
コンサルタント
2026/10/21
すぐ使えるロジックツリーのテンプレート3種類
目的に合わせて要素分解・原因分析・施策検討の型を選ぶ
コピーして埋められる空欄の型と記入見本
Excel・PowerPoint・オンラインでテンプレートを使う方法
Excelは配布ファイルかSmartArtで始める
PowerPointはSmartArtで説明用の図に整える
共同編集するならMiroやLucidのテンプレートを使う
テンプレートを埋めるときの分解ルール
問いと分解軸をそろえて漏れや重複を減らす
原因の仮説と打ち手を同じ階層に混ぜない
売上向上の例題でテンプレートの使い方を確かめる
アパレルの売上を客数と客単価から分解する
鉄鋼の売上では数量と単価の定義を変える
完成したツリーを検証と優先順位につなげる
重要な枝を選び仮説を確かめるデータを決める
担当と期限を書いて次の作業に移す
職務経験の課題と行動を整理するために使う
課題を分解して自分が担当した行動と成果を特定する
ケース面接では図を描くだけでなく分解の理由を説明する
お題の条件を確認し重要な枝から議論する
まずは一つの課題をテンプレートに入れて検証する
型を一つ選び確認すべきデータまで書き込む
ロジックツリーを使いたくても、どの型を選び、枝に何を書けばよいか迷いますよね。 この記事では、コピーできる3種類のテンプレートを最初に示し、作成ツールの選び方から仕事の課題整理・ケース面接での使い方まで解説します。
対象の中身を分けるなら要素分解、原因を探るなら原因分析、実行策を広げるなら施策検討を選びましょう。迷ったときは、図を描く前に「何を知りたいのか」を一文にしてください。「売上の構成を知りたい」と「売上が減った原因を知りたい」では、同じ売上を扱っていても使う型が違います。
ロジックツリーは、中心となる問いを、階層的な枝に分けて整理する図です。
型 | 起点となる問い | 第一階層の例 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
要素分解 | 売上は何で構成されるか | 購買客数/平均購買単価 | 数値の構造を把握する |
原因分析 | なぜ売上が減ったか | 購買客数の減少/平均購買単価の低下 | 問題の原因候補を探す |
施策検討 | どう売上を増やすか | 購買客数を増やす/平均購買単価を上げる | 行動の候補を整理する |
選ぶ基準は、図の見た目ではなく、起点の問いと枝の関係です。要素分解なら「親は子の合計や積で表せる」、原因分析なら「子は親が起きた理由の候補である」、施策検討なら「子は親の目標を実現する方法である」と説明できるようにします。
たとえば「売上が減った理由」の下に「広告を増やす」と書いてしまうと、原因と対策が混ざります。広告不足が原因なのか、広告を増やせば改善するのかを、別々に確認しなければなりません。テンプレートを選び分けるのは、こうした飛躍を防ぐためです。
自由に連想を広げたいときはマインドマップ、条件に応じて選択を決めたいときは意思決定ツリーが向いています。ロジックツリーでは、隣り合う枝に同じ種類の答えを並べ、親子のつながりを説明することを優先しましょう。枝分かれした図なら何でも論理的になるわけではありません。
最初に決めるのは、図の形ではなく答えたい問いです。 構成・原因・施策のどれを考えるのかが決まれば、最初の枝に何を入れるかも絞れます。
次の空欄テンプレートは、そのままコピーして文書やスライドの下書きに使えます。 まず起点と第一階層を埋め、必要な枝だけ第二階層へ広げましょう。空欄をすべて埋めるために、根拠のない項目を追加する必要はありません。
要素分解の型は、数値の構成や対象の内訳を整理するときに使います。末端には、分類の定義や集計に使うデータを書き添えます。
【要素分解の空欄テンプレート】 起点 [分解する対象・指標] ├─ 要素A[ ] │ ├─ 内訳A1[ ] │ └─ 内訳A2[ ] └─ 要素B[ ] ├─ 内訳B1[ ] └─ 内訳B2[ ] 親子の関係[合計・積・分類など] 対象・期間・単位[ ] 確認データ[ ] 担当・期限[ ]
