
就活マナー
2026/10/28
銀行には話すとき御行、書くとき貴行を使う
御行はおんこう、貴行はきこうと読む
面接と電話は御行、履歴書とメールは貴行
銀行の面接や電話で御行を使う例文
志望理由や逆質問で御行を自然に使う
書類の貴行を御行に言い換えて経験を話す
履歴書やES、職務経歴書では貴行を使う
志望動機と自己PRで貴行を使う位置
メール本文と書類の引用は読み手を基準に整える
銀行グループの応募先は募集会社名で見分ける
銀行と持株会社のどちらに応募するか確認する
信託銀行や信用金庫では応募先に合う呼び方を選ぶ
金融機関ごとの呼び方と信託銀行での確認方法
弊行と当行は自分側の銀行を指す言葉
応募メールと封筒の宛名は正式名称に御中か様を付ける
本文の貴行と宛名の御中・様を混同しない
送付先は募集要項と応募後の案内で確認する
御行と貴行を間違えたら短く直して本題へ戻る
面接の言い直しと提出済み書類への対応を分ける
応募先の正式名称を確認し、書類と声で使い分けを仕上げる
提出前と面接前に三つの項目を確認する
銀行への応募を前に、「面接でも貴行と言っていい?」「メールは御行と貴行のどちら?」と迷っていませんか。 基本は、話すときは御行、書くときは貴行です。読み方とそのまま使える文例から、応募先の見分け方、宛名の整え方まで、新卒・中途それぞれの場面に沿って解説します。
銀行を相手として話すなら御行、書類やメールで相手の銀行を指すなら貴行を選びます。まずは、言葉の読み方と使う場面をセットで覚えましょう。
御行は「おんこう」、貴行は「きこう」と読みます。どちらも相手の銀行に敬意を表す言葉で、一般企業に対する「御社」「貴社」に対応する銀行向けの敬称です。(出典:尊敬語・謙譲語・丁寧語の違い、就活でよく使う敬語表現を例文で紹介 - リクナビ就活準備ガイド)
御行の「御」を「ご」と読んでしまいそうなら、面接の冒頭に使う一文で覚えるのがおすすめです。「御行を志望した理由は、企業の課題解決に関わりたいと考えたためです」と声に出すと、文字だけを暗記するより、会話の中で取り出しやすくなります。貴行も「きこう」と読めますが、応募書類を読み上げる練習では、口頭向けの御行へ切り替えます。
二つの言葉は、敬意の強さで選ぶものではありません。面接が重要だから貴行、親しみやすい電話だから御行、という区別ではなく、相手に届ける方法が会話か文章かで決めます。同じ志望理由でも、履歴書では貴行、面接では御行になると考えると整理しやすいでしょう。
御行と貴行は、どちらも相手の銀行を敬って指す言葉です。敬意の強弱ではなく、話すか書くかで使い分けます。
たとえば、次の二文は同じ内容を別の場面に合わせた例です。
「御行」「貴行」は、銀行名そのものの代わりに、会話や本文の中で相手を指す言葉です。履歴書の職歴欄や封筒の送付先など、どの組織なのかを正確に記録する場所まで、敬称に置き換える必要はありません。正式名称を書く欄と、読み手を指す本文とを分けて考えます。
また、銀行名に御行を付け足して「○○銀行御行」とするのではなく、銀行名を言うか御行を使うか、文脈に合わせて選びましょう。最初の自己紹介では自分の氏名を名乗り、銀行への志望理由に入ったところで御行を使えば、無理なく会話に組み込めます。
Web面接も、声で話すなら御行です。オンラインか対面か、紙か画面かではなく、口頭で伝えるか文章で伝えるかを基準にします。銀行への応募では、面接などで御行、履歴書やESなどで貴行を使うのが基本です。(出典:[【御行と貴行の使い分け方】銀行の呼び方マナーと学校・病院・省庁の敬称 | キャリアパーク [就活]](https://careerpark.jp/75946))
応募・連絡の場面 | 選ぶ敬称 | 使い方の目安 |
|---|---|---|
対面面接・Web面接 | 御行 | 志望理由や逆質問を声で話す |
電話・説明会での口頭質問 | 御行 | 採用について尋ねる |
履歴書・エントリーシート | 貴行 | 志望動機などの本文で応募先を指す |
職務経歴書 | 貴行 | 応募先への志望理由や貢献を書く |
