
ケース面接
2026/09/16
IGPI ケース面接 中途の対策|評価される思考法・例題・実務経験の伝え方
目次
IGPIのケース面接に向けて意識したいこと
経営共創基盤(IGPI)とはハンズオンで企業変革に向き合う組織
IGPIの事業特性を踏まえてケース対策を考える
ケース面接を解く基本プロセス
課題を定義して事業の構造を組み立てる
仮説を置き、検証すべき論点を絞る
原因から施策へ飛ばず、改善すべきポイントを考える
KPIとリスクまで考える
IGPIのケース面接を想定して練習する
職務経験をケース面接の根拠に変える準備
実務で行った意思決定を言語化する
IGPIの事業特性と志望動機をつなげる
面接官との議論で考えを伝える方法
深掘りには結論と根拠を示してから修正する
発表では最優先の提案から話す
本番までに行うケース面接の練習
一問ごとに五つの観点を振り返る
評価を下げやすいケース面接の失敗
フレームワークと施策の列挙で終わる
仮説を置かずに情報を待つ
実行方法を考えずに施策だけを提案する
IGPIの中途選考でケース面接に備えるなら、施策を数多く出すだけでなく、課題を構造化し、仮説を置き、根拠を持って優先順位を決める力を磨くことが重要です。
この記事では、IGPIの公開情報から読み取れる事業特性も踏まえながら、ケース面接での基本的な考え方や、職務経験を回答に生かす方法を解説します。
IGPIのケース面接に向けて意識したいこと
経営共創基盤(IGPI)とはハンズオンで企業変革に向き合う組織
IGPIは、企業の長期的・持続的な企業価値向上を目的とする経営支援を行っています。支援領域は企業変革、資本市場対策、M&A、製造業支援、新規事業開発などにまたがります。
特徴の一つとして掲げられているのが「ハンズオン」です。IGPIは、経営から現場の各要所にプロフェッショナルが入り込み、戦略立案だけでなく、その実行を見据えて組織全体の変革を進めると説明しています。
また、事業・財務・技術・法務・人事などを分断せず、必要な手段を組み合わせながら一気通貫で支援することも特徴としています。
(出典:IGPI流ハンズオン支援 | 経営共創基盤(IGPI))
ケース面接との関係で意識したいのは、抽象的な施策を提示するだけで終わらないことです。
例えば「DXを進める」「顧客体験を改善する」といった方向性だけでは、
- 何が課題なのか
- なぜその施策が有効なのか
- どのように実行するのか
- どの指標で成果を見るのか
が分かりません。
ケース面接では、問題を構造化したうえで仮説を置き、その仮説と施策の間に論理的なつながりを持たせることを意識しましょう。
IGPIの事業特性を踏まえてケース対策を考える
IGPIの中途採用では、経営コンサルティング、財務アドバイザリー、投資業務が業務内容として示されています。一方、公式の募集要項では、ケース面接の形式や具体的な評価基準までは公開されていません。
(出典:募集要項 | IGPIカンパニー | 経営共創基盤(IGPI))
そのため、以下はIGPIの実際のケース面接における評価基準を断定するものではありません。ただし、公開されている事業特性を理解しておくことは、企業理解を深めながらケース面接を準備するうえで役立ちます。
IGPIは、現場のリアリティを重視し、「徹底した仮説構築・検証」によって企業ごとの固有解を導くことを掲げています。また、経営から現場まで入り込み、成果が出るまで変革を進めることをハンズオン支援の特徴としています。
ケース面接の基本動作と対応させると、次のように整理できます。
準備する観点 | ケース面接で意識すること | IGPIの公開情報との接点 |
|---|---|---|
論点設定 | ゴールや制約を整理する | 本質的な課題を見極める |
仮説構築 | 原因候補から優先して検証するものを選ぶ | 仮説構築・検証を重視 |
実行可能性 | 施策を実行する際の条件や障害を考える | 経営から現場まで入り込むハンズオン |
成果 | 施策によって何が変化するかを示す | 経済的成果へのコミットメント |
重要なのは、IGPIだから特殊なフレームワークを使うことではありません。
課題を整理し、仮説を置き、その仮説を検証しながら施策まで一貫してつなぐという、ケース面接の基本を高い精度で行うことがまず必要です。

ケース面接を解く基本プロセス
課題を定義して事業の構造を組み立てる
ケース面接では、問題文を聞いてすぐに施策を考え始めるのではなく、まず何を解くべきかを整理します。
