
コンサルタント
2026/10/21
女性もコンサルタントとして活躍できる
向き不向きは性別ではなく問題解決力と協働力で判断する
女性社員と女性管理職の比率から職場の姿を読み取る
仕事の負荷とキャリアの伸び方を知る
忙しさは案件の進め方と出張条件で見極める
年収と昇進は役割・評価・勤務時間をセットで確認する
出産・育児とキャリアを両立するために見ること
育休だけでなく復職後の担当案件と支援まで確認する
制度が使える配属先かを応募前に確かめる
制度一覧と配属先の運用を別々に調べる
社員面談と逆質問で具体的な運用例を聞く
女性のキャリア支援を公式情報で比較する
アクセンチュア・PwC・デロイトの制度と育成支援を比べる
戦略ファームも女性の育成と柔軟な働き方を確認する
新卒と未経験転職で準備すること
新卒は学業や活動、中途は仕事の成果を根拠に志望動機を作る
ケース面接は仮説を立てて説明する練習から始める
面接で私生活を聞かれたときは勤務条件と分けて答える
結婚や出産の予定ではなく業務に必要な条件を確認する
希望条件を3つ決めて応募と面接準備を進める
勤務条件と獲得したい経験を決めて次の一歩を選ぶ
「女性もコンサルで長く働けるのか」「出産や育児とキャリアを両立できるのか」と、応募を迷っていませんか。 女性もコンサルタントをキャリアの選択肢にできます。この記事では、仕事への適性、負荷の見極め方、企業の支援制度、新卒・中途の選考準備を整理し、自分に合う応募先を判断する方法を解説します。
コンサルを目指すなら、性別ではなく、仕事で求められる力と自分の経験を照らし合わせましょう。女性社員の人数だけでなく、どのような役割を担い、どう成長しているかを見ることが大切です。
コンサルへの適性は、課題を考え抜く力と、周囲と協働して解決に進める力から判断するのがおすすめです。マッキンゼーの経験者採用では、多様な領域の専門性に加え、主体的に考えて行動し、顧客や同僚を巻き込んで協働できる人材を求めています。BCGの面接資料でも、思考プロセスや戦略的なアプローチ、説得力のある解決策を提示する力が評価の対象です。(出典:経験者採用 | 日本 | McKinsey & Company、BCG の面接プロセス | Japan | BCG Careers)
仕事では、顧客へのヒアリングやデータ分析から課題を捉え、原因の仮説を立て、資料にまとめて議論します。さらに、施策を実行するための役割分担や業務変更を支援することもあります。数字を扱う場面と人に働きかける場面の両方があり、話し上手であることだけでも、分析が得意であることだけでも仕事は完結しません。
「女性は共感力が高いから向いている」といった説明では、自分の強みを判断できません。たとえば営業経験なら、顧客の要望を聞いたことに加え、失注理由を分析して提案を変えた経験が使えます。学生なら、サークルの参加率が低い理由を調べ、活動内容を見直した経験も材料になります。肩書きより、何を考えて何を変えたかが重要です。
自己点検では、次の問いに一つずつ答えてみてください。
現時点で全部が得意でなくても、伸ばすべき力が見えれば準備を始められます。反対に、答えの決まっていない課題を考えることや、他者の指摘を受けて案を修正することを避けたいなら、実際の仕事内容をもう少し調べてから応募しましょう。
経験を振り返っても、課題と自分の行動を相手に伝えるのは難しいものです。考えを整理した後は、質問に答える形で声に出す練習をすると説明の抜けに気づけます。CaseMatchのAI面接練習では、AIを面接官役にして回答を練習できます。自己点検で選んだ経験を一つ、相手に伝えるつもりで説明してみてください。
性別から適性を決めるのではなく、自分が課題をどう捉え、周囲とどう動いたかを振り返りましょう。経験を具体的に説明できれば、応募先に伝える強みと、これから伸ばす力を分けられます。
▼分析・提案・実行支援の違いを知ると、自分が取り組みたい仕事を絞れます
女性比率は、対象組織・年度・職位をそろえて読むと、職場を調べる手がかりになります。PwC Japanグループが公表した2025年度の女性管理職比率は24.6%です。これはグループ全体の実績であり、PwCコンサルティング合同会社だけの比率や、コンサルタント職だけの比率ではありません。(出典:PwC Japan、日経WOMANの「女性が活躍する会社BEST100」において総合4位に選出)
