
ケース面接
2026/09/04
KPMGケース面接の対策ガイド|出題例・回答例から見る通過のポイント
目次
KPMGコンサルティング中途採用におけるケース面接の位置づけ
選考プロセス全体の流れ
ケース面接が行われるタイミングと形式
サービスライン×セクターによるケース面接の違い(KPMGの二軸構造)
サービスライン(機能軸)とは
セクター(業界軸)とは
中途採用者が押さえておくべきポイント
KPMGコンサルティングのケース面接の特徴とは?
よくある出題パターンと例題
売上向上を問うサービス業・小売・娯楽施設のケース
新規参入を考えるメーカーのケース
市場規模を推定するスポーツ用品のケース
オンラインケース面接特有の出題形式
KPMGコンサルティングのケース面接で問われる3つの力
課題を構造化して優先順位を決める力
根拠を置いて仮説を検証し提案を磨く力
オンラインで結論を簡潔に伝える力
その他の特徴的な傾向
中途入社者向けの対策法
事前準備の基本:ケースの型は「使う」より「更新する」道具
面接練習の方法(ロープレ・フィードバック)
実務経験をどう論理的に語るか
失敗しがちなパターンと注意点
定性的な説明で押し切ろうとする
戦略ファーム的な対策だけで臨んでしまう
「よくできた答え」より「納得感あるプロセス」
CaseMatch高得点者の回答に学ぶ思考プロセス
サービス業の売上向上で高得点だった回答の進め方
前提確認・論点分解・仮説修正から学べること
実際に通過した人の声とアドバイス
Big4間転職で二次面接に苦戦したAさんの例
未経験職種から挑戦し最終面接を突破したBさんの例
通過者に共通していたポイント
まとめ|KPMG中途のケース面接は"定量的な論理性×実務接続力"がカギ
KPMGコンサルティング中途採用におけるケース面接の位置づけ
KPMGコンサルティングの中途採用において、ケース面接は論理的思考力・定量分析力・実務への応用力を見極めるための重要な選考ステップです。KPMGコンサルティングはBig4の中でも論理的思考力を厳しく見る傾向が強いと言われており、フェルミ推定やビジネスケースの答えそのものよりも、数字の根拠をどこまで詰められるかが評価を分けます。
金融・情報通信・公共といったセクターによって出題されるテーマや面接官の視点は異なりますが、共通して"地頭"だけでなく定量的に筋の通ったロジックが問われます。ここでは公式情報と複数の転職情報をもとに、出題傾向、評価ポイント、実践的な対策法まで整理していきます。
選考プロセス全体の流れ
KPMGコンサルティング中途採用の基本的な選考フローは以下の通りです(ポジションにより変動あり)。
- 書類選考(職務経歴書・エントリーシート)
- Webテスト(玉手箱形式が中心。ポジションによっては英語読解力を問う設問も)
- 一次面接(オンライン中心。マネージャークラスが担当することが多い)
- 二次面接(対面に切り替わることが多い。ケース面接が実施される可能性が高い)
- 最終面接(対面が基本。パートナーが担当)
面接回数は一般的に2〜3回ですが、マネージャー以上のシニアポジションでは4回に及ぶこともあります。Big4やアクセンチュアなど大手コンサル出身者は書類選考・Webテストが免除され、面接が1回のみで完結するケースもあります。ただし社会人経験が浅い第二新卒枠での応募では、大手コンサル出身であっても2〜3回の面接が実施される傾向にあります。
ケース面接は、主に一次または二次面接で実施されることが多く、書類で見られるのは職務経歴の再現性ですが、ケース面接ではその人が入社後にクライアントの前でどう考え、どう話すかまで見られます。経歴が強くても、数字の詰めが甘ければ通過しにくいのがこの段階の難しさです。
まずは1問から
ケース面接が行われるタイミングと形式
KPMGコンサルティングの中途採用では、一次面接がオンラインで実施されるケースが中心です。二次面接以降はポジションによって対面に切り替わり、最終面接は対面が基本となります。
オンライン面接では表情や声のトーンが伝わりにくいため、結論ファーストで話す訓練とカメラ目線を意識した受け答えが重要です。加えて、ポジションによってはオンライン上で資料を読み込んだうえで回答を録画して提出する形式や、与えられたデータをもとにエクセルでグラフを作成し、最終的にスライドにまとめて打ち手を説明する形式も報告されています。口頭でのやり取りだけでなく、成果物を作る力まで見られる点が、対面中心の面接に慣れている人にとっては見落としがちな準備ポイントです。
