oliver Wyman)
中途採用のすべての面接が同じ形式で行われると断定はできませんが、ケース面接の準備では、答えそのものよりも、どのように問題へアプローチし、なぜその判断に至ったのかを説明できる状態をつくることが重要です。
曖昧な課題を分解して優先論点を決める
ケース面接では、問題を聞いてすぐ施策を考えるのではなく、まず課題の構造を整理します。例えば売上向上ケースなら、「売上=顧客数×購入頻度×平均購入額」のように分解できます。
ただし、どのケースにも同じ式を当てはめればよいわけではありません。金融サービスであれば、銀行、保険、アセットマネジメントでは収益構造が異なります。飲食や小売でも、座席数、購買率、回転率など、事業固有の要素を考える必要があります。
重要なのは、構造を書いた後です。どの要素の影響が大きそうか、どこに問題が起きていそうか、企業側で改善できる余地があるか、どの情報があれば仮説を検証できるかを考え、優先して見る論点を決めます。
例えば「今回は顧客数を優先して確認します。市場全体では需要が維持されている一方、自社だけ売上が落ちているのであれば、顧客流出が起きている可能性があるためです」といった形です。
構造化は、きれいな図を作ることが目的ではありません。次にどこを深掘りするかを決めるための作業です。
中途候補者は、自分が経験してきた業界の知識を使える場合もあります。ただし、「前職ではこうだったので今回も同じです」と決めつけるのではなく、「過去の経験からこの原因も考えられるため、まず確認したい」という仮説の材料として使いましょう。
原因から施策まで筋道をつなげる
施策を数多く挙げるだけでは、ケース回答として十分ではありません。重要なのは、原因と施策の間に論理的なつながりがあることです。
例えば、新規顧客がサービス利用開始前に離脱しているのであれば、改善すべきポイントは利用開始までのハードルです。その場合、初期手続きやオンボーディングを見直す施策が自然につながります。
原因を特定せずに「広告」「アプリ」「新商品」「値下げ」などを並べても、「なぜその施策なのか」が説明できません。施策が複数考えられる場合には、売上への影響、実現可能性、必要な投資、実行までの時間、主なリスクなどを比較し、何を優先するかを決めます。
施策を出した後は、必要に応じて「何が変われば効いたと判断するか」まで触れられると、提案の検証可能性が上がります。ただし、ケース面接で毎回複数のKPIを列挙する必要はありません。「この施策ならまず利用開始率を見る」といった程度で十分です。
面接官との対話で仮説を深める
オリバー・ワイマンはケース面接をインタラクティブな演習と位置づけています。そのため、ケースでは一人で完成した答えを発表するだけでなく、面接官とのやり取りの中で考えを深める必要があります。
例えば、自分の提案に対して「別の施策の方が効果的ではありませんか」と聞かれた場合、すぐに自分の案を撤回する必要はありません。まず「現時点ではAを優先しています。理由はBです」と根拠を説明します。そのうえで、面接官から提示された情報によって前提が変わるのであれば、「その情報を踏まえると、先ほど置いた前提が成立しないため、Cを優先する方向に修正します」と結論を更新します。
良いディスカッションは、自分の意見を守り続けることでも、面接官にすぐ同意することでもありません。現在の仮説が何に依存しているかを説明し、新しい情報に応じて必要な部分を修正することが重要です。

選考フローの中でケース面接をどう準備するか
オリバー・ワイマンは、コンサルティング職の採用情報を公開しており、さまざまなバックグラウンドからコンサルティングへ転じる人材も対象としています。(出典:Oliver Wyman Jobs In Consulting)
中途候補者の場合、ケースだけでなく、自分の職務経験についても整理しておきましょう。
ケース面接と職務経験の準備を並行する
準備では、ケースを解く練習と、自分の職務経験を構造的に説明する練習を並行して進めるのがおすすめです。職務経験については、課題、仮説、判断、行動、結果の順番で整理します。
例えば「どのような問題があったか」「何が原因だと考えたか」「なぜその論点を優先したか」「何を実行したか」「結果として何が変わったか」まで説明できるようにします。
ケース面接でも同じように、「なぜそこを見るのか」を説明する必要があります。そのため、実務経験を振り返ること自体がケース面接の判断力を言語化する練習になります。
選考プロセスやケース面接の実施タイミングは、応募するポジションによって異なる可能性があります。現在募集されているポジションについては、公式求人ページで確認してください。(出典:Jobs at Oliver Wyman | A Marsh business)
CaseMatchでは、AI面接官との対話形式でケース回答を練習できます。紙の上で構造を作るだけでなく、実際に結論と根拠を口頭で説明する練習に使えます。
1分で完了
応募する求人ごとに選考形式を確認する
応募前には、応募職種、勤務地、求められる経験、使用言語、面接形式、ケースや事前課題の有無などを確認しましょう。オリバー・ワイマンは、コンサルティングに加えて、デジタル/テクノロジー、アナリティクス/リサーチ、共創/デザイン、コーポレート機能など、複数のキャリア領域を案内しています。(出典:オリバー・ワイマンでのキャリア・パス)