一方、アクセンチュアの2024年9月1日~2026年8月31日の行動計画では、管理職に占める女性の割合を23%にする目標が掲げられています。目標と実績は別の情報なので、この23%とPwC Japanの24.6%を並べて優劣を決める読み方は避けましょう。(出典:女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく一般事業主行動計| アクセンチュア)
社員全体に女性がいても、自分が応募する部門の管理職や専門職の姿は別に調べる必要があります。社員紹介では、入社後の担当業務、昇進までの経験、勤務形態を見てください。自分が進みたい領域に、参考にできるキャリア例があるかを確認できます。
社員面談では「この部門には、どのような経歴の女性マネジャーがいますか」「育児や介護と両立しながら専門性を高めた例はありますか」と聞くと、人数よりも仕事の実態が見えます。女性の上司がいることだけを必須条件にするより、多様な人材が役割を広げられる環境かを見極めましょう。
仕事内容と働き方はセットで調べる必要があります。やりたい案件でも勤務条件が合わなければ続けにくく、条件だけで選ぶと獲得したい経験から遠ざかるためです。
忙しさは「コンサルだから激務」とまとめず、担当案件の進め方と拘束される条件で見極めましょう。一般的なプロジェクト型の仕事では、調査・分析、顧客会議、提案前の資料修正、実行段階の調整などに負荷が生じます。予定していた分析に加えて追加の確認が必要になったり、関係者の合意を得るために議論を重ねたりすると、同じ作業量でも時間がかかります。
戦略案件では、限られた期間で市場や事業の選択肢を検討する場面があります。業務改革では現場へのヒアリングや運用変更、IT導入では要件の整理や移行前の確認などが仕事の例です。案件の分類は負荷を想像する入口にはなりますが、分類だけで残業時間は決まりません。期間、人数、本人の役割、顧客との合意状況まで確認してください。

フレックスや在宅勤務は、働く時間や場所を調整する制度です。アクセンチュアやPwC Japanの公式ページにも柔軟な勤務制度が掲載されていますが、制度の存在は仕事量が少ないことを意味しません。顧客会議の時間、対面での作業、出張の必要性との組み合わせを見ることが大切です。(出典:福利厚生・制度・手当 l 採用情報 - Accenture、Total rewards(総合的な報酬・福利厚生) | PwC Japanグループ)
たとえば「在宅勤務可」と聞いて安心しても、毎週決まった曜日に顧客先へ出向く案件なら、通勤や送迎の計画は必要です。応募前には、通常時の出社頻度、出張の期間、予定変更の頻度、繁忙期の働き方を確認しましょう。夜間の対応が必要な場合は、何の業務で、どれくらい前に分かるのかまで聞くと判断できます。
体力や家庭の事情を性別の話に置き換える必要はありません。自分が対応できる条件を具体化し、その条件で期待役割を果たせる求人を選びましょう。
▼中途で仕事内容と期待のずれを防ぐには、入社後に後悔しやすいポイントも確認しておきましょう
待遇は、年収だけでなく、その金額に対して求められる役割と勤務時間をセットで比較してください。同じ会社でも職位や専門性、報酬の構成によって条件は変わるので、女性専用の相場を探すより、応募する求人票と提示条件を読む方が自分の判断に使えます。
照合する項目 | 主に確認する資料・相手 | 判断したいこと |
|---|---|---|
想定年収・基本給・賞与 | 求人票、オファー書面 | 確定部分と変動部分を分けられるか |
固定残業の扱い | 労働条件の書面、採用担当 | 対象時間と超過分の扱いが明確か |
期待役割 | 募集要項、配属先の責任者 | 自分の経験で担える責任か |
時短時の給与計算 | 制度規程、人事 | 勤務時間変更後の条件が分かるか |
昇格要件・評価方法 | 人事、現場の管理職 | 成果・専門性・協働がどう評価されるか |
短時間勤務を考えている場合は、フルタイムの条件だけで入社を決めず、時間変更後の担当範囲と評価の考え方まで確認しましょう。短時間勤務だから昇進できないと決めつける必要はなく、何を満たせば次の職位に進めるかを質問することが重要です。