記入見本は「売上=購買客数×平均購買単価」です。さらに「購買客数=来店者数×購買率」と置けば、どの指標を確認すればよいかが見えます。計算でつながる枝には、掛け算なのか足し算なのかも残してください。
原因分析の型は、困っている現象を起点にします。枝には原因の候補を置き、確認した事実と推測を区別します。
【原因分析の空欄テンプレート】 起点 [いつ・どこで起きた問題か] ├─ 原因候補A[ ] │ ├─ 背景の仮説A1[ ] │ └─ 背景の仮説A2[ ] └─ 原因候補B[ ] ├─ 背景の仮説B1[ ] └─ 背景の仮説B2[ ] 検証状態[未検証・支持・棄却] 確認データ[ ] 担当・期限[ ]
検証前の記入見本は「売上減少→購買客数の減少/平均購買単価の低下」です。「購買客数の減少」の下には「来店者数の減少」「購買率の低下」を置き、その背景を調べます。この段階では、どの枝も原因として確定していません。
施策検討の型は、達成したい目標を起点にして、実行できる方法を並べます。
【施策検討の空欄テンプレート】 起点 [対象・期間・達成したい目標] ├─ 施策の方向A[ ] │ ├─ 具体策A1[ ] │ └─ 具体策A2[ ] └─ 施策の方向B[ ] ├─ 具体策B1[ ] └─ 具体策B2[ ] 効果を確かめる指標[ ] 実行条件・制約[ ] 担当・期限[ ]
記入見本は「売上向上→購買客数を増やす/平均購買単価を上げる」です。後者の下には関連商品の提案や商品構成の見直しなどを置けます。算式は数値の関係、原因の枝は検証する仮説、施策の枝は行動候補であり、同じ意味ではありません。

完成済みのファイルを使うなら配布テンプレート、社内の様式に合わせるならSmartArtでの自作がおすすめです。Excelは、ツリーの横に実績データや確認事項を置いて、分析と作業管理を同じファイルで進めたい場合に向いています。
Bizrouteでは、Excel用のSmartArt版と図形描画版のロジックツリーテンプレートを無料配布しています。手早く整えるならSmartArt版、枝の配置や線を細かく調整したいなら図形描画版を選べます。業務資料への使用は可能ですが、テンプレートそのものの再配布・販売は禁止されています。(出典:ロジックツリー テンプレート【無料】Excelで使える問題解決の型と作り方 | Bizroute)
自分で作るときは、次の順で進めてください。
1. [挿入]からSmartArtを開き、階層構造のレイアウトを選ぶ。 2. テキスト入力欄や図形に、コピーした型の起点と第一階層を入力する。 3. 必要な図形を追加し、不要な枝を削除する。 4. 階層と親子関係を確認し、各ボックスの文字量を調整する。 5. 別のセルに確認データ・担当・期限を記入する。
SmartArtの作成、図形の追加・削除、色やスタイルの変更はMicrosoftの公式サポートで案内されています。メニュー表示は利用環境で異なるため、見つからない場合はアプリ内で「SmartArt」を探しましょう。(出典:SmartArt グラフィックを最初から作成する | Microsoft Support)
SmartArtはOffice内蔵の作成機能であり、Microsoftが専用のExcelファイルを配布しているという意味ではありません。ダウンロードしたファイルを社内資料に使うことと、加工して社外へテンプレートとして配ることも別です。配布前には、その時点の利用条件を確認してください。
相手に説明することを優先するなら、PowerPointで一つの問いを一枚にまとめましょう。 分析途中のメモをすべて載せるより、全体像と検討したい枝が見える図にするほうが、会議や面談で使いやすくなります。
PowerPointでも、[挿入]からSmartArtを開き、階層構造のレイアウトを選んで文字を入力します。Microsoftの公式説明では、階層構造は意思決定ツリーなどの表示に適した種類として紹介されています。(出典:SmartArt グラフィックについて | Microsoft Support)
ツール | 向いている用途 | 選ぶ条件 | 共有方法の例 |
|---|---|---|---|
Excel | 数値の確認と分析管理 | ツリーとデータを一緒に更新したい | ファイル共有、PDF |