応募・日程調整のメール | 貴行 | 本文の中で相手の銀行を指す |
説明会やWeb面接のチャット | 貴行 | 文字で提出する質問を書く |
オンライン説明会でマイクをオンにして質問するなら御行、質問欄に入力するなら貴行、と切り替えれば迷いません。職務経歴書についても、すべての欄に貴行が必要なのではなく、応募先への貢献を述べる文章で使います。以前の勤務先や取引先の銀行は別の組織なので、正式名称で区別してください。
一般企業への応募では、面接に御社、書類やメールに貴社を用います。(出典:御社と貴社の違いとは?ESや履歴書、メールでの使い分けも徹底解説|就活サイト【ワンキャリア】)銀行への応募なら、その対応関係を御行・貴行に置き換えて準備しましょう。採用案内で別の表現が示されているときや、銀行ではなくグループ会社に応募するときは、応募先の名称と案内に合わせます。
複数業界に応募している方は、志望動機の敬称が以前の応募先向けのまま残らないよう、ファイルを分けると管理しやすくなります。保存名に銀行名を入れ、送信前に本文を検索すれば、以前の応募先の貴社や銀行名を見つけやすくなります。
敬称を整える目的は、内容を落ち着いて伝え、書類を読みやすくすることです。「御社と言えば不採用」といった判断に結び付ける必要はありません。本番で言い間違えた場合の対応も決めておけば、言葉だけに意識を奪われずに済みます。

御行は、志望理由だけでなく、質問や電話での問い合わせにも使えます。以下は表現を確認するための架空の例文です。具体的な事業や制度への言及は、応募先の公式情報に合わせて変更してください。
御行は、応募先を指す必要がある文に入れれば十分です。一文ごとに繰り返すより、最初に対象を明確にして、その後は経験や質問内容を具体的に話すほうが自然に伝わります。
口頭で使う形は、次のように準備できます。
志望理由の例文の後には、自分がそう考えた経験を続けます。「大学の活動で地域の事業者に話を聞き、資金面だけでなく経営全体に課題があると知りました」のように自分の話へ移れば、そこで御行を付ける必要はありません。自分の話から応募先での貢献へ戻るところでは、御行を使うと対象がはっきりします。
最初に御行で応募先を指し、その後は経験や質問の中身を話しましょう。敬称の回数を増やすより、誰について話しているかが伝わる構成を優先します。
電話の場合は、敬称より先に名乗りと用件を整えると話が進めやすくなります。
電話の相手が採用担当者とは限らないため、最初から長い質問を始めず、用件を伝えて担当窓口につないでもらいましょう。つながった後はあらためて氏名を伝え、確認したい点を一つずつ話すと、相手も答えやすくなります。
応募先に貢献できる理由は、敬称の修正と経験の整理を分けて考えます。まず実際に取り組んだ行動を言葉にしてから、応募先で生かしたい部分を御行につなげましょう。
▼新卒の方で自己PRの中身も整えたい場合は、面接で伝える経験と強みの組み立て方を確認できます
書類を面接用に直すときは、敬称を変えたうえで長い一文を短く分けます。書面は読み返せますが、面接ではその場で内容を理解してもらう必要があるためです。以下は新卒・中途それぞれの架空の言い換え例です。
対象 | 書類に書く例 | 面接で話す例 |
|---|---|---|
新卒 | 学生団体で意見を調整した経験を生かし、貴行でもお客さまの課題を整理して解決に貢献したいと考えております。 | 学生団体では、メンバーの意見を整理して活動方針を決めました。御行でも、相手の話を丁寧に聞き、課題を整理する姿勢を生かしたいと考えています。 |
中途 | 前職で培った法人顧客への提案経験を生かし、貴行の応募職種でも顧客の事業課題を踏まえた提案に貢献したいと考えております。 | 前職では、法人のお客さまへの提案を担当してきました。御行でも、事業課題を整理し、ニーズに合った提案をする経験を生かしたいと考えています。 |
この言い換えでは、経験と貢献を分けて聞き取りやすくしています。「考えております」を必ず「考えています」に直す必要はありませんが、自分が無理なく話せる丁寧な表現を選びましょう。暗記した文章を一息で読み切るより、文の切れ目で区切るほうが内容を伝えやすくなります。