応募するポジションによって求められる専門性や選考内容が異なる可能性があるため、共通の選考フローを前提にしすぎないようにしてください。
英語面接が含まれる場合も、難しい表現を増やすより、「結論→理由→根拠→次に確認したいこと」の順で短く話す練習を優先しましょう。
オリバー・ワイマンの金融サービス領域
オリバー・ワイマンは幅広い業界を支援していますが、金融サービスは主要な専門領域の一つです。公式サイトでは、東京オフィスについても金融サービスを対応領域として掲げています。(出典:Oliver Wyman Offices in Tokyo, Japan)
銀行・保険・アセットマネジメントなどを支援
金融サービス領域では、コーポレート&インスティチューショナル・バンキング、保険・アセットマネジメント、リテール・ビジネスバンキング、財務管理、リスクマネジメント、デジタル資産などを扱っています。(出典:金融サービス)
金融サービスでは、売上や利益だけでなく、リスク、規制、顧客行動、業務プロセス、データ・テクノロジーなど複数の要素が経営課題に影響します。
ただし、これは「オリバー・ワイマンのケースでは必ず金融知識を問われる」という意味ではありません。金融領域を志望する場合には、商品知識を暗記するよりも、それぞれの金融ビジネスがどこで収益を生み、どのような制約を受けているのかを理解しておくと、ケースを構造化しやすくなります。
職務経験をケースの仮説に生かす
中途候補者は「金融経験があります」「IT経験があります」と経験分野を示すだけでなく、それによってどのような視点を持てるのかまで整理しましょう。
例えば金融機関での営業経験なら顧客が商品を選択する際の障壁、事業会社での企画経験なら現場導入時の業務負荷、エンジニア経験ならデータやシステム上の実現可能性を考える材料にできます。
経験は答えそのものではなく、仮説や実行上の論点を考えるための引き出しとして使います。オリバー・ワイマンは採用ページで、入社直後からグローバルチームの一員として仕事に取り組む環境や、個人のキャリア形成を支援する方針も紹介しています。(出典:オリバー・ワイマンの経営コンサルティングの採用)
志望動機では、こうした企業の特徴を並べるだけではなく、自分がこれまで経験してきた課題や、今後身につけたい専門性との接点まで説明しましょう。
金融の売上向上ケースを考える基本
金融の売上向上ケースでは、「金融」という一括りで考えないことが重要です。保険、銀行、資産運用などでは、収益が生まれる仕組みが異なります。
まずビジネスモデルに合わせて収益構造を作る
例えば、概念的には次のように整理できます。
業態 | 収益構造を考える際の主な要素 |
|---|---|
生命保険 | 契約数、保険料、継続、解約、商品構成 |
リテール銀行 | 顧客数、預かり資産、利ざや、手数料 |
資産運用 | 預かり資産、資金流入・流出、手数料率 |
法人銀行 | 取引先数、取引深度、案件数、収益性 |
この段階では、どの項目が問題なのかを決めつける必要はありません。まず「どの部分が変化しているのか」を確認します。
その後、インパクトが大きい、原因である可能性が高い、企業側で改善できる、検証可能である、といった基準を使って優先論点を選びます。
金融知識を披露することより、事業モデルに合わせて問題を分解し、何を確認すべきかを判断することが重要です。
仮説を置いて検証方法まで示す
例えば「顧客数が減っている可能性が高い」と考えたのであれば、「市場全体が縮小しているのか、自社だけシェアを失っているのかを確認します」と続けます。
あるいは「既存顧客一人あたりの収益が低下している」のであれば、商品構成、利用サービス数、価格や手数料などを確認します。
重要なのは、原因を決め打ちしないことです。ケースでは、仮説→確認したい情報→結果に応じた次の仮説と議論を進めます。
金融特有の制約も必要に応じて考える
金融サービスでは、施策によって規制、顧客保護、リスク管理、営業現場の負荷、システム対応などが実行可能性に影響します。
ただし、最初からすべてを列挙する必要はありません。提案する施策に関係する制約を確認し、「売上への効果は大きいが、実行にはこの条件を満たす必要がある」と整理します。
CaseMatchで金融の売上向上ケースを練習する
金融ケースの考え方を理解した後は、実際に初見のお題を解いてみましょう。重要なのは、事前に具体的な模範解答を覚えてから挑戦することではありません。
どのように収益を分解するか、どの論点を優先するか、どのような仮説を置くか、何を確認するか、どの施策を選ぶかを、自分で組み立てることに意味があります。

CaseMatchでは、AI面接形式で金融の売上向上ケースに挑戦できます。
▼金融の売上向上ケースを実際に解いてみる
金融の売上向上
解いた後は、「模範解答と同じだったか」ではなく、なぜその論点を選んだか、他の可能性を十分検討したか、原因と施策がつながっていたか、面接官からの深掘りで前提を説明できたかを振り返りましょう。
売上向上ケースを解く基本の型
売上向上ケースでは、結果→原因仮説→改善すべきポイント→施策の順番で考えると、施策の羅列を防ぎやすくなります。
原因を特定してから施策を考える