サービスライン×セクターによるケース面接の違い(KPMGの二軸構造)
KPMGコンサルティングの組織は、「サービスライン(機能軸)」と「セクター(業界軸)」という2つの軸で構成されています。アクセンチュアの「戦略/デジタル/テクノロジー」のような職種別カテゴリに近いのがサービスラインで、金融・情報通信・公共といった業界別の切り口がセクターです。どちらの軸で採用されるかによってケース面接で扱われるテーマや評価観点が変わるため、中途採用では両方の視点を押さえておくことが重要です。
サービスライン(機能軸)とは
サービスラインは、KPMGコンサルティングが提供する専門機能ごとの区分です。主要な3つのサービスラインの出題傾向は以下の通りです。
サービスライン | 扱う領域 | 出題内容の例 | 評価ポイント | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
ビジネストランスフォーメーション | 事業戦略・M&A戦略、業務プロセス改革(BPR)、SCM最適化、人事・組織改革 | 売上・利益向上施策、事業ポートフォリオの見直し、組織改革の打ち手 | 施策の実行可能性、部門横断的な調整を踏まえた現実的な提案力 | 戦略ファーム的な抽象論ではなく、実行フェーズまで見据えた具体性が求められる |
テクノロジートランスフォーメーション | IT戦略・DX構想、クラウド導入、AI/データ活用、SAP導入支援 | DX推進による業務効率化、データ活用による収益拡大、システム刷新の打ち手 | 技術トレンドへの理解、事業課題とテクノロジーを橋渡しする構造化力 | 技術的な話題に寄りすぎず、ビジネス成果(KPI)まで一気通貫で語れるかが問われる |
リスク&コンプライアンス | ガバナンス構築、内部統制・内部監査、サイバーセキュリティ、不正調査、ESG戦略 | 内部統制の不備の是正、コンプライアンス体制の構築、リスク管理体制の見直し | リスクの網羅的な洗い出し(MECE性)、規制環境を踏まえた実現可能性 | 打ち手の斬新さより、抜け漏れのない論点整理と手続きの正確さが重視される |
セクター(業界軸)とは
セクターは、案件獲得やクライアントリレーションを担う業界別の区分です。同じ「売上向上」というテーマでも、セクターによって前提となる規制環境や商習慣が異なるため、出題される具体的な設定や評価観点も変わってきます。
セクター | 出題内容の例 | 評価ポイント | 特徴 |
|---|---|---|---|
金融セクター | 金融機関の収益構造改善、店舗網の再編、デジタル化による業務効率化 | 規制環境を踏まえた実現可能性、定量的なコスト・効果試算の精度 | 数字の前提を細かく詰められる場面が多く、粗い概算のままでは深掘りに耐えられない |
情報通信セクター | 通信事業者の新規サービス展開、DXによる業務改革、データ活用による収益拡大 | 技術トレンドへの理解、事業モデルの構造化、実行フェーズまで見据えた提案力 | 技術的な話題とビジネス課題を橋渡しできるかが問われる |
公共セクター | 自治体・官公庁向けの政策提案、行政サービスのデジタル化、社会課題解決型のテーマ | 多様なステークホルダーを踏まえた実現性、費用対効果の説明力 | 民間企業向けとは異なり、収益最大化ではなく政策目的の達成度合いで評価される点に注意 |
中途採用者が押さえておくべきポイント
ジュニアクラスはサービスライン軸のユニットに所属し、ミドル・シニア以降にセクター軸のユニットへ移る棲み分けが一般的とされていますが、中途採用者は必ずしもこの順序に当てはまりません。募集ポジションによって、最初からサービスライン軸で採用されることも、セクター軸のポジションとして採用されることもあります。
応募する軸 | 求人票での確認ポイント | 職歴の語り方 |
|---|---|---|
サービスライン採用 | 「〇〇サービスライン」の表記があるか | 自分の職歴を機能(戦略/DX/リスク管理など)としてどう語れるかを整理する |
セクター採用 | 「〇〇セクター」の表記があるか | 自分の職歴を業界知識・クライアント経験としてどう語れるかを整理する |
どちらの軸で応募するにせよ、前職の経験を「機能」と「業界」の両面から言語化しておくと、面接での深掘りにも対応しやすくなります。
KPMGコンサルティングのケース面接の特徴とは?