書類では整っていても、質問への回答中に貴行のまま話してしまうことがあります。読む練習だけでなく、質問を受けて自分の言葉で答える練習を加えましょう。CaseMatchのAI面接練習では、AIが面接官役となり、経験についての回答を練習できます。まずは一つの経験を、御行での貢献まで声でつなげてみてください。
▼新卒の方は、みずほ銀行の「学生時代の経験」のお題で、経験を口頭で説明する練習ができます
新卒の方は、例文を自分の経験に置き換えて一度話してみましょう。CaseMatchでは、みずほ銀行の「学生時代の経験」のお題にAI面接で取り組めます。実際の選考で必ず同じ質問が出るという意味ではなく、話す練習の題材として使えます。
AI採点つき
書類では、読み手である応募先の銀行を指す部分に貴行を使います。すべての銀行名を置き換えるのではなく、志望動機や応募先での貢献を書く文章に絞りましょう。
貴行を使う位置は、応募先への志望理由や、応募先で経験をどう生かすかを述べる部分です。履歴書やESなどの書面では貴行を使うのが基本です。(出典:[【御行と貴行の使い分け方】銀行の呼び方マナーと学校・病院・省庁の敬称 | キャリアパーク [就活]](https://careerpark.jp/75946))
新卒の志望動機なら、「貴行を志望する理由は、法人のお客さまの課題解決を支える仕事に取り組みたいと考えたためです」のように書けます。その後に関心を持ったきっかけや応募先を選んだ理由を続ければ、敬称と志望理由が自然につながります。これは架空の例文なので、どの銀行にも同じ文章を提出せず、自分が調べた内容に置き換えてください。
自己PRでは、自分の強みを説明する段階から貴行を入れる必要はありません。「私の強みは、異なる意見を整理して合意につなげる力です」と始め、具体的な経験を書いた後に、「この強みを生かし、貴行でもお客さまや関係者との調整に貢献したいと考えております」と結べば十分です。応募先への貢献を書かない設問なら、無理に貴行を付け足さず、問われた内容に答えます。
中途の職務経歴書でも、経験と応募先への貢献を分けます。架空の例として、「法人営業として、顧客へのヒアリングと社内の提案調整を担当しました。これらの経験を生かし、貴行の応募職種でも、顧客の課題を踏まえた提案に貢献したいと考えております」と書けます。前半は業務の事実、後半は応募先に向けた意思という役割です。
転職者が特に確認したいのは、前職の銀行を貴行と書かないことです。職歴欄の「株式会社○○銀行 入行」には、実際に勤務した銀行の正式名称を記載します。応募先が別の銀行なら、前職の説明に貴行を使うと、読み手には自分の銀行について説明しているように見えます。「前職の株式会社○○銀行では」と区別してください。
貴行は、書類を読む応募先の銀行を指します。職歴欄の勤務先名や、経験を説明する際の前職の銀行名は、正式名称で記載しましょう。
複数の書類を作る場合は、履歴書で志望理由を簡潔に示し、職務経歴書で経験を具体化すると整理しやすくなります。敬称をそろえるだけでなく、同じ経歴や応募職種が矛盾なく書かれているかまで確認しましょう。
▼中途応募で履歴書と職務経歴書のどちらに何を書くか迷ったら、書類ごとの役割から整理できます
▼職務経歴書の本文をこれから作る方は、経歴や自己PRを入れる具体的な型も確認してください
銀行へのメール本文では、貴行を使います。メールも書き言葉なので、面接で御行と言った内容を文章で伝える場合は、貴行に整えて送ります。銀行への話し言葉と書き言葉の区別は、マイナビの解説でも示されています。(出典:「御社」と「貴社」メールではどちらを使う? 2つの敬語の使い分け方)
以下はメール本文の架空の例です。
日程への返信なら「ご案内いただいた日程で参加いたします」でも相手が明確です。用件が伝わっていれば、毎回貴行を入れる必要はありません。面接後のお礼メールを送るかは応募先の案内と連絡の必要性で決め、敬称の練習のためだけに連絡を増やすことは避けましょう。
