
ケース面接
2026/09/08
マッキンゼー ケース面接 中途の対策|評価基準・例題・PEIの準備法
目次
マッキンゼー中途のケース面接で評価される5つの力
構造化から提案までを一続きで示す
中途採用では経験と専門性をケースの議論につなげる
中途採用におけるケース面接の位置づけと出題形式
選考の流れとケース面接の回数を応募職種ごとに確認する
マッキンゼーでは「網羅構造」で全体像を捉えてから論点を絞る
公共系では「誰にとっての成功か」を最初に定義する
売上向上を題材に問われる思考の順番
ケース面接を解くための進め方
問題の目的を確認してから論点を分ける
仮説を置き重要な論点から数字と事実を確かめる
例題で学ぶ小売の売り上げ向上の考え方
売上を分解してボトルネックを特定する
施策をインパクトと実現可能性で絞り込む
CaseMatch高得点者の回答に学ぶ思考プロセス
マッキンゼーのケース面接対策を実戦練習に変える方法
過去問と例題は答えを覚えず対話で検証する
ケース面接で評価を下げやすい失敗と立て直し方
フレームワークの当てはめと根拠のない施策提案を避ける
PEIと専門性面接も並行して準備する
自分の役割と行動を具体的な経験で説明する
マッキンゼーの中途ケース面接は、答えを当てる試験ではありません。限られた時間で課題を構造化し、根拠を置き、面接官との議論で提案を磨く力が問われます。
本記事では公式情報を踏まえ、選考の位置づけから売上向上の例題、PEIまでを一続きで解説します。過去問を読んでも本番で言葉が出ない人は、まず「どう考えを見せるか」を固めましょう。
マッキンゼー中途のケース面接で評価される5つの力
マッキンゼーのケース面接で最優先すべきは、正解らしい施策を早く並べることではなく、問題解決の筋道を相手に伝えることです。公式の面接準備ページでも、曖昧な課題の構造化、重要論点の特定、データ・事実の解釈、結論・提案、明確なコミュニケーションが挙げられています。(出典:面接準備 | 日本 | McKinsey & Company)
構造化から提案までを一続きで示す
ケースで見られるのは、分析の一部分ではなく、目的をそろえる→分解する→優先順位を決める→提案するという連続した仕事の進め方です。たとえば「小売店の売上を上げよ」と問われたとき、すぐにアプリ導入や値引きを提案してはいけません。売上を「客数×購買単価」に置き、どちらが落ちているのか、店舗側で動かせる要因は何かを先に確認します。
良い構造化は、フレームワーク名を口にすることではありません。売上なら客数と単価、客数なら新規客・既存客・来店頻度、単価なら購入点数と商品単価のように、結論を左右する変数へ分けます。分けた後は全項目を均等に見るのではなく、「既存客の頻度低下が大きそうなので先に検証します」と仮説を置いて進めてください。
結論は最後に突然出すものではありません。最初に分析の地図を示し、重要な論点を掘り、根拠と副作用を添えて提案まで到達する流れそのものが評価対象です。
中途では、仕事で扱ってきた指標や顧客、現場制約を想起できることが強みになります。一方で、自分の業界の常識を事実のように置くと危険です。「この業界では普通です」と断じず、「まず顧客データで離脱時期を見ます」と検証の順番を示すほうが、未知の課題にも対応できる印象を与えます。
▼ケースの構造化を、実際の過去問の議論で確認したい人はこちらです
中途採用では経験と専門性をケースの議論につなげる
中途候補者は、ケースだけを切り離して準備しないでください。マッキンゼーの経験者採用は、テクノロジー、金融、政府機関、エンジニアリング、法律、医療など、多様な領域の経験者を対象としており、専門性とともに、主体的な行動、周囲を巻き込む力、多様なチームでの協働を求めています。(出典:経験者採用 | 日本 | McKinsey & Company)
したがって面接では、「前職での経験をケースに持ち込めるか」よりも、経験から得た視点を使いつつ、目の前の前提に合わせて考え直せるかが重要です。製造業出身なら供給制約、営業出身なら顧客の意思決定、IT出身なら実装負荷を自然に考慮できるでしょう。ただし、それを万能の答えにせず、今回のクライアントで本当に効く論点かを確認します。