デロイト トーマツ グループは、女性リーダーに対する個別の育成計画、スポンサーシップ、コーチング、メンタリングなどを紹介しています。支援策は、利用するとどのような経験や役割につながるかまで調べると、キャリアの選択に生かせます。(出典:Gender Equality / 女性活躍推進 | デロイト トーマツ グループ)
将来はチームを率いる道だけでなく、特定分野の専門性を深める道や、事業会社で企画・改革を担う道も考えられます。まず「何年以内にどんな仕事を任されたいか」を決め、そこへ向かう経験が得られる求人を優先しましょう。
中途で職種選びに迷っているなら、経験と勤務条件を一緒に整理すると候補を絞れます。CaseMatchのAIキャリアエージェントで、これまでの仕事をもとに合う職種や使える経験を整理してみましょう。

両立を考えるときは、休業期間だけでなく、復職後の担当業務と生活の組み立て方まで確認しましょう。将来の予定が決まっていない段階でも、制度や運用を調べることはできます。
両立を目指すなら「休める制度」と「復帰して働き続ける条件」をセットで見るべきです。育児休業があっても、復職後にどんな案件を担当し、勤務時間や出張をどう調整するかが見えなければ、働く生活を具体的に想像できません。
休業前は、業務の引き継ぎ、制度申請の時期、復職までの連絡方法を確認します。業務が本人だけに集中しているなら、担当情報や判断の経緯を共有できる形にすることが重要です。これは育児に限らず、休暇や急な欠勤に対応できるチームづくりにもつながります。
休業中は、復職の希望時期や働き方を相談する機会があるかを見ます。復職後は、保育の予定と勤務時間をどう合わせるか、出張のある案件にどう対応するか、役割を広げる相談先があるかを確認しましょう。短時間勤務は時間の調整、保育や家事の支援は生活面の負担軽減、メンターは仕事やキャリアの相談と、支援の役割を分けると不足が分かります。
アクセンチュアは育児休業や育児コンシェルジェ、ベビーシッター利用の補助などを掲載しています。PwC Japanは出産・育児に関係する特別休暇や、一定の事由に応じたフルリモートワークを紹介しています。対象者や利用条件は制度ごとに異なるため、応募先法人で自分に適用される範囲を採用担当に確認してください。(出典:福利厚生・制度・手当 l 採用情報 - Accenture、Total rewards(総合的な報酬・福利厚生) | PwC Japanグループ)
デロイト トーマツ グループは復職者セミナーや育児コンシェルジュ、ベビーシッター・家事代行などの費用補助を紹介しています。復職支援の機会がある場合は、仕事への不安だけでなく、生活の変化に関する相談もできるかを聞いてみましょう。(出典:多様なライフ/ワークスタイル|デロイト トーマツ グループ)
育児を女性だけが担う前提にはしないでください。パートナーとの分担、子どもの体調不良時の対応、外部支援なども含めて考えると、勤務条件の優先順位を整理できます。結婚や出産を考えていることだけを理由に応募を諦めるより、必要な条件を明確にして適合する職場を探しましょう。
育休の長さだけでなく、復職後の案件・勤務時間・支援体制まで確認しましょう。家庭側の分担と会社側の運用を合わせて考えると、無理のない働き方を具体化できます。
会社全体の制度と、応募する部門の運用は別々に確認します。規程があることに加え、自分の担当予定業務でどう使うかまで見えると、入社の判断がしやすくなります。
制度は公式情報で、運用は配属先に近い社員との面談で確かめるのがおすすめです。同じ会社でも、顧客先での活動が多い部門と、社内で分析する時間が多い部門では、勤務の調整方法が変わります。「制度がある会社ならどの配属先でも同じ」と考えず、応募する職種に引きつけて調べましょう。
確認は、公式採用ページ、採用担当、現場社員、オファー時の書面の順に進めると効率的です。最初に制度の対象や条件を読み、採用担当には適用可否を、現場社員には日々の運用を質問します。内定後は、入社判断に影響する条件について、どの範囲で合意しているかを確かめてください。
確認項目 | 確認する相手 | 判断に使う回答 |
|---|---|---|
出社・常駐の頻度 | 現場社員、配属先責任者 | 通常時の頻度と顧客事情で変わる範囲 |
突発的な出張 | 現場社員 | 発生する業務、期間、決定までの時間 |