採用サイトの文章を参考にするときは、銀行側の「当行」を、自分の応募文にそのまま残さないようにします。サイトに「当行の取り組み」とあれば、自分の文章では「貴行の取り組み」と読み手に合わせます。事業内容を正確に確認しながら、関心を持った理由は自分の言葉で書いてください。
公式の文言を引用する場合は、かぎ括弧などで引用部分を明確にし、どこの表現かを示します。引用中の自称と自分の説明文が混ざると、誰の立場の言葉か分かりにくくなります。
書類を自分だけで読み返すと、説明が十分かを判断しにくいことがあります。口頭でも説明して、経験と志望理由のつながりを見直しましょう。CaseMatchではAI面接で回答した内容についてフィードバックを受けられます。書類の敬称は自分で点検しつつ、内容を改善するための手掛かりとして利用してください。
貴行に直した後は、自分の経験と応募先での貢献がつながっているかを確認しましょう。中途の方は、CaseMatchのAIキャリアエージェントで、経歴をもとに志望動機に使える材料を整理できます。

無料で
グループの採用サイトを見ている場合は、サイトの名前ではなく、自分を募集する会社名で呼び方を決めます。銀行と、銀行を傘下に持つ持株会社は、同じグループでも応募先として区別しましょう。
銀行への応募は御行・貴行、銀行持株会社そのものへの応募は御社・貴社を基本にします。持株会社は、傘下の銀行と同じ名称の組織ではありません。金融庁も銀行持株会社を一覧として公表しており、横浜フィナンシャルグループが掲載されています。(出典:銀行持株会社一覧 - 金融庁)
持株会社は子会社の銀行などを傘下に持つ会社で、グループの案内をまとめて掲載することがあります。横浜フィナンシャルグループの公式サイトは、横浜銀行・東日本銀行の持株会社であることを示しています。(出典:横浜フィナンシャルグループ)サイトにグループ全体の名前があっても、そこから銀行の採用に応募するなら、相手は銀行です。
確認は、次の順で進めてください。
1. 募集要項の「募集者」「募集会社」「雇用主」などの欄で会社名を読む。 2. エントリー後の案内や応募画面にある会社名・募集職種と照合する。 3. 複数社の名称が並び、提出先との関係がはっきりしない場合は、指定の採用窓口へ尋ねる。
横浜フィナンシャルグループの採用ページでは、選考は各銀行・各社で実施し、各銀行の採用ホームページからエントリーするよう案内しています。(出典:採用情報 | 株式会社横浜フィナンシャルグループ)この場合は、グループ名だけで御社と決めず、実際に応募する銀行に合わせます。横浜銀行の新卒募集要項には、募集者が「株式会社横浜銀行」と明記されています。(出典:募集要項|新卒採用|横浜銀行 Bank of Yokohama Recruiting)
全グループがこの採用方式というわけではないため、別の応募先でも募集要項を確認する手順を使いましょう。合同説明会の主催者、書類を受け付ける事務局、実際の募集会社が異なる場合は、どの組織に向けた質問や書類なのかも確かめます。
複数社へ応募するなら、書類を会社ごとに分けて管理してください。グループへの関心だけでなく、なぜその募集会社と職種を選んだのかを書けば、敬称の対象も明確になります。
▼新卒で三井住友銀行への応募も検討している方は、個別の銀行を対象に採用情報と選考準備を整理できます

金融機関への応募では、銀行向けの御行・貴行をすべての組織に当てはめず、応募先の種類と公式の案内に合わせます。
信用金庫や信用組合は、銀行とは別の敬称を選びます。信用金庫の御庫・貴庫は就活解説でも紹介されています。(出典:[【御行と貴行の使い分け方】銀行の呼び方マナーと学校・病院・省庁の敬称 | キャリアパーク [就活]](https://careerpark.jp/75946))組合については、口頭で御組合、書面で貴組合という使い分けが案内されています。(出典:御組合って一体何?就活生が知るべき御社・貴社の使い分け)
応募先 | 口頭の呼び方 | 書面の呼び方 |
|---|---|---|
銀行 | 御行 | 貴行 |
信託銀行 | 応募先の案内に合わせる。御社を用いる例もある | 応募先の案内に合わせる。貴社を用いる例もある |