KPMGコンサルティングのケース面接は、単なる"地頭試し"ではなく、実際のコンサルティングプロジェクトで通用する定量的な論理性と実務への応用力を見極めるために設計されています。フェルミ推定の答えが合っているかどうかよりも、その後の深掘りにどこまで数字で耐えられるかが評価を分けます。業界知識の暗記を確かめる問題ではなく、志望領域にかかわらず課題を定義して解決策を選ぶ姿勢を見る問題として捉えるべきです。サービスラインごとに出題されやすいテーマの傾向はありますが、根底で問われている力は共通しています。
よくある出題パターンと例題
KPMGコンサルティングのケース面接では、一定の出題パターンに基づく設問が多く、中途採用では特に定量的な精度と実務的な視点が重視されます。ここでは、KPMG向けに用意された過去問形式のお題を使い、代表的な出題パターンを整理します。
売上向上を問うサービス業・小売・娯楽施設のケース
売上向上ケースでは、対象事業の売上を分解し、どのレバーを優先するかを決めます。サービス業なら再来店、小売なら来店客数と購買率、娯楽施設なら稼働時間や客単価も候補になります。業界名から施策を決めるのではなく、事業構造から仮説を置くことが出発点です。
例題:
近隣住民向けの美容院で、既存店の売上が伸び悩んでいます。原因を整理したうえで、改善のための打ち手を提案してください。
出題傾向:
- SNS施策や値下げから始めず、売上低下の要因を客数・頻度・単価に切り分けて考える
- 原因仮説が定まれば、施策の優先順位と評価指標まで自然につながる構成が求められる
評価されるポイント:
- 客数を増やす施策の効果を、来店見込み者数・入店率・再来店率のどこを動かすかで比較できるか
- 客単価向上も、値上げだけでなく欠品削減や関連商品の提案など、顧客満足を保ちながら実現できるかを検討できているか(施策の副作用まで一言添えられると、より現実的な提案になります)

新規参入を考えるメーカーのケース
例題:
あるメーカーが、既存事業とは異なる新規市場への参入を検討しています。参入すべきか、参入するならどのように進めるべきか提案してください。
出題傾向:
- 市場規模の大きさだけで参入可否を判断しない
- 顧客が解決したい不便、既存企業との差別化、販路や供給能力、初期投資を順に検討する構成が求められる
評価されるポイント:
- メーカーであれば、既存の技術・生産設備・取引先を転用できるかを踏まえて「勝つ理由」を具体化できているか
- 参入後にどの顧客から獲得するか、既存事業とのカニバリゼーションが起きないかまで確認できているか
市場規模を推定するスポーツ用品のケース
例題:
国内のスポーツ用品市場における、ある品目(例:ランニングシューズ)の年間市場規模を推定してください。
出題傾向:
- 対象者数×購入頻度×単価という需要側からの分解を起点にする
- 「競技人口を知っている」という前提に頼らず、年齢層・部活動やクラブの参加者・購入タイミングへ分解する必要がある
評価されるポイント:
- 供給側(店舗数や売場面積)からの検算で桁のズレを確認し、ズレていれば最も不確実な変数を見直せているか
- 最終値だけでなく、一人当たりの年間購入額に戻して生活実感と照合できているか
オンラインケース面接特有の出題形式
例題(形式の一例):
与えられた資料を読み込んだうえで課題を整理し、エクセルで簡単なグラフを作成、最終的にスライドにまとめて打ち手を説明してください。
出題傾向:
- 口頭でのやり取りだけでなく、資料読解・集計・成果物作成までを含む総合力を見る形式
- 制限時間内で情報を整理し、成果物に落とし込むスピード感が求められる
評価されるポイント:
- 情報を過不足なく整理し、短時間で構造化する力
- 口頭説明と成果物(グラフ・スライド)の内容に一貫性があるか
こうした出題パターンは、頭で理解するだけでは不十分です。実際に自分で考え、声に出して論理を組み立てる練習を繰り返すことで、本番での対応力が大きく変わります。答えを読んで終えるのではなく、声に出して追加質問に答える練習を重ねることで、構造を丸暗記せずに使いこなせるようになります。