短時間勤務者の案件 | 人事、現場の管理職 | 担当範囲と会議・顧客対応の分担例 |
繁忙期や欠勤時の支援 | 現場の管理職 | 業務を引き継ぐ仕組みや応援体制 |
評価・昇格 | 人事、現場の管理職 | 勤務時間と期待成果の調整方法 |
復職後のキャリア | 人事、復職経験のある社員 | 配属の決め方と役割を広げた実例 |
表を使うときは、質問を全部並べるのではなく、自分の必須条件に関係する項目を優先してください。たとえば宿泊出張が難しいなら、在宅勤務の利用率より先に、出張が期待役割に含まれるかを確認する方が判断につながります。

柔軟な働き方や女性育成の支援策は、会社の取り組みを知る材料になります。PwC Japanは勤務調整の制度、デロイト トーマツ グループはメンタリングなどの育成策を紹介しています。自分の部門で使う場合の相談先と、利用後に担う役割をセットで尋ねましょう。(出典:Total rewards(総合的な報酬・福利厚生) | PwC Japanグループ、Gender Equality / 女性活躍推進 | デロイト トーマツ グループ)
参考にする実例は、自分に近い職位・部門・勤務条件を優先します。別部門の一人の成功例は励みになりますが、そのまま自分の配属条件の保証にはなりません。運用例を聞いた後に「今回募集している役割でも同様の調整が可能ですか」と確認すると、判断のずれを減らせます。
会社の制度一覧と、応募先部門の働き方は分けて調べましょう。自分に近い条件の実例を聞き、入社に必要な条件と照合することが大切です。
逆質問は「女性は働きやすいですか」より、業務と制度の具体例を聞く形にしましょう。働きやすさの意味は人によって違うため、抽象的な質問では、自分が知りたい勤務条件まで回答に含まれないことがあります。
出張なら「この部門の案件では、どのような場面で宿泊出張が発生しますか」。短時間勤務なら「短時間勤務の方がいるチームでは、顧客会議や納期前の作業をどう分担していますか」。復職なら「復職時の案件は、本人の希望や勤務条件をどの段階で相談して決めますか」と聞いてみてください。
「柔軟に対応しています」と返ってきたら、「最近の案件で、調整した例を教えていただけますか」と掘り下げます。制度が使えるかだけでなく、使うためにどんな準備や合意が必要かを知ることが目的です。面談後は、必須条件を満たす回答があったか、追加で確認すべき項目は何かをメモしましょう。
質問を考えても、面接で角が立たない伝え方に迷うことがあります。勤務条件と質問の意図を短く伝える練習をすると、聞きたい内容を整理できます。CaseMatchのAI面接練習では、AIを面接官役にして声に出す練習ができます。自分の条件を業務の言葉で説明する練習にも活用してみてください。
個人の社員面談は、現場の経験を聞く機会です。制度の適用や入社条件に関する最終的な確認は採用担当に戻し、必要に応じて書面で確かめましょう。
▼業界内の部門やファームの違いを知ると、面談で仕事内容を確認する質問も具体化できます
企業比較は、知名度や女性向けの順位ではなく、自分が必要とする勤務調整と成長支援を軸に行いましょう。次の表は公式掲載情報の要点であり、利用条件は応募先法人・職種で確認する必要があります。
迷うなら、柔軟な勤務・育児や復職の支援・成長支援の3軸で比較してください。まず自分が必要とする支援を決めると、制度名の多さではなく、仕事を続けるための条件で候補を絞れます。以下は執筆時に取得した公式情報に基づく比較です。応募時には最新の規程と適用範囲を再確認してください。
情報の対象範囲 | 柔軟な勤務 | 育児・復職などの支援 | 育成・キャリアの支援 |
|---|---|---|---|
アクセンチュア日本の採用情報 | フレックス、在宅勤務、短日短時間勤務 | 育児休業、育児コンシェルジェ、ベビーシッター利用補助 | 女性活躍の行動計画を公表。応募部門の育成策は面談で確認 |
PwC Japanグループの福利厚生情報 | 適用事由に応じた短日・短時間勤務、一定条件のフルリモートワーク | 出産・育児に関係する特別休暇など | 女性管理職の実績と登用目標を公表。応募法人の施策を確認 |
デロイト トーマツ グループの取り組み | 在宅勤務、フレキシブルワーキングプログラム | 復職者セミナー、育児コンシェルジュ、家事代行などの費用補助 | 個別育成計画、スポンサーシップ、コーチング、メンタリング |