信用金庫 | 御庫・御金庫 | 貴庫・貴金庫 |
信用組合 | 御組合 | 貴組合 |
証券会社・保険会社などの会社 | 御社 | 貴社 |
信用金庫では、応募者向けの公式案内に用例があれば、その表現に合わせましょう。指定や用例がなければ、口頭は御金庫、書面は貴金庫で準備することをおすすめします。どちらも表に挙げた敬称の選択肢ですが、「金庫」を省略しない形なら、銀行向けの御行・貴行と区別して覚えやすいためです。御庫・貴庫が誤りという意味ではなく、迷う場合の準備方針として一組にそろえます。
信託銀行については、御社・貴社で問題ないとする公式掲載資料もあります。三菱UFJ信託銀行の公式採用サイトに掲載された内定者の面接レポートには、その旨の説明があります。内定者目線の参考資料であり、採用担当者による一律の必須ルールとは区別して読みましょう。(出典:内定者に - mutbsaiyo.com)
三井住友信託銀行の公式募集要項では、自社を「当社」と表記しています。(出典:募集要項 | 採用情報 | 三井住友信託銀行 新卒採用サイト)銀行側の自称は参考になりますが、それだけで応募者への敬称指定と決め付けないことが大切です。
信託銀行に応募する方は、公式の採用FAQや応募者向け資料に呼び方の案内があるかを確認しましょう。迷う文では「○○信託銀行を志望した理由は」のように正式名称で示せば、対象を明確にできます。すべての信託銀行で貴行が誤りと断定するより、応募先の用例に合わせて準備するのが実用的です。
弊行・当行は、銀行側が自分の銀行を指す表現です。三井住友銀行の公式案内にも、自行の対応について「弊行」とする使用例があります。(出典:為替系デリバティブ取引契約を取り組まれたお客さまへの弊行の対応について : 三井住友銀行)
応募者が相手を弊行・当行・自行と呼ぶのではなく、御行・貴行を使います。銀行から銀行へ転職する方が自分の勤務先について話すときは、「前職の○○銀行では」と名称を示すと、応募先との区別が明確です。
メールや封筒の宛名には、正式名称と、送り先に合う御中または様を書きます。本文の貴行と宛名は役割が違うため、別々に点検してください。
組織・部署宛てには御中、個人宛てには様を使い、同じ宛名に両方を重ねません。大学の就活支援資料でも、担当部署宛ては御中、担当者宛ては様と案内されています。(出典:付録 手紙・添え状・封筒の書き方|高知工科大学 就活支援ブック)
次の表は、会社名・部署名・氏名を仮置きした架空の書式例です。実際には応募先の正式名称と、指定された部署・担当者名に置き換えます。
場面 | 避けたい書き方 | 整えた書き方 |
|---|---|---|
部署宛て | 御行 人事部 御中 | 株式会社○○銀行 人事部 御中 |
担当者宛て | 株式会社○○銀行 人事部 御中 採用ご担当者様 | 株式会社○○銀行 人事部 採用ご担当者様 |
氏名の分かる個人宛て | 株式会社○○銀行 人事部 御中 山田様 | 株式会社○○銀行 人事部 山田様 |
メール本文 | 貴行様の採用に応募しました | 貴行の採用に応募しました |
宛名は、送り先を特定するための情報です。御行や貴行に置き換えると銀行名が消えるため、会社名は省略せず書きましょう。株式会社を含む正式名称で宛名を書く方法は、ワンキャリアの封筒解説でも紹介されています。(出典:【履歴書】就活で使う封筒の宛名の書き方は?郵送のマナーも解説|就活サイト【ワンキャリア】)
メールでも、上部に正式名称と担当者宛名を書き、その後の本文で貴行を使えば整理できます。本文の敬称に様を付け足す必要はありません。宛名では送り先、本文では読み手を指すという役割に合わせましょう。
宛名には正式名称と御中または様、本文では貴行を使います。担当者に様を付ける場合は、同じ宛名の部署に御中を重ねない形に整えましょう。
▼中途応募で送付する職務経歴書の見た目も点検したい方は、提出用の形式を整える方法を確認できます