実際、AI面接練習サービス「CaseMatch」でKPMG対策に取り組んでいるユーザーも、面接を重ねるごとにスコアの伸びとして手応えを実感しています。異なる業態のお題を解くことで、パターンを丸暗記するのではなく、初見のテーマにも応用できる力が磨かれていきます。
▼ 出題パターン別・おすすめの練習問題
▼ ケース面接の基本を再確認
KPMGコンサルティングのケース面接で問われる3つの力
KPMGコンサルティングのケース面接は、単なる"地頭試し"ではなく、実際のコンサルティングプロジェクトで通用する力を見極めるために設計されています。中でも特に重視されるのが、次の3つの力です。
課題を構造化して優先順位を決める力
売上向上なら、施策をすぐに出すのではなく、売上を客数・頻度・単価に分け、どこが最も効くかを決めます。論点を漏れなく並べることより、最初に見るべき論点を選ぶことが重要です。
たとえば店舗型サービスであれば、客数減少が新規客不足なのか既存客の離脱なのかによって、確認すべき情報も提案も変わります。まず「既存客の再来店率低下が主因ではないか」と仮説を置き、顧客別の来店履歴や競合状況で検証する流れをつくる、といったイメージです。4Pや3Cといったフレームワークは、整理に必要な場合だけ使う道具にすぎません。面接官が見ているのは、きれいなフレームワークの図ではなく、限られた情報から何を優先するかという判断です。
回答の型としては、最初に結論を置き、売上や課題を分解してから優先順位を示す構成が有効です。全論点を均等に話すより、なぜそこから見るのかを説明できるほうが評価されます。
根拠を置いて仮説を検証し提案を磨く力
ケース面接で置く数字は、正確な統計値である必要はありません。けれども、なぜその数字なのかを説明できない仮定は使わないことが大切です。人口や営業時間のような基礎情報、処理能力、生活実感、類似サービスとの比較から数字をつくる意識を持ちましょう。
たとえば小売店の客数を考えるなら、「一日500人」といきなり置くのではなく、レジ台数×1時間当たりの会計人数×稼働率×営業時間、というように分解します。各変数に幅があっても、レジの処理能力という根拠が残るため、面接官から問われても考え直すことができます。
仮説を置く場面 | 置き方 | 面接官に伝える言い方の例 |
|---|---|---|
売上低下の原因 | 客数・頻度・単価に分解する | 「まず既存客の頻度を優先して確認します」 |
市場規模 | 利用者数×頻度×単価に分解する | 「利用者数は対象人口から推定します」 |
施策の優先順位 | インパクト×実現可能性で比べる | 「短期では再来店施策を優先します」 |
仮説が外れたときに、最初の結論を守り抜く必要はありません。「再来店率より新規流入の減少が大きいなら、優先順位を入れ替えます」というように更新条件を先に示すと、思考の柔軟さが伝わります。数字は当てる対象ではなく、仮説の強弱を比べ、次の質問を決める材料と捉えましょう。
オンラインで結論を簡潔に伝える力

オンラインでは、考えていることが対面より伝わりにくいため、結論→構造→根拠→次の確認事項の順で短く話すことが重要です。沈黙してから長い説明を始めるのではなく、「30秒で整理します」と宣言し、メモを見ながら話しても構いません。
KPMGコンサルティングの公式な新卒選考におけるオンラインケース面接は、KPMGの発行レポートなどを題材に、文章読解・PCスキル・プレゼンテーションを含むケース問題に取り組む形式とされています。中途採用でも同様に、画面越しでは結論を一文で先に置き、途中で「ここまでで前提に違和感はありますか」と確認する姿勢が有効です。話す速度を上げるより、主張の切れ目で一拍置いて面接官の反応を待つことを意識しましょう。
その他の特徴的な傾向
- ケースは口頭でのやり取りに加え、資料の読み込みや簡単な集計作業を伴う場合がある
- ポジションによっては、回答を録画して提出する形式が採用されることもある
- 「なぜ?」を何度も繰り返される傾向が強く、一問に対する深掘りの回数が多い
このように、KPMGコンサルティングのケース面接では構造化力・根拠設定力・簡潔な伝達力のすべてが重要です。
中途入社者向けの対策法