たとえば「デジタル施策を打つべきです」と言う代わりに、「既存顧客の離脱が主要因なら、離脱直前の行動データを確認し、改善余地が大きい導線から施策を設計します」と話します。専門性は提案の飾りではなく、仮説の質と実現可能性を高める材料です。

中途採用におけるケース面接の位置づけと出題形式
マッキンゼー日本オフィスの公式案内では、中途を含む職務経験者の選考は、書類選考、適性検査、一次ケース面接、最終ケース面接の流れです。適性検査は実施しない場合があり、一次では1〜3件、最終では2〜3件のケース面接が案内されています。(出典:採用の流れ | 日本 | McKinsey & Company)
選考の流れとケース面接の回数を応募職種ごとに確認する
クライアント向け職種では、ケース面接を複数回受ける前提で準備するのが現実的です。グローバルの公式案内では、経験者の面接にPEIとProblem-Solving Interviewが含まれ、職種によっては専門性を確認する面接が加わると説明されています。最終的な形式は応募職種と案内メールで確認してください。(出典:Interviewing at McKinsey | Tips and Resources | Careers | McKinsey & Company)
段階 | 主に準備すること | 面接で見せること |
|---|---|---|
書類選考 | 実績を役割・行動・成果で整理する | 専門性と成果の再現性 |
適性検査 | 案内があれば形式に沿って演習する | 基礎的な判断・処理力 |
一次ケース面接 | 構造化、概算、データ解釈を口頭で練習する | 思考の筋道と対話力 |
最終ケース面接 | 提案の優先順位と反論への対応を磨く | 判断の質と説得力 |
PEI・専門性面接 | 経験の深掘り質問に答える | 自分の行動、成長、職務適合 |
書類で強い実績があっても、ケースで「なぜその施策が効くのか」を説明できなければ評価につながりません。反対にケースだけを練習して、PEIで自分の役割を語れない候補者も惜しい状態です。毎週の準備時間をケース、PEI、職務経験の整理に分け、同じテーマを別の角度から説明できるようにしてください。
▼他ファームの中途ケースと比較すると、共通する準備と企業ごとの違いが整理できます
マッキンゼーでは「網羅構造」で全体像を捉えてから論点を絞る
マッキンゼーのケース面接では、**「網羅構造」と呼ばれる形で、最初に問題全体を大きく分けて論点を整理する進め方が多く見られます。**例えば利益改善なら「売上」と「コスト」、売上なら「客数」と「客単価」のように、まず結論を左右する主要な論点を一通り構造化します。
ただし、網羅構造はすべての論点を同じ深さで分析するためのものではありません。全体像を押さえたうえで、インパクトや原因である可能性を踏まえて優先論点を選び、そこから仮説を深掘りします。
この考え方が重要なのは、マッキンゼーでは売上向上だけでなく、公共・社会課題、新規事業、投資判断、チャネル変革など、ゴールや評価軸を自分で整理する必要があるケースにも対応しなければならないためです。
公式に公開されている練習ケースのDiconsaでは、メキシコの地方貧困層へ金融サービスを届けるために、政府が運営する店舗網を活用することが可能か、また望ましいかを検討します。ここでは単純な売上最大化ではなく、利用者ニーズ、実行可能性、コスト、リスクなど複数の観点を整理する必要があります。
また、公式の練習ケースには、新商品の展開、EVトラックへの投資判断、販売チャネル変革なども含まれており、問いの形は一つではありません。
そのため、マッキンゼー対策では「売上向上ならこの式」と型を覚えるよりも、
ゴールを定義する → 網羅構造で全体を整理する → 優先論点を選ぶ → 仮説にスタンスを取る
という流れを身につけることが重要です。
例えば公共系のお題で、
「日本の地方都市への観光客を増やしてください」
と問われた場合、企業ケースのように利益を最初のKPIとして置けるとは限りません。まず、
- 何を「観光客増加」と定義するのか
- 国内客と訪日客のどちらを対象にするのか