最初に確認したいのは、
- ゴール
- 対象範囲
- 時間軸
- 主な制約
です。
例えば「ある企業の売上を伸ばしてください」という問題でも、既存事業だけを対象とするのか、新規事業まで含めるのかによって考えるべき施策は変わります。
同様に、半年以内の成果を求めるのか、数年かけた成長戦略を考えるのかでも優先順位は異なります。
ただし、前提確認に時間を使いすぎる必要はありません。結論に影響する情報だけを確認し、与えられていない情報については、自分で合理的な前提を置いて進めます。
次に、その事業の収益構造を整理します。
例えば売上向上ケースなら、
売上=顧客数×購入頻度×平均購入額
のように分解できます。
一方で、事業によって適切な分解方法は変わります。
業態 | 構造化の例 |
|---|---|
小売 | 来店者数 × 購買率 × 客単価 |
飲食 | 席数 × 稼働率 × 回転数 × 客単価 |
サブスクリプション | 契約者数 × 継続率 × 単価 |
BtoBサービス | 顧客企業数 × 契約率 × 契約単価 |
交通 | 利用者数 × 利用頻度 × 平均運賃 |
ここで重要なのは、きれいな式を作ること自体ではありません。
どの要素が今回の問題における重要な論点なのかを判断するために構造化することが目的です。
例えば、
「売上をこの3つに分けます。この中では○○が短期的に変化させやすく、売上への影響も大きいと考えるため、まずここを検証します」
と説明できれば、分析から意思決定までの流れが明確になります。
▼AI形式でのケース面接に慣れていない方は、出題の進み方と回答の組み立てを先に確認してください
仮説を置き、検証すべき論点を絞る
構造化した後は、すべての要素を均等に分析するのではなく、優先して検証する仮説を置きます。
仮説を選ぶ際には、
- 売上や利益へのインパクト
- 実際に起きている可能性
- 検証可能性
- 企業側で変えられる余地
などを基準にすると整理しやすくなります。
例えば、売上低下の原因として、
- 顧客数の減少
- 購入頻度の低下
- 単価の低下
が考えられる場合でも、すべてを同じ深さで分析する必要はありません。
「競合出店後から顧客数が落ちているのであれば、まず顧客流出を優先して確認する」
といった形で、自分なりの仮説を置きます。
重要なのは、最初の仮説を絶対視しないことです。
追加情報が自分の仮説と合わなければ、
「この情報を見ると、当初想定していた要因では説明しにくいため、次に○○を確認します」
と更新します。
ケース面接では、最初から正しい答えを当てることよりも、情報に応じて仮説を検証し、必要に応じて修正できることが重要です。
原因から施策へ飛ばず、改善すべきポイントを考える
原因を特定したら、すぐに施策を考えるのではなく、
「その原因を解消するためには、何を変える必要があるのか」
を一段挟むと、施策との因果関係が明確になります。
例えば、
原因
→ 顧客がサービスを継続しない
改善すべきポイント
→ 初期利用時の定着率を高める
施策
→ オンボーディングを改善する
KPI
→ 初月継続率、利用頻度
という流れです。
この順番で考えることで、思いついた施策を並べるだけになることを防げます。
施策が複数ある場合は、
インパクト × 実現可能性
などを基準に優先順位をつけます。
新規システム開発のような大規模施策が必ずしも最優先とは限りません。既存の業務プロセスを変更するだけで大きな改善が期待できる場合は、そちらから着手する方が合理的です。
反対に、小規模な改善だけでは構造的な問題を解決できないのであれば、投資負担が大きくても抜本的な施策を選ぶ必要があります。
KPIとリスクまで考える
施策を提案したら、
「どの数字が変われば成功と言えるのか」
まで示します。
売上向上ケースであれば売上だけを見るのではなく、その施策が直接動かす指標を設定します。
例えば、
- 来店率
- 購買率
- 利用頻度
- 継続率
- 契約率
- 平均単価
などです。
さらに、副作用となり得る指標も考えます。
売上が増えていても、値引きによって粗利が大きく悪化しているのであれば、企業価値の向上につながっているとは限りません。
そのため、
成果指標とリスク指標をセットで考える
ことが重要です。
CaseMatchでは、実際に時間制限のあるケース問題に回答し、自分の構造化や仮説設定、施策のつながりを確認できます。
1分で完了
IGPIのケース面接を想定して練習する