KPMGコンサルティングの中途採用におけるケース面接では、定量的に考える力と、実務をもとに現実的な提案ができる力の両方が求められます。数字の前提を整理し、深掘りに耐えられる思考プロセスを示せるかどうかが合否を左右します。
事前準備の基本:ケースの型は「使う」より「更新する」道具
ケース面接には共通する型があります。初見のテーマでも動じずに対応するためには、以下のような流れを体に染み込ませておくことが重要です。
- 課題の背景と目的を明確にする
- 論点を分解・構造化する(例:客数・頻度・単価、ロジックツリー、3Cなど)
- 仮説ベースで要因を整理し、打ち手を立案
- 提案内容の妥当性・実行性・コスト対効果を検討する
活用される代表的なフレームワークには次のようなものがあります。
- 3C(顧客・競合・自社)
- ロジックツリー(課題を階層化して整理)
- 利益構造(売上=単価×数量、利益=売上-コスト)
- As-Is/To-Be分析(現状と目指す姿の対比)
ただし、これらのフレームワークは整理に必要な場合だけ使う道具にすぎません。面接官が見ているのは、きれいなフレームワークの図ではなく、深掘りされたときに数字を再計算・修正できるかどうかです。無理にフレームに当てはめず、自分の言葉で整理し、仮説が外れたら更新条件を示しながら組み立て直せることのほうが評価されます。
▼フレームワークについて詳しくはこちら
面接練習の方法(ロープレ・フィードバック)
定量的に考えることと、それを口頭で説明することは別スキルです。頭の中で計算できていても、深掘りに対して数字で即答できなければ評価されません。
以下のような練習法が効果的です。
- 模擬面接(ロープレ)を他者と実施し、深掘り質問への耐性をつける
- AI面接練習サービス「CaseMatch」で一人練習+AI採点フィードバック
- 録音や録画を活用して、自分の説明を客観的に確認
振り返りの際にチェックすべきポイント:
- 前提となる数字の根拠を説明できているか
- 深掘りに対して数字を修正しながら答えられているか
- 対話になっているか(一方的な説明になっていないか)
一人でも客観的なフィードバックがほしい方には、CaseMatchがおすすめです。本番と同じ対話形式でAIが論理構成・定量的な精度・伝え方まで採点するため、弱点を具体的に把握できます。
実務経験をどう論理的に語るか
中途採用では、「ご自身の経験で近い事例はありますか?」という問いがケースの延長でよく出されます。そのため、実務経験を構造的に整理し、ケースの文脈で活用できるようにしておくことが非常に重要です。
以下のフレームで整理すると、応用しやすくなります。
- 課題や状況(なぜそれに取り組んだか)
- 自分の行動(どのように進めたか、どんな数字を根拠にしたか)
- 結果と示唆(どのような成果・学びがあったか)
- 他業務や今回のケースへの応用視点
たとえば、「窓口業務のフロー見直しに取り組み、来店客の待ち時間を分解して原因を特定。改善策の実施により平均待ち時間が前月比20%改善した」というように、数字を伴って語れると、実務とロジックの接続力を印象付けることができ、評価につながります。
▼過去の経験や業務経験を言語化できるようにしておこう
失敗しがちなパターンと注意点
中途採用では業務経験やスキルが前提として見られるぶん、それを定量的・構造的に伝える力があるかどうかで評価が分かれます。以下の3つは特に陥りやすい失敗パターンです。
定性的な説明で押し切ろうとする
KPMGコンサルティングは他のファームよりも定量的な突っ込みが厳しいため、定性的な説明だけで乗り切ろうとすると評価が下がりやすくなります。
よくあるNG例:
- 「効果があると思います」など、数字の裏付けがない説明で終わる
- 深掘りされても概算をやり直さず、同じ説明を繰り返す
- 前提条件を曖昧にしたまま、結論だけを先に述べてしまう
改善策:
- 最初に前提となる数字(母数・単価・比率など)を明言してから話し始める
- 深掘りされたら、その場で数字を再計算する姿勢を見せる
- 迷ったら一度立ち止まり、「前提を整理させてください」と言ってから計算し直す姿勢も評価される
面接官は、沈黙よりも"数字の根拠がない結論"を警戒しています。落ち着いて、計算の過程を示すことのほうが重要です。
戦略ファーム的な対策だけで臨んでしまう