- 来訪者数、宿泊数、消費額のどれを重視するのか
- 住民生活や交通容量などの制約をどう扱うのか
といったゴール設定から始める必要があります。
そのうえで、例えば観光客数を
対象人口 × 認知率 × 訪問意向率 × 実際の訪問率
のように需要側から分解したり、
認知 → 検討 → 予約 → 移動 → 滞在 → 再訪
というカスタマージャーニーからボトルネックを考えたりします。
重要なのは、どの分解が唯一の正解かではありません。最初に論点を広く構造化し、その中から「今回もっとも重要なのはここだ」とスタンスを取ることです。
公共系では「誰にとっての成功か」を最初に定義する
企業の売上向上ケースでは、売上や利益という比較的明確なゴールがあります。一方、公共・社会課題では、複数のステークホルダーが存在し、成功の定義自体が一つではありません。
例えば地方路線バスの改革なら、
- 自治体:財政負担を抑えたい
- 利用者:利便性を維持したい
- 高齢者:移動手段を確保したい
- 事業者:赤字を縮小したい
と目的が異なります。
この場合、いきなり「利用者を増やすには」と考えるのではなく、
「今回は自治体の財政負担を抑えながら、最低限必要な交通アクセスを維持することをゴールと置きます」
のように、誰にとって何を改善するケースなのかを定義してから構造化する必要があります。
これはマッキンゼーの公式Diconsaケースとも相性がよく、そこでも単なる収益性ではなく「地方住民に金融サービスを届けることが可能か、望ましいか」という複数の観点から判断する設計になっています。
売上向上を題材に問われる思考の順番
売上向上のケースでは、施策より先に現状の分解とボトルネックの仮説を置きます。面接官から与えられるデータを待つのではなく、「まず客数と客単価のどちらを確認したいか」「次に既存客と新規客のどちらを見たいか」を宣言しましょう。
問いの一例は、小売、交通、飲食、サブスクリプションなど題材が変わっても同じです。顧客は誰か、どんな行動が売上を生むか、供給能力やコスト制約は何かを押さえれば、暗記した業界知識に依存せず議論できます。
▼売上向上型のケースで使う分解の基本を、別の例題でも練習できます
ケース面接を解くための進め方
ケース面接の進め方は、前提確認から始めて、構造・仮説・検証・提案を一つの会話にすることです。沈黙して完璧な答えを作るより、考える地図を共有し、面接官の追加情報で優先順位を更新する姿勢を取ってください。
問題の目的を確認してから論点を分ける
最初の質問で行うべきなのは、細かい数字集めではなく、ゴールの明確化です。「売上を上げる」と言われたら、対象は一店舗か全社か、期間は短期か中長期か、売上だけか利益も重視するのかを確かめます。目標が「利益改善」なら、売上を増やしても費用が上回る施策は選べません。
続けて、回答の道筋を短く宣言します。例として「収益性を、売上とコストに分けます。売上は客数と客単価、コストは固定費と変動費で見て、インパクトの大きい要因を特定してから施策を提案します」と言えば、面接官はあなたの考えを追えます。
問題の種類 | 最初の分解 | 深掘りの起点 |
|---|---|---|
小売の売上向上 | 客数 × 客単価 | 新規・既存、頻度、購入点数 |
飲食店の収益改善 | 席数 × 回転率 × 客単価 − コスト | 時間帯別の稼働、原価、人員配置 |
交通機関の黒字化 | 利用者数 × 頻度 × 単価 − 運行費 | 路線別需要、便別採算、供給能力 |
新規参入 | 市場規模 × 獲得可能シェア − 投資 | 顧客課題、競合、実行制約 |
構造は漏れなく分けるためだけのものではありません。次に何を調べ、どこへ時間を使うかを決めるための地図として使ってください。
ここでありがちな失敗は、4Pや3Cを先に掲げ、各項目を均等に話すことです。フレームワークは必要な論点の抜け漏れを防ぐ道具に過ぎません。「客数低下が主要因なら顧客行動を優先する」と、問題に合わせた順番を作るほうが強い回答になります。
仮説を置き重要な論点から数字と事実を確かめる