ケース面接では、解き方を理解することと、限られた時間の中で実際に回答することには大きな差があります。
特に練習時には、
- 前提確認に時間を使いすぎていないか
- 問題を適切な粒度で構造化できているか
- 優先する論点を決められているか
- 仮説の根拠を説明できているか
- 原因と施策がつながっているか
- 面接官からの追加情報に応じて考えを更新できているか
を確認しましょう。
重要なのは、練習前に特定の論点や答えを覚えることではありません。
初見のお題に対して、自分で構造を作り、仮説を置き、議論を進められる状態にすることがケース面接対策の目的です。
▼IGPIを想定したケース面接を実際に解いてみる
回答後は、「正解だったか」だけを見るのではなく、自分がどの論点を優先し、なぜその判断をしたのかを振り返りましょう。
同じケースでも、置いた前提や追加情報によって合理的な回答は変わります。そのため、模範解答を暗記するよりも、自分の判断の根拠を説明できることが重要です。
職務経験をケース面接の根拠に変える準備
実務で行った意思決定を言語化する
中途採用では、これまでの職務経験があります。
ケース面接に向けては、過去の仕事を単に「何を担当したか」で整理するのではなく、
問題 → 仮説 → 判断 → 行動 → 結果
の順番で振り返っておくと役立ちます。
例えば営業であれば、失注率が上昇したときに、
- 何を原因と考えたか
- なぜその原因を優先したか
- 何を確認したか
- どのような施策を実行したか
- 結果として何が変化したか
を整理します。
企画職なら、新機能の利用率が低かったときに、認知不足なのか、利用開始時の障壁なのか、プロダクトそのものの価値不足なのかをどのように判断したかを振り返ります。
管理部門でも、業務の遅延に対して工程別の滞留を可視化し、業務フローを変更した経験などは、問題解決の経験として整理できます。
振り返る項目 | 言語化する内容 | ケースでの応用 |
|---|---|---|
成果指標 | 売上、利用率、工数、解約率など | KPIを考える |
最初の仮説 | なぜその原因を疑ったか | 優先論点を決める |
検証 | 何を確認したか | 仮説を検証する |
実行上の壁 | 人員、予算、関係者など | 実現可能性を考える |
判断の更新 | 何を見て方針を変えたか | 深掘りに対応する |
ただし、自分の経験をすべてのケースに当てはめるのは避けましょう。
実務経験は、仮説を考える際の引き出しにはなりますが、ケースでは目の前の企業や市場の状況に合わせて改めて考える必要があります。
IGPIの事業特性と志望動機をつなげる
ケース面接対策とあわせて、IGPIを志望する理由も整理しておきましょう。
IGPIは、経営から現場まで入り込みながら企業変革を進め、必要に応じて出資や成功報酬型の支援を用いるなど、クライアントとリスクを共有する支援も行っています。
(出典:IGPI流ハンズオン支援 | 経営共創基盤(IGPI))
そのため志望動機では、
「ハンズオンだから魅力的」
と述べるだけではなく、自分の経験との接点を説明できると具体性が増します。
例えば、
前職で直面した課題
→ 自分がどこまで変えられたか
→ その経験から感じた問題意識
→ なぜIGPIの環境でそのテーマに向き合いたいのか
という順番で整理できます。
施策を設計しても部門間の利害によって実行が進まなかった経験があるのであれば、「戦略を考えるだけでなく、組織横断で実行まで関わりたい」という志望理由につなげることができます。
重要なのは、企業の特徴を並べるのではなく、自分自身の経験や問題意識とIGPIの特徴の接点を説明することです。
CaseMatchでは、ケース面接だけでなく、面接形式で回答を言語化する練習もできます。自分の経験についても「何をしたか」だけでなく、「なぜその判断をしたか」まで説明できるようにしておきましょう。
1分で完了
面接官との議論で考えを伝える方法
深掘りには結論と根拠を示してから修正する
ケース面接では、自分の考えに対して面接官から質問や反論を受けることがあります。
そのとき、すぐに自分の意見を撤回する必要はありません。
例えば、
「現時点では○○が主因だと考えています。理由はAとBです。一方で、ご指摘のCが確認された場合には仮説を修正します」
という形で答えます。
このように、
結論 → 根拠 → 更新条件
の順番で説明すると、自分のスタンスを持ちながら議論できます。
反対に、面接官から質問されるたびに結論を変えてしまうと、何を根拠に判断しているのかが見えなくなります。