戦略ファーム向けの抽象度が高いケース対策のみで臨むと、KPMGコンサルティングでは回答の抽象度が高すぎると指摘されるリスクが高まります。
よくあるNG例:
- フレームワークの当てはめだけで満足し、具体的な数字に落とし込まない
- 提案が現実の業務プロセスと乖離しており、実行イメージが伝わらない
- 前職の経験と提案内容の接続が弱く、汎用論で終わってしまう
改善策:
- 提案は「誰に」「どの業務プロセスで」「どの数字が変わるか」までセットで語る
- 前職の経験を、KPMGコンサルティングの業務にどう活かせるかまで具体化する
- 業界特有の規制や慣行を踏まえた実現可能性を必ず確認する
KPMGコンサルティングの面接官は、ロジックが整っているだけでなく、提案が現実の業務として成立するかまで見ています。
「よくできた答え」より「納得感あるプロセス」
きれいな施策を並べるだけでは評価されません。特に定量的な問題に対しては、「なぜその数字にたどり着いたのか」というプロセスのほうが重要視されます。
よくあるNG例:
- テンプレ的なフレームワークを使い、どこかで聞いたような提案を展開する
- 打ち手だけを並べて、「なぜその数字を根拠にしたのか」が説明されない
- 前提や仮定があいまいなまま、きれいな話し方だけをしている
改善策:
- 常に「その数字の根拠は?」と自分に問い返しながら仮説を構築する
- 提案は、「前提」「計算過程」「深掘りへの対応」の3点セットで語る
- 面接官の指摘に対して「計算し直す」「前提を修正する」などの柔軟性を見せる
KPMGコンサルティングの面接官は、答えそのものよりもその人がプロジェクトでどう考え、どのように数字を扱うかをケース面接で見ています。だからこそ、論理の流れと数字の根拠をセットで語れる人が高く評価されるのです。
▼ケース面接の回答例をもっと見る
CaseMatch高得点者の回答に学ぶ思考プロセス
CaseMatchのAI面接で高得点だった回答から、売上向上ケースで再現したい進め方を見ていきます。これは実在企業の選考ログではなく、AI面接で同じお題に挑戦した回答です。
▼同じお題を受けてから、回答の進め方を確認する
サービス業の売上向上で高得点だった回答の進め方
このお題では、美容院の売上向上を考えます。高得点だった回答は、立地と顧客層を確認し、売上を分解してから、再来店率に焦点を絞っています。
「美容院の立地やターゲットを誰にするかなどを考えたいと思います」
この確認が良いのは、立地とターゲットで競合、利用頻度、選べる施策が変わるからです。質問は情報収集のために増やすのでなく、回答の枝分かれを減らすために使います。
「売上げは来店客数×来店頻度×客単価に分けて考えました。…新規の顧客の獲得よりも既存の顧客の来店頻度の向上が効果的だと考えました」
売上分解の直後に、忙しい顧客が来店時期を逃すという仮説を置き、次回予約、リマインド、短時間メニューへつないでいます。構造と施策が切れていない点を真似してください。
「最終的にはインパクト・コスト・実現可能性の3つで判断しています」
この回答は、低コストだから優先するのでなく、売上への効きも含めて比較しています。常連客数×平均単価×来店回数の増分という簡単な試算で頻度向上の効果を示せば、さらに説得力が高まります。
前提確認・論点分解・仮説修正から学べること

この回答から学べるのは次の4点です。
- 打ち手の前に、立地と顧客を確認する
- 売上を分解し、最も見るべきレバーを一つ選ぶ
- 施策はインパクト・コスト・実現可能性で比べる
- 指摘があれば原因仮説へ戻り、結論を更新する
CaseMatchでは、AI面接官との対話を通じて、結論だけでなく仮説の弱い部分への質問を受けられます。独学で解答例を読むだけでは見えにくい、なぜその優先順位なのかを言葉にする練習に使えます。
1分で完了
実際に通過した人の声とアドバイス
実際にケース面接を通過した方々の取り組みや反省点から、実践的なヒントを紹介します。
Big4間転職で二次面接に苦戦したAさんの例
Aさんは、別のBig4ファームのシニアコンサルタントからKPMGコンサルティングへ応募。書類選考とWebテストは免除されたものの、二次面接のケースで一度苦戦しています。