構造化の後は、影響が大きく、原因である可能性が高く、短時間で検証できる論点から見ます。たとえば平日の来店客数が前年比で大きく下がっているなら、新規広告より既存顧客の来店頻度を確認するのが先です。数字がない場合も「頻度低下を仮説に置き、会員データの来店間隔を見たいです」と述べれば、検証姿勢を示せます。
未知の数値を置くときは、問題固有の数字を知っているように振る舞わないでください。客数は「レジ台数×1時間あたり処理人数×稼働率×営業時間」、飲食なら「席数×回転率」のように、説明できる粒度まで分解します。通勤時間帯は稼働率が高く、昼間は低い、と時間帯の差を入れることも根拠になります。
CaseMatchでは、AI面接で回答を声に出すと、構造が飛んだ箇所や根拠が弱い仮定をフィードバックで確認できます。頭の中では筋が通っていても、口頭では式や優先順位が抜けることがあるためです。まず一問を解き、指摘された一つの弱点を直して再挑戦しましょう。
1分で完了
例題で学ぶ小売の売り上げ向上の考え方
例題は「郊外の食品スーパーで売上が下がっている。1年以内に売上を回復させる施策を提案せよ」とします。ここでの目的は、もっともらしい正解を覚えることではなく、分析から施策へつなぐ順番を身につけることです。
売上を分解してボトルネックを特定する
まず対象を「一店舗の売上」、期間を「1年」、制約を「大規模な新規出店はしない」と確認します。そのうえで売上を客数×客単価に分け、客数を新規客数と既存客数×来店頻度、客単価を購入点数×一点当たり単価へ置きます。
最初の仮説は、近隣人口が急減したのではなく、既存客の来店頻度が下がったことです。理由は、郊外スーパーでは日常利用が中心であり、頻度の変化が年間売上に効きやすいからです。面接官に「会員データで、既存客の月間来店回数と離脱時期を確認したいです」と伝えます。仮に、来店客数の減少が夕方に集中し、客単価は横ばいという情報が得られたとします。
この時点で「品ぞろえを増やす」と決めません。夕方の客数低下は、競合店の出店、惣菜の魅力低下、レジ待ち、駐車場混雑など複数の原因で起きます。短期で確認でき、改善のレバーも大きいものとして、夕方の惣菜欠品とレジ待ちを優先して調べる、と置きます。
観察した事実 | 原因仮説 | 追加で見る情報 | 動かすレバー |
|---|---|---|---|
夕方の来店客数が減少 | 欠品で来店動機が弱い | 時間帯別の欠品率、惣菜販売数 | 製造量、補充時間、品目 |
客単価は横ばい | 値引きが主因ではない | 購入点数、カテゴリ別構成 | 回遊、関連購買 |
レジ待ちが長い | 購入前の離脱がある | 待ち時間、放棄率、レジ稼働 | 人員配置、セルフレジ誘導 |
「客数が減ったから集客する」で止めないことが重要です。いつ、誰が、どの行動で離れているかまで分けると、施策の根拠が生まれます。
次に、施策の規模感を作ります。夕方の混雑時間を2時間、レジ一台が1時間に処理できる会計数を観察から見積もり、現状のレジ台数と稼働率を掛けて処理能力を置きます。これは仮定であり、事実ではありません。処理能力を超える時間帯だけ応援要員を入れる案なら、人件費の増加と取りこぼし売上の回復を同じ軸で比べられます。
数字が出た後は検算します。年間の回復売上を営業日数で割り、一日当たりの追加会計数と一点当たりの購入額に戻してください。「夕方にこれだけの客数を増やす余地があるか」を店舗のレジ列や駐車場の処理能力と照らせば、桁違いの提案を避けられます。
▼原因仮説から打ち手を作る回答と、避けたい回答の差はこちらで確認できます
施策をインパクトと実現可能性で絞り込む
この例題では、夕方の惣菜補充の最適化と、混雑時間だけのレジ増員を優先します。大型の改装や恒常的な値引きは検討余地があっても、投資が重く、売上低下の原因に直結しているかを先に確かめる必要があります。
施策 | 売上・利益への影響 | 実現可能性 | 優先順位と理由 |
|---|---|---|---|
惣菜の製造・補充時間の見直し | 高い | 高い | 欠品という仮説に直接効き、短期検証できる |
ピーク時のレジ配置変更 | 中〜高 | 高い | 待ち時間を下げ、既存人員でも試しやすい |
ポイント施策の強化 | 中程度 | 中程度 | 頻度に効く可能性はあるが、原因確認後に行う |