PowerPoint | 会議や面談での説明 | 論点を絞って見せたい | スライド共有、PDF |
オンライン作図ツール | 複数人での論点整理 | 同じ図を見ながら枝を修正したい | 閲覧・編集リンク、出力ファイル |
迷うなら、分析はExcel、説明はPowerPointに分ける方法を推します。図を移すときは、枝の数を減らすだけでなく、今回の議論に必要な情報を選び直してください。細部を省いた場合は、補足資料や元の分析ファイルに残します。
たとえば、接客改善の検討会なら、全商品の内訳より「購買率が下がった時間帯」「確かめたい接客上の仮説」を目立たせるほうが、参加者が判断しやすくなります。重要な枝だけ色を変え、他の枝は同じ見た目にそろえると、装飾が意味を持ちます。
文字が収まらないときは、先に表現を短くしましょう。「顧客に対する関連商品の提案を実施する」は「関連商品を提案」にできます。文字を小さくして詰め込むより、詳細を別スライドへ分けるほうが読み手に親切です。
複数人で同時に枝を追加・修正するなら、オンラインのテンプレートが便利です。 Miroには共同編集に使えるツリー図テンプレート、LucidにはLogic Treeテンプレートがあります。(出典:無料のロジックツリーテンプレート | アイデアの整理に活躍 - Miro)(出典:Logic Tree - Lucid)
作り始める前に、アカウント、無料枠、閲覧権限、出力条件を利用プランで確認しましょう。社内情報や顧客情報は、所属先のルールに従って扱ってください。
起点を具体化し、同じ階層には同じ軸で分けた項目を並べることが、使えるツリーを作る基本です。「売上を増やす」だけでは対象が広いため、「実店舗Aの次の四半期の売上を増やす」のように、対象・期間・目標をそろえましょう。
起点が曖昧だと、ある人は新規顧客の獲得を考え、別の人は既存顧客の購入額を考えます。どちらも間違いではなくても、同じ図で比較する条件がそろいません。対象店舗、販売経路、顧客の範囲などを決めてから分解すると、議論のずれを減らせます。
分類ではMECE、つまり漏れや重複を抑える考え方を使います。たとえば顧客を「若年層/店頭購入者/オンライン購入者」と分けると、年齢と購入経路が混ざり、若年層が別の枝にも含まれます。まず購入経路で分け、必要なら各経路の下を年齢別に分けてください。
悪い枝分かれ | 修正例 | 修正する理由 |
|---|---|---|
顧客→若年層/店頭/オンライン | 顧客→店頭購入者/オンライン購入者 | 同じ階層の分類軸をそろえる |
売上減少→来店減少/広告を増やす | 売上減少→来店者数減少/購買率低下など | 原因と対策を分ける |
売上→客数/客単価/購入点数 | 売上→購買客数×平均購買単価、単価側で購入点数を分解 | 指標の重複を避け、算式をつなげる |
複数の経路を使う顧客を人数で分類するときは、「期間中の主な購入経路」など、どちらに数えるかのルールも必要です。枝の名前をきれいにそろえるだけでは重複はなくならず、集計上の定義までそろえて初めて比較できます。
階層を深くする基準は、データで確かめられるか、具体的な行動に変えられるかです。「接客が悪い」で止めず、「特定の時間帯に商品の案内が不足しているのか」まで分ければ、観察する対象が決まります。反対に、確認方法を説明できない細かな枝は、増やしても役立ちません。
ロジックツリーで問題を論理的な構成要素に分ける考え方は、McKinseyの問題解決プロセスでも紹介されています。(出典:How to master the seven-step problem-solving process)
枝の数より、親子関係と分類軸が説明できるかを確認しましょう。 最初から完全な図を求めず、暫定の分解をデータで直していくほうが実務に使えます。
▼分解軸が思いつかないときは、フレームワークをどの問いに使うかから整理できます。

「なぜ起きたか」を整理してから、「どう改善するか」へ移りましょう。 原因分析の途中で思いついた施策は、別のメモに残しておくと、仮説を確かめる前に結論を決めてしまうのを防げます。