一方で、最初の仮説に固執する必要もありません。
新しい情報によって前提が崩れた場合には、
「この情報で先ほどの前提が成立しなくなったため、仮説を修正します」
と明確に説明します。
発表では最優先の提案から話す
最終的な回答では、分析した順番をそのまま説明する必要はありません。
まず、
「最優先で○○を実施すべきだと考えます」
と結論を提示します。
その後、
- なぜそれが問題なのか
- なぜその施策を優先するのか
- 具体的にどう実行するのか
- どのKPIを見るのか
- どのようなリスクがあるのか
を説明します。
紙の上では複数の可能性を検討していても、発表時には最も重要な判断を先に示した方が、回答の論理が伝わりやすくなります。
本番までに行うケース面接の練習
一問ごとに五つの観点を振り返る
ケース面接は、問題数をこなすだけでは十分ではありません。
一問解くごとに、少なくとも次の五つを振り返りましょう。
- 前提:ゴール、対象、制約を必要な範囲で確認できたか
- 構造:問題に合わせた構造化ができたか
- 優先順位:最初に見る論点を選び、その理由を説明できたか
- 因果:原因、改善ポイント、施策、KPIがつながっていたか
- 更新:追加情報を受けて仮説を適切に維持・修正できたか

最初は時間を長めに取り、構造化や論理のつながりを確認しても構いません。
その後、実際の面接を想定して思考時間を短くし、限られた時間で結論を出す練習に移ります。
毎回すべてを直そうとするより、
「今回は優先順位の根拠を必ず説明する」
「今回は施策のKPIまで言う」
など、一つずつ改善点を決めると修正しやすくなります。
評価を下げやすいケース面接の失敗
フレームワークと施策の列挙で終わる
3Cや4Pなどのフレームワークは、論点を考えるための道具です。
フレームワークを一通り説明しても、
「結局どこが問題なのか」
が示されていなければ、回答は前に進みません。
同様に、
- 広告
- 値下げ
- 新商品
- DX
- アプリ開発
などの施策を並べるだけでも不十分です。
候補を出した後には、
「今回、最も重要なのはこれだと考えます」
と優先順位を決め、その理由を説明しましょう。
仮説を置かずに情報を待つ
ケースでは、必要な情報がすべて与えられるとは限りません。
追加情報がないからといって思考を止めず、
「情報がないため、現時点では○○と仮定して進めます」
と前提を置きます。
仮説は外れても構いません。
重要なのは、新しい情報が出たときに、
- 何が想定と違ったのか
- どの仮説を修正するのか
- 次に何を確認するのか
を説明できることです。
実行方法を考えずに施策だけを提案する
魅力的に見える施策でも、
- 誰が実行するのか
- どれくらい時間がかかるのか
- どのような障害があるのか
- どの指標で成否を判断するのか
がなければ、実行可能性を判断できません。
IGPIは、経営から現場まで入り込み、組織全体で変革を進めるハンズオン支援を掲げています。
IGPIのケース面接で実際にどの程度実行面が評価されるかは公開されていませんが、企業理解の観点からも、施策を提示した後に「どう実行するか」まで考える習慣をつけておくことは有効です。
ケース面接では、最初から唯一の正解を当てることを目指す必要はありません。
問題を構造化し、仮説を置き、根拠を持って優先順位を決め、追加情報に応じて考えを更新する。この一連のプロセスを、自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう。
著者
畑中 翼
Senior Managerフジクラで研究開発・新規事業開発に従事した後、アクセンチュア、デロイト、イグニション・ポイント、ADLでコンサルティングを経験。現在はSenior Managerとして転職支援を担当。製造業・R&D領域に強みを持ち、QUNIE Award 2024優秀個人賞、外資就活ネクストAランクの実績を持つ。
監修者
井野 裕介
Senior Manager村田製作所でスマートフォン向け通信モジュールのR&Dに従事した後、クニエにて製造業向けの業務改善・戦略コンサルティングを経験。フォルトナでは約5年間、コンサル・ポストコンサル領域の転職を支援。現在はCaseMatchで転職支援を担当。R&D・PLM・製造業領域に深い知見を持つ。
面接練習で、選考を有利に進めよう。
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