全面改装 | 不確実 | 低い | 投資が大きく、短期の原因対策としては後回し |
提案では「惣菜補充とレジ配置を二週間試し、欠品率、待ち時間、夕方の会計数、粗利額で評価します。改善が出れば対象曜日を広げます」と締めます。施策を実行する宣言だけでなく、拡大・撤退をどう決めるかまで言えると、実務に近い回答になります。

CaseMatch高得点者の回答に学ぶ思考プロセス
CaseMatchのAI面接で高得点だった回答を使い、交通機関の売上向上を題材に、対話の中で提案を強くする方法を見ていきます。実在企業の選考再現ではなく、AI面接での回答ログです。答えを写すのではなく、質問を受けたときにどの前提を直すかに注目してください。
▼同じお題を受けて、自分の考え方も試してみましょう
このお題は地方の赤字路線バス事業を黒字化する提案です。収益だけでなく、交通弱者の利便性、自治体との関係、追加の運用コストをどう扱うかが問われます。
「赤字の対象は会社全体ではなく、特定の地方路線の営業損益と考えてよろしいでしょうか。また、売上には運賃収入に加えて自治体補助金、広告収入、企業・学校との契約収入が含まれてよろしいでしょうか。」
この確認が良いのは、赤字の範囲と売上の定義をそろえ、後の議論のずれを防いでいる点です。質問は多ければよいのではありません。結論を変えうる定義だけを先に聞き、与えられた条件を短く言い直してから構造化へ進みます。
「結論として不採算便の最適化と通学通院買い物需要の契約化によって年間の赤字を黒字化すべきです。収益は利用者数、乗車頻度、運賃単価、自治体補助金、契約収入に分解できます。一方費用は運転士人件費、燃料費、車両維持費に分解できます。」
ここから真似したいのは、結論を先に置き、収益と費用を分けていることです。ただし改善額を語るなら、「便数×一便当たりの削減費用」「契約先数×単価」のように主要ドライバーを一段示すと、さらに説得力が増します。数字を置いた理由まで説明できる式を選びましょう。
「全面的に便を削るのではなく、需要の低い時間帯だけを予約制小型車両に切り替えるべきです。朝夕の通勤通学、病院の診療開始前、買い物時間帯は固定便として維持します。」
面接官から利便性低下を指摘された後、回答者は減便案を守り切るのではなく、時間帯で運行方法を分けました。反論は失点ではなく、前提を精密にする材料です。さらに待ち時間や予約のしにくさを問われたら、予約締切時刻、電話受付、運行保証枠などサービス水準の設計へ進めます。
この回答から学べることは、次の4点です。
- ゴールを変える定義を、分析前に確認する
- 収益と費用を分け、効果の大きいレバーへ絞る
- 副作用を指摘されたら、対象や時間帯を切り分けて修正する
- KPIを置き、小規模実証から拡大・撤退を判断する
マッキンゼーのケース面接対策を実戦練習に変える方法
マッキンゼーのケース面接対策は、過去問を解いた本数ではなく、対話で仮説を更新できた本数で測りましょう。公式にも日本語の練習ケースとしてDiconsaやElectro-Lightが公開され、論点整理、概算、データ解釈、提案を練習できます。(出典:Diconsa | Careers | McKinsey & Company)
過去問と例題は答えを覚えず対話で検証する
一問を解いたら、模範解答を見る前に録音を聞き返してください。「目的確認はできたか」「式を先に宣言したか」「数字の根拠を言えたか」「面接官の質問でどの前提を直したか」を確認します。需要側で解いたなら、次は供給側でも解き、どちらが説明しやすいかを比べると構造の選択肢が増えます。
公式の経験者向け体験談でも、回答やフレームワークを台本のように暗記するのではなく、問題を分解して思考過程を示す姿勢が紹介されています。(出典:Practice for interviews, but don’t become scripted)本番で初見の情報が加わるケースでは、暗記した順番ほど崩れやすいからです。
CaseMatchを使うなら、まずは制限時間を決めて一人で口頭回答し、AI面接のフィードバックで「構造」「根拠」「提案」のうち最も弱い一点だけを選びます。次の一問でその一点を直せば、問題を消費せずに実戦力へ変えられます。客観的な評価があることで、考えたつもりになっている部分も見つけやすくなります。