たとえば「来店者数が減った→SNS広告を増やす」という枝では、原因が抜けています。広告の接触不足なのか、周辺の人通りが減ったのか、営業時間が合わないのかによって、選ぶ対策は違います。「広告を増やす」は施策ツリーへ移し、原因側には確認したい理由の候補を置いてください。
原因を深掘りする際は、広く候補を並べるロジックツリーと、一つの経路を掘り下げる5 Whysを使い分けると便利です。Miroの公式ガイドでは、「なぜ」を繰り返す途中で証拠を確認し、回数を必ず5回に合わせるのではなく、根本原因の特定を重視しています。(出典:What is the 5 Whys framework? - Miro)
「担当者の意識が低い」と人物の評価に着地するより、「補充の判断基準が共有されていない」「忙しい時間帯に補充作業を担う人がいない」など、観察できる仕組みを探しましょう。原因を変えれば問題が改善するか、という問いにも答えやすくなります。
仮説には「未検証」と添え、確認したデータを後から追記します。McKinseyも、不確実な状況では初期仮説を確定した答えとして扱わず、複数の解決経路と証拠を検討する姿勢を勧めています。(出典:Six problem-solving mindsets for very uncertain times - McKinsey)
実店舗の売上は、まず購買客数と平均購買単価に分けると、確認する指標を整理できます。 以下は「架空のアパレル店舗Aで、次の四半期の売上を増やす」という記事独自の記入見本です。CaseMatch掲載問題の公式回答や実際の出題条件を転載したものではありません。
対象は実店舗一店舗とし、ECの売上は含めません。購買客数はここでは会計件数として数え、平均購買単価は一会計あたりの購入額と定義します。同じ人が複数回購入した場合も、会計ごとに数えることで算式の関係をそろえます。
【アパレル店舗の要素分解】 売上=購買客数×平均購買単価 ├─ 購買客数=来店者数×購買率 │ ├─ 来店者数[期間内の延べ来店数] │ └─ 購買率[会計件数÷延べ来店数] └─ 平均購買単価=一会計あたり購入点数×平均商品単価 ├─ 一会計あたり購入点数[販売点数÷会計件数] └─ 平均商品単価[売上÷販売点数] 確認データ[来店数・会計件数・販売点数・売上] 集計条件[同じ店舗・期間・売上の計上ルール]
返金や返品、割引の扱いもデータ間でそろえます。来店者数は当月、売上は前月というように期間がずれていると、図が正しくても解釈を誤ります。また、来店数の計測方法によっては会計件数との対応にずれが出るため、購買率はその定義を確認して使ってください。
この図から「購買率が低い」と即断することはできません。まず前の期間や比較可能な店舗と比べ、来店者数、購買率、購入点数のどれが変化したかを見ます。購買率が下がっているなら、時間帯別の会計件数、欠品記録、売場での観察を追加し、購入に至らない理由を探ります。
施策候補も、その結果に合わせて変えましょう。来店機会が不足していれば集客施策、欲しいサイズの欠品が多ければ在庫補充、関連商品の案内が不足していれば提案方法の改善が候補です。すべての枝に一つずつ施策を置くより、根拠のある枝に絞って検討するほうが実行しやすくなります。
図では分解できても、追加質問を受けると説明に詰まることがあります。対話しながら、使った定義や次に確認したい指標を言葉にする練習が必要です。CaseMatchのAI面接では、AIが面接官役となり、回答を伝える実践練習ができます。下のお題で、まず最初の分解を口に出してみましょう。
▼アパレルの売上向上を題材に、起点と最初の枝を自分で組み立ててみましょう。

▼アパレルを題材にしたケース面接の進め方まで確認したい方は、こちらで分解後の議論を整理できます。
鉄鋼では来店者数を流用せず、販売数量と販売単価から考えましょう。 架空の鉄鋼メーカーの売上を分析するなら、まず製品別に「販売数量×販売単価」を計算し、その合計を全体売上とする型が使えます。
【鉄鋼メーカーの要素分解】 全体売上=製品A売上+製品B売上+…… ├─ 製品A売上=販売数量A×販売単価A └─ 製品B売上=販売数量B×販売単価B 対象[製品・顧客・地域の範囲] 単位[数量と単価の対応を統一] 確認データ[製品別の数量・単価・売上] 追加論点[受注・供給能力・製品構成など]