表の根拠となる各社の掲載情報です。(出典:福利厚生・制度・手当 l 採用情報 - Accenture、Total rewards(総合的な報酬・福利厚生) | PwC Japanグループ、PwC Japan、日経WOMANの「女性が活躍する会社BEST100」において総合4位に選出、多様なライフ/ワークスタイル|デロイト トーマツ グループ、Gender Equality / 女性活躍推進 | デロイト トーマツ グループ)
PwCの制度は、グループの福利厚生ページに掲載された内容です。短日勤務と短縮勤務の併用は不可とされており、制度があることと、自分の希望どおりに組み合わせられることは別です。応募する法人での適用事由を確認してください。
比較後は、必須条件に合う候補の中から、担当業務への関心と成長機会で選びましょう。働き方を調整できても希望する経験が得られないなら、同じ会社の別職種も含めて検討するのがおすすめです。
戦略ファームも、仕事内容と両立支援の両面から候補にできます。マッキンゼーの日本向けページは、柔軟な働き方や育児休暇、グローバルの女性向けスポンサー制度を紹介しています。BCGのWomen@BCGは、キャリア開発・メンターシップ・ネットワーキングを支援するグローバルな取り組みです。(出典:女性活躍推進の戦略的・道徳的意義 | 日本 | McKinsey & Company、BCGの女性支援 | Women@BCG | BCG 採用)
グローバル施策を日本独自の制度として扱わず、日本の募集職種における勤務条件と相談体制を面談で確かめましょう。
中途で応募先を絞るには、「必須の勤務条件」と「できれば欲しい支援」を分けると比較が進みます。CaseMatchのAIキャリアエージェントで、経験と希望条件を話しながら応募方針を整理できます。

選考では、女性であることを特別な志望理由にする必要はありません。新卒は学業や活動、中途は仕事の成果から、問題解決や協働の経験を説明できるようにしましょう。
志望動機は「なぜコンサルか」「なぜその領域・会社か」「どう貢献するか」を経験でつなぐ形にしましょう。働きやすさは応募先を選ぶ大切な軸ですが、それだけでは、なぜその仕事をしたいのかが伝わりません。仕事内容への関心と、自分が提供できる力を示す必要があります。
新卒なら、学業や課外活動での課題解決を振り返ります。たとえば、ゼミの共同研究が進まなかったときに、論点を整理し、担当を分けて進行を立て直した経験です。「協調性があります」ではなく、どこに問題があり、自分がどう働きかけたかを説明してください。研究や活動の規模より、自分の思考と行動を具体化することが重要です。
中途なら、担当業務の課題、本人の行動、成果、再現できる専門性を整理します。「チームの売上が伸びた」だけでなく、顧客分析や提案の変更など自分が担った部分を分けて説明しましょう。成果の数字は、期間や比較対象まで説明できるものを使い、機密情報を持ち出さないようにします。
練習用の説明なら、「営業で顧客の課題を整理する経験を積み、個別商品の提案だけでなく業務全体の改善に関心を持った。業務改革の案件で、現場との調整経験を生かしたい」といった流れが考えられます。これは架空の例なので、実際には自分の経験と応募先の仕事内容に置き換えてください。「成長したい」で止めず、何を学び、どう貢献したいかまで言葉にしましょう。
コンサル未経験と、職務経験がないことは別です。マッキンゼーは多様な業界の経験者を紹介し、BCGは経営コンサルタントやTDA領域の中途採用を案内しています。募集枠ごとの応募要件を読み、自分の専門性がどの役割に結びつくかを検討してください。(出典:経験者採用 | 日本 | McKinsey & Company、BCG 中途採用 | Japan | BCG Careers)
新卒も、学部生・大学院生などで応募の案内が分かれる場合があります。自分が該当する募集枠を確認し、年齢・学歴・性別に関する一律の合否条件を推測するより、必要書類と選考内容に沿って準備しましょう。(出典:キャンパス採用 | 日本 | McKinsey & Company)
▼中途の経験整理では、職務経歴書に書いた成果と面接で話す内容をそろえておきましょう