1分で完了
▼ケース面接の練習を、準備から振り返りまでの手順で進めたい人はこちらです
時間内に計算まで終わらなかった場合も、根拠のない最終値を言わないでください。「分解と各変数の仮定まではできています。構造と数字の置き方を説明しながら計算を続けます」と伝えれば、どこまで考えられているかを面接官と共有できます。中途では、焦って結論だけを作るより、優先順位のある思考を見せるほうが有効です。

ケース面接で評価を下げやすい失敗と立て直し方
ケースで避けるべきは、分析とつながらない施策の列挙です。「アプリ、広告、値引き」と並べても、なぜそれを最優先するのかがなければ提案になりません。原因仮説、動かすレバー、KPI、実行上のリスクを一組で話しましょう。
フレームワークの当てはめと根拠のない施策提案を避ける
失敗したと感じたときは、「この施策を知らなかった」と反省しないことです。反省すべきは、仮説を置かずに全論点を追ったこと、根拠なく数字を置いたこと、ボトルネックの前に施策へ飛んだことです。次回は回答用紙に「目的」「構造」「最優先仮説」「検証」「提案」を一行ずつ書いてから話し始めてください。
▼公共性や関係者の多さを含むケースでは、論点の優先順位の付け方がより重要になります
PEIと専門性面接も並行して準備する
マッキンゼー中途の準備は、ケース面接だけで終わらせないでください。公式の面接準備ページは、過去の具体的な経験について、Connection、Drive、Leadership、Growthに関する質問例を示しています。(出典:面接準備 | 日本 | McKinsey & Company)
自分の役割と行動を具体的な経験で説明する
PEIでは、成果の大きさだけでなく、困難な状況で自分が何を判断し、誰にどう働きかけ、何を変えたかが問われます。「チームで達成しました」だけでは、あなたの再現性が伝わりません。四つの観点ごとに二つ程度の経験を用意し、深掘りされても行動を具体的に話せる状態にしましょう。チームの成果を伝えるときも、「私は反対していた部門に何を示し、合意をどうつくったか」のように一人称で説明します。
PEIは経験を時系列で報告する場ではありません。困難、判断、働きかけ、変化を具体化し、面接官が「この人なら別の環境でも動ける」と想像できるように話します。
専門性面接が予定される職種なら、職務で使った知識を列挙するのではなく、「その知識でどんな意思決定を変えたか」を一つの案件で説明します。守秘義務がある場合は顧客名や数値を一般化して構いませんが、課題、自分の役割、選択肢、行動、成果の因果はぼかさないことが大切です。
CaseMatchでは人物面接の練習もできるため、ケースとは別日に自分の経験を深掘りされる緊張感を作れます。最初は長く話しすぎる人も多いので、結論を一文で答え、質問に合わせて具体的行動を追加する練習をしてください。
1分で完了
マッキンゼーの中途選考では、ケースで構造的に考え、PEIで自分の行動を具体的に語り、専門性面接で経験を成果へ結び付ける準備が必要です。過去問の答えを覚えるのではなく、初見の問いでも前提を確認し、仮説を更新して提案できる状態まで、口頭練習を重ねましょう。
著者
畑中 翼
Senior Managerフジクラで研究開発・新規事業開発に従事した後、アクセンチュア、デロイト、イグニション・ポイント、ADLでコンサルティングを経験。現在はSenior Managerとして転職支援を担当。製造業・R&D領域に強みを持ち、QUNIE Award 2024優秀個人賞、外資就活ネクストAランクの実績を持つ。
監修者
井野 裕介
Senior Manager村田製作所でスマートフォン向け通信モジュールのR&Dに従事した後、クニエにて製造業向けの業務改善・戦略コンサルティングを経験。フォルトナでは約5年間、コンサル・ポストコンサル領域の転職を支援。現在はCaseMatchで転職支援を担当。R&D・PLM・製造業領域に深い知見を持つ。
面接練習で、選考を有利に進めよう。
1分で完了