アパレルの型から書き換えるのは、起点の対象、数量の数え方、単価の定義です。数量をトンで数えるなら単価も一トンあたりにそろえ、製品ごとに単位が違う場合は、そのまま全体平均を作らないようにします。
全体の平均単価が上がっていても、すべての製品が値上がりしたとは限りません。単価の高い製品の割合が増えただけでも平均は変わるため、製品別の単価変化と製品構成の変化を分けて確認してください。ここが、テンプレートを機械的に当てはめず定義を変える重要な場面です。
販売数量が減っている場合も、受注が足りないのか、受注はあるが供給できないのかで検討する枝が変わります。需要側なら顧客の発注状況や競合との比較、供給側なら生産能力や稼働、納期を調べる方向へ進みます。
売上向上策を提案するときは、利益や設備の制約も確認しましょう。販売数量を増やせば必ず望ましいというわけではなく、値下げや追加生産の条件によって成果が変わります。テンプレートは業界の答えではなく、業界に合った問いを置くための枠として使ってください。
記入見本を読んだら、同じ売上向上というテーマで自分の分解を試しましょう。CaseMatchでは、アパレルの売上向上を題材にAI面接官と対話できます。
図が完成したら、成果への影響が大きく、自分たちが動かせる枝から検証しましょう。 影響度がまだ判断できない場合は、順位を決めるためのデータ収集を最初の作業にします。目立つ枝や思いついた施策を、根拠なく最優先にしないことが大切です。
McKinseyの問題解決プロセスでも、各論点が結果にどれほど重要か、どれほど変えられるかを基準に優先順位を付けています。(出典:How to master the seven-step problem-solving process)
次のチェックシートをツリーの横に置くと、図の末端を検証作業へ変えられます。最初の行はアパレルの架空例、次の行は他の枝にも使える空欄です。
枝 | 仮説 | 必要データ | 検証方法 | 次の行動 |
|---|---|---|---|---|
購買率 | 欠品で購入を見送っている | 欠品記録、会計件数、来店数 | 時間帯・商品別の記録と売場観察を照合 | 支持されたら補充方法を試す |
[対象の枝] | [起きている理由] | [比較する記録] | [比較・観察・試行] | [支持/棄却後の作業] |
仮説の書き方は、「接客に問題がある」より「混雑時間帯に商品案内を受けられず、購入を見送る来店者が増えている」のほうが検証しやすくなります。対象と現象を具体化すると、何を観察し、どの期間や時間帯と比べるかが決まるからです。
順位を決める際は、悪化の大きさだけでなく改善可能な範囲も見ます。来店者数が大きく減っていても、広域の人流変化が主因なら一店舗だけで動かせる幅は限られます。一方、欠品や案内方法に改善余地があれば、短期の試行対象として購買率側を選べます。
調べた結果、仮説が支持されなければ、その枝を修正するか棄却してください。欠品の少ない時間帯でも購買率が下がっていれば、欠品だけでは説明できず、商品構成や価格など別の候補を検討する必要があります。最初の図を守ることが目的ではありません。
よいツリーは、確かめるデータと次の行動まで決まるツリーです。 仮説に反する情報が出たときに、枝を変更できる余地を残しましょう。
一人で練習していると、自分の説明のどこを直すべきか迷いがちです。図の整い方だけでなく、口頭で伝えた回答にも客観的な評価を受けると、見直す対象を絞れます。CaseMatchのAI面接は回答を採点し、フィードバックを返します。練習後は指摘された点を一つ選び、次の回答で修正してみてください。
末端の確認事項を、担当・期限・成果物に変えましょう。 「調べる」で終わらせず、誰が何を持ち帰るかまで書きます。
職務経験を整理するときは、会社全体の成果と、自分が担当した枝を分けましょう。 ロジックツリーは面接で必ず見せる資料ではなく、経験を振り返って説明の材料を取り出すために使います。
たとえば店舗の売上改善に参加したなら、集客、在庫、接客などの枝を並べ、自分が担当した範囲に印を付けます。会社全体の売上が伸びたとしても、自分が取り組んだのが欠品対策なら、補充ルールの変更、関係者との調整、確認できる結果を中心に整理してください。