最初の面接での失敗:
- 前職での経験をそのまま持ち込み、KPMGコンサルティング特有の定量的な深掘りへの準備が不足していた
- 概算を出した後、深掘りされても前提を再検証せずに同じ説明を繰り返してしまった
再挑戦での対策:
- 深掘りされることを前提に、あらかじめ複数パターンの前提を用意しておく
- 数字を聞かれたら、その場で計算過程を声に出しながら再検証する練習を重ねた
Aさんの振り返り:
答えの精度よりも、突っ込まれたときにどう数字を立て直すかを見られている感じがした。準備段階で「聞かれたら困る数字」を先に洗い出しておくと、余裕を持って話せるようになった。
Aさんが評価されたポイントは、深掘りに対して数字で応答し続ける粘り強さでした。
未経験職種から挑戦し最終面接を突破したBさんの例
Bさんは事業会社の企画職からKPMGコンサルティングのコンサルタント職へ応募。コンサル未経験ながら、複数回のケース面接を経て内定を獲得しました。
取り組んだこと:
- 業務で扱っていたコスト構造・業務フローの分解視点をそのままケース対策に応用
- 「なぜ?」を3〜5回自問する練習を重ね、深掘りへの耐性をつけた
- 志望動機と回答内容に矛盾が出ないよう、最終面接まで一貫した軸を用意
Bさんのコメント:
KPMGは「なぜ?」を本当に何度も聞いてくる。表面的な答えで終わらせず、自分の実務経験に根拠を求めて答えるようにしたら、途中から会話が噛み合うようになった。
この体験からわかるのは、深掘りへの耐性は事前準備でつけられるということです。
通過者に共通していたポイント
- 数字を出した後も、深掘りに応じて前提を修正する柔軟性を持っていた
- 想定外の質問にも、計算過程を声に出しながら対応できていた
- 面接を"論破の場"ではなく、共に数字を検証していく対話として捉えていた
これらの視点は、特に中途採用において高く評価される傾向にあります。
まとめ|KPMG中途のケース面接は"定量的な論理性×実務接続力"がカギ
KPMGコンサルティングの中途採用におけるケース面接では、知識や経験の多さ以上に、「数字でどこまで語れるか」「深掘りにどこまで耐えられるか」が問われます。
中途入社者は特に、実務経験があることを前提とした質問を受けるため、抽象的な答えやフレームワークの暗記だけでは通用しません。記事全体を通じて、次のようなポイントを押さえておくことが重要です。
- ケース面接はサービスライン(機能軸)とセクター(業界軸)の両方で出題傾向が異なるため、自分が応募するのがどちらの軸のポジションかを確認したうえで練習を行う
- 市場規模推定・業務改革・コスト削減といった頻出テーマに慣れておく
- フレームワークは「使う」より「深掘りに応じて数字を修正する道具として使う」ことを意識する
- 面接官からの繰り返しの深掘りに、数字で応答し続ける粘り強さが最も評価される
- 実務経験は数字の裏付けとして語れるように整理し、ケースへの応用力として活かす
ケース面接は、一朝一夕でマスターできるものではありません。しかし、定量的に考え、定量的に伝えるという基本の型を身につけることで、どんなテーマにも対応できる力が身についていきます。選考を突破するために大切なのは、完璧な答えではなく、納得感ある数字の根拠と深掘りへの耐性です。
AI面接練習サービス「CaseMatch」や仲間との練習を活用しながら、自分の思考を磨いていきましょう。
著者
畑中 翼
Senior Managerフジクラで研究開発・新規事業開発に従事した後、アクセンチュア、デロイト、イグニション・ポイント、ADLでコンサルティングを経験。現在はSenior Managerとして転職支援を担当。製造業・R&D領域に強みを持ち、QUNIE Award 2024優秀個人賞、外資就活ネクストAランクの実績を持つ。
監修者
山岡 直登
Director銀行法人営業、JAC Recruitment、パーソルキャリアでのRPO・企業人事を経て、フォルトナにてコンサル転職支援に従事。現在はCaseMatchのDirectorとして人材紹介を担当。ビズリーチSランク、新興系コンサルティングファーム年間Award 2025の実績を持つ。
面接練習で、選考を有利に進めよう。
1分で完了