応募書類は、指定された方法と送付先に従って提出します。本店所在地や問い合わせ窓口が、そのまま書類送付先とは限りません。横浜銀行のキャリア採用ページも、募集職種を確認して応募する導線と、問い合わせ先を分けて案内しています。(出典:キャリア採用 - 横浜銀行)
郵送の指定があれば住所、部署、担当者名を転記し、敬称を整えます。Web応募なら、求められたファイルを指定欄へ提出しましょう。送付状や別メールを自己判断で追加せず、応募後の案内に合わせるのが確実です。
言い間違えたときは、短く修正して回答を続ける方針で準備しましょう。面接中の発話と、すでに提出した書類では、取るべき行動が異なります。
面接中に貴行や御社と言ったら、御行と短く言い直して本題へ戻ることをおすすめします。たとえば「貴行の……御行の法人営業を志望しています」と続ければ、話を大きく止めずに修正できます。長い謝罪を挟んで志望理由を最初からやり直すより、説明したい内容を落ち着いて伝えましょう。
提出前の書類なら、検索機能で御行・御社・貴社や以前の応募先名を探し、使う場所ごとに直します。置換は一括で行うより、一件ずつ文脈を確かめてください。職歴欄や引用中の会社名まで変更すると、別の誤りにつながるためです。
提出後は、応募画面で差し替えられるなら修正し、差し替えの案内がある場合はその手順に従います。差し替えができず、誤りが敬称だけなら、原則として追加の訂正連絡はしないことをおすすめします。御行と貴行などの表現の誤りは、応募先や経歴の事実を訂正するものではなく、別メールでは提出書類そのものも直せないためです。例外として、応募先から訂正を求められた場合や、提出後の誤りは連絡するよう案内されている場合は、その指示に従ってください。
応募先の会社名を別の会社にしてしまった、指定された宛先を誤った、といった場合は、敬称だけの問題と分けて、指定窓口へ速やかに連絡してください。応募先の特定や書類の到着に関わるため、誤った箇所と正しい内容を簡潔に伝えます。
敬称の誤りだけで不採用になるとも、絶対に採否に影響しないとも断定せず、応募者ができる修正に集中しましょう。
一人の音読だけでは、回答全体をどう改善するか見つけにくいことがあります。回答後に指摘を受け、次の練習で直す部分を一つに絞りましょう。CaseMatchでは、AI面接の回答に対するスコアと改善点を確認できます。敬称は自分でも点検しながら、回答の伝わり方を見直す材料として使ってください。
▼新卒の方は、三井住友銀行の経験を深掘りするお題で、質問に答えながら御行を使う練習ができます
新卒の方は、言い直しを含めて回答を続ける練習をしておくと、次に話す内容へ戻りやすくなります。CaseMatchの面接練習で、書類を読むだけではなく質問への回答を声に出して試してみましょう。
次は、応募先の確認、書類の点検、口頭練習の順に進めましょう。使い分けを知った後は、自分が提出する文章と本番で話す回答に反映することが大切です。
一度話して詰まった文だけを短く整え、もう一度回答してみてください。敬称を無理なく使える形にしてから、面接で伝えたい経験の内容を磨いていきましょう。
中途の方も、提出した職務経歴書を見ながら、御行を使って経験を説明する練習に進めます。CaseMatchの面接練習で、書面の表現を口頭の回答へ切り替えてみてください。
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著者
村田製作所でスマートフォン向け通信モジュールのR&Dに従事した後、クニエにて製造業向けの業務改善・戦略コンサルティングを経験。フォルトナでは約5年間、コンサル・ポストコンサル領域の転職を支援。現在はCaseMatchで転職支援を担当。R&D・PLM・製造業領域に深い知見を持つ。
監修者
銀行法人営業、JAC Recruitment、パーソルキャリアでのRPO・企業人事を経て、フォルトナにてコンサル転職支援に従事。現在はCaseMatchのDirectorとして人材紹介を担当。ビズリーチSランク、新興系コンサルティングファーム年間Award 2025の実績を持つ。
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