例えば売上が落ちている場合、顧客数、利用頻度、単価のどこが落ちているのかを確認します。顧客数が問題なら、新規獲得、継続、解約・流出などに分けます。利用頻度が問題なら、利用機会、利便性、競合への代替などを確認します。
原因が違えば、必要な施策も変わります。したがって、「売上向上なので広告を増やす」というように、課題から直接施策へ飛ばないようにしましょう。
複数の施策から優先順位を決める
施策候補が複数ある場合には、売上や利益への影響、実現可能性、効果が出るまでの時間、必要な投資、主なリスクなどを踏まえて比較します。
評価軸をたくさん並べることが目的ではありません。なぜその施策を最優先にするのかを説明できる程度に比較することが重要です。

面接官とのディスカッションで意識すること
ケース面接では、面接官から自分とは異なる見方を示されることがあります。その際は、結論を変える前に、現在の判断の根拠を説明しましょう。
根拠を示してから仮説を更新する
例えば「なぜ顧客獲得を優先するのですか」と聞かれた場合には、「現時点では、市場全体が維持されている一方で自社顧客数が落ちていると仮定しているためです」と答えます。
その後、「実際には顧客数が維持されている」という情報が示されたのであれば、「それであれば顧客獲得では説明できないため、一人あたり収益を次に確認します」と仮説を更新します。
重要なのは、結論を変えたかどうかではなく、なぜ変えたのかを説明することです。
本番での話し方
ケース面接の回答では、考えた順番をそのまま読み上げないようにしましょう。
結論から伝える
最終回答は、まず結論を示し、その後に優先した理由、原因、施策、主なリスクを説明すると伝わりやすくなります。必要であれば最後に、「効果はまず○○の変化で確認します」と補足する程度で十分です。
例えば、「最優先では○○を改善します。今回の売上低下への影響が大きく、企業側で改善可能だからです。具体的には△△を実施します。主なリスクは××で、効果はまず□□の変化を見て判断します」といった形です。
分析中に考えたすべての論点を説明する必要はありません。面接官が追加で確認したい部分は、その後のディスカッションで補足します。
ケース面接の練習方法
ケース面接は、一つの問題の模範解答を暗記するより、異なる問題でも同じ思考プロセスを使えることを目指します。
異なる事業モデルのケースを解く
小売、飲食、SaaS、製造、金融、交通など、事業構造の異なるケースを解きましょう。
各ケースでは、ゴール、収益構造、優先論点、原因仮説、確認したい情報、施策までを一連の流れとして整理します。
振り返りでは、「施策を何個考えたか」より、なぜその構造にしたか、なぜその論点を優先したか、どの前提が弱かったか、どの情報があれば結論を変えるかを確認します。
口頭で回答する
ケースは紙の上で整理できるだけでは十分ではありません。実際に、結論→根拠→施策を口頭で説明する練習をしましょう。必要に応じて、施策のリスクや効果の確認方法まで補足します。
CaseMatchでは回答後にフィードバックを確認できるため、構造が伝わったか、優先順位の理由を言えたか、原因と施策がつながっていたか、深掘りに対して根拠を返せたかを一問ごとに振り返れます。
1分で完了
ケース面接で評価を下げやすい失敗
フレームワークを当てはめるだけで終わる
3Cや4Pを使うこと自体に問題はありません。ただし、「顧客、競合、自社を見ます」と並べただけでは、次に何を分析するのか分かりません。
フレームワークを使った後には、**「今回、最も重要なのは○○だと考えます」**と優先論点を決め、その理由を示しましょう。
原因と関係のない施策を並べる
広告、アプリ、新商品、値下げなどを多く挙げても、原因とのつながりがなければ説得力はありません。各施策について、「どの原因を解消するのか」を説明できる必要があります。
原因がまだ分かっていない場合は、施策を急ぐのではなく、まず検証すべき仮説を示しましょう。
面接官の指摘で根拠なく結論を変える
面接官から別の考え方を示された際に、すぐに「その通りです」と結論を変える必要はありません。まず、自分が現在の結論を出した根拠を説明します。
そのうえで、新しい情報によって前提が変わったのであれば、理由を示して結論を修正します。
自分の仮説を持ち、根拠を説明し、新しい情報に応じて更新する。
この流れを繰り返し練習することが、オリバー・ワイマンのケース面接に限らず、対話型のケース面接に対応するための基本です。
著者
畑中 翼
Senior Managerフジクラで研究開発・新規事業開発に従事した後、アクセンチュア、デロイト、イグニション・ポイント、ADLでコンサルティングを経験。現在はSenior Managerとして転職支援を担当。製造業・R&D領域に強みを持ち、QUNIE Award 2024優秀個人賞、外資就活ネクストAランクの実績を持つ。
監修者
山岡 直登
Director銀行法人営業、JAC Recruitment、パーソルキャリアでのRPO・企業人事を経て、フォルトナにてコンサル転職支援に従事。現在はCaseMatchのDirectorとして人材紹介を担当。ビズリーチSランク、新興系コンサルティングファーム年間Award 2025の実績を持つ。
面接練習で、選考を有利に進めよう。
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