文章に変えるときは、次の順が使いやすくなります。
「売上改善に貢献した」だけでは行動が伝わりません。「欠品記録を時間帯別に整理し、補充の手順を関係者と見直した」とすれば、担当した作業が具体的になります。成果数値は作らず、確認できる期間や範囲に限定して書きましょう。
▼担当した行動と成果を職務経歴書へ移すときは、こちらのテンプレートで文章の置き場所を確認できます。
McKinseyの公式面接案内でも、個人の経験をもとに、異なる意見の人との協働や変化への対応などを問う例が示されています。これは同社の案内ですが、経験の整理では出来事だけでなく、自分の行動まで具体化する参考になります。(出典:面接準備 | 日本 | McKinsey & Company)
▼整理した経験を冒頭の短い説明へまとめたい方は、自己紹介の構成と職種別例文が役立ちます。
課題・行動・成果を書き出したら、応募先に向けて何を伝えるかを相談する段階です。CaseMatchのAIキャリアエージェントで、自分の経歴や経験の伝え方を相談できます。

ケース面接では、枝を描いた理由と、次に調べる論点まで説明しましょう。 McKinseyの公式案内でも、課題の構造化、重要論点の特定、事実・データの理解、結論と提言、考えの明確な説明が挙げられています。(出典:面接準備 | 日本 | McKinsey & Company)
練習は次の順に進めます。
1. お題の目的、対象、期間、制約を確認する。 2. 分解軸を示し、その軸を選んだ理由を説明する。 3. 重要な枝を選び、優先する理由を述べる。 4. 必要なデータを挙げ、仮説を検証する。 5. 提案と、実行条件・効果確認の方法をまとめる。
覚えた型を使おうとして、業界に合わない指標を置かないようにしましょう。鉄鋼の例なら、なぜ製品別に数量と単価を分けるのかを、まず声に出してください。
図の内容を理解していても、説明を省くと考えの道筋が相手に伝わりません。実際に問いかけられる形で練習すると、説明が抜ける箇所に気付きやすくなります。CaseMatchのAI面接では、AI面接官と対話しながらケースのお題に取り組めます。次の鉄鋼のお題で、分解の理由から伝える練習をしてみましょう。
▼鉄鋼の売上向上を題材に、数量と単価の定義を説明しながら解いてみましょう。
▼手元のツリーを使って追加質問への説明も練習したい方は、対話形式の練習手順を確認できます。
分解の理由を説明できるようになったら、データの検討と提案まで通して練習しましょう。CaseMatchの鉄鋼の売上向上のお題で、自分の考えをAI面接官へ伝えられます。
最初の一枚は、問い・最初の枝・確認するデータが決まれば十分です。 手元の仕事から課題を一つ選び、次の順で書き始めましょう。
1. 答えたい問いを、対象と期間を含めて一文にする。 2. 要素分解・原因分析・施策検討から型を一つ選ぶ。 3. 同じ軸で最初の枝を埋める。 4. 確認するデータを一つ決め、担当と期限を添える。
図を完成させることより、次に何を確かめるかを決めることが大切です。実際のデータを見て枝を修正し、行動につながるツリーに育ててください。
職務経験の整理に使った方は、書き出した課題と行動をもとに、応募先への伝え方を考えましょう。CaseMatchのAIキャリアエージェントで、自分の経歴に沿った相談ができます。

著者
銀行法人営業、JAC Recruitment、パーソルキャリアでのRPO・企業人事を経て、フォルトナにてコンサル転職支援に従事。現在はCaseMatchのDirectorとして人材紹介を担当。ビズリーチSランク、新興系コンサルティングファーム年間Award 2025の実績を持つ。
監修者
村田製作所でスマートフォン向け通信モジュールのR&Dに従事した後、クニエにて製造業向けの業務改善・戦略コンサルティングを経験。フォルトナでは約5年間、コンサル・ポストコンサル領域の転職を支援。現在はCaseMatchで転職支援を担当。R&D・PLM・製造業領域に深い知見を持つ。
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