▼新卒でジョブ選考がある場合は、個人の回答準備に加えて議論や提案の進め方も確認してください
ケース面接は、答えを暗記するより、前提を確認して仮説を組み立て、説明する練習から始めましょう。マッキンゼーは課題の構造化やデータの理解、結論の提示を、BCGは思考プロセスや面接官との対話を重視しています。応募先や職種によって選考の組み合わせは変わるため、実際の案内に沿って準備してください。(出典:面接準備 | 日本 | McKinsey & Company、BCG の面接プロセス | Japan | BCG Careers)
練習用のお題「コンサル業界の成長戦略」では、対象を国内の架空の業務改革ファームに絞り、「人員を大幅に増やさず、来年度の売上を10%伸ばす」と置いてみます。以下の数値や状況は説明用の仮定であり、業界の実績や特定企業の出題を示すものではありません。
別のお題でも、目標と制約を置き、分解した要因から有望な箇所を選び、同じ判断基準で施策を比較し、仮説を確かめる情報を挙げる順序で考えられます。分解や施策の列挙で止まらず、「この条件だから、この案を先に試す」と説明しましょう。
説明してみると、施策を挙げるだけで優先順位の理由が抜けていることに気づく場合があります。改善には、自分の回答を評価して次に直す点を決めることが必要です。CaseMatchではAI面接の回答にスコアと改善点が提示されます。一度回答し、指摘された点を一つ直して再び説明してみましょう。
▼仮説の立て方を読んだら、同じ成長戦略のお題で説明を試せます

人物面接も、文章を作って終わりにせず、成果や協働、困難への対処を深掘りされても説明できるか確かめてください。
中途のケース対策でも、考え方を説明する練習は同じ手順で進められます。CaseMatchでこのお題に取り組み、自分の仮説と施策のつながりを点検しましょう。
勤務上必要な条件は確認しつつ、私生活の予定を詳しく説明することを応募者の義務と考える必要はありません。
採用は職務遂行に必要な適性・能力に基づく判断が基本です。厚生労働省は、家族や生活環境など、適性・能力に関係のない事項を把握しないことも重要としています。(出典:公正な採用選考の基本|厚生労働省 - mhlw.go.jp)
また、女性にだけ結婚予定や出産後の継続就労希望を尋ねることは、禁止される男女差別の具体例です。(出典:労働者に対する性別を理由とする差別の禁止等に関する規定に定める事項に関し、事業主が適切に対処するための指針)
答えにくいときは「出張など、業務上必要な勤務条件を確認させてください」と質問の意図を確かめ、対応できる条件に話を戻す方法があります。困った場合はハローワークなどへの相談も選択肢です。(出典:就職面接の際の、プライベートな質問は不適切では?|Q&A|確かめよう労働条件|厚生労働省:確かめよう労働条件|厚生労働省)
まず、必須の勤務条件、獲得したい専門性、評価・成長への希望を3つに絞り、候補求人と照合しましょう。仕事内容に納得できる求人を選び、社員面談で運用を確認することが次の一歩です。
新卒は学業や活動の課題解決経験を、中途は職務経歴書に書く成果を一つ整理してください。既に応募先が決まっているなら、選考案内を確認し、人物面接やケース面接を一度声に出して練習しましょう。会社全体の印象より、自分の条件で働き、経験を積める役割かを判断することが大切です。
中途で経験と希望条件の整理から始めたいなら、CaseMatchのAIキャリアエージェントで、自分の経歴をもとに応募方針を相談できます。

著者
銀行法人営業、JAC Recruitment、パーソルキャリアでのRPO・企業人事を経て、フォルトナにてコンサル転職支援に従事。現在はCaseMatchのDirectorとして人材紹介を担当。ビズリーチSランク、新興系コンサルティングファーム年間Award 2025の実績を持つ。
監修者
早稲田大学大学院卒業後、デロイト トーマツ コンサルティングを経て、アクセンチュアにてマネージャーを務める。現在はCaseMatchのCSO兼エージェントHeadとしてハイクラス層の転職を支援。エージェントとしては、ビズリーチSランク、外資就活ネクストAランクの実績を持つ。
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