
コンサル
2026/09/28
ITコンサル中途のケース面接対策|ファーム別8社の出題傾向と突破法
目次
ITコンサルのケース面接は、戦略系と何が違う?
置くべき前提が「市場」ではなく「業務とシステム」になる
SIer出身者がつまずく理由
そもそもケース面接がない企業もある
【一覧表】ITコンサル8社のケース面接 出題傾向まとめ
日系総合ファームのIT部門を受ける場合
ITコンサルのケース面接でよく出る3つのお題タイプ
① 投資判断型:システム刷新や新規投資の是非を問う
② 課題解決型:業務課題の原因を特定して打ち手を出す
③ 構想型:DX戦略やデジタル活用の方向性を描く
SIer出身者が落ちる3つのパターン
1. 技術の話から始めてしまう
2. 前提を置かずに答え始める
3. 実行可能性を語りすぎて打ち手が縮む
CaseMatchなら、ITコンサルのケース面接を無料で練習できる
企業別・職種別のケース面接を練習できる
練習結果がスカウト・特別選考につながる
まとめ|ITコンサルのケースは「課題から入る」だけで変わる
ITコンサルの中途選考で、多くの人がつまずくのがケース面接です。SIerや事業会社のIT部門ではまず経験しない形式なうえ、戦略コンサル向けの対策本を読んでも出題傾向が噛み合いません。この記事では、ケース面接を課すITコンサル10社の出題傾向をファーム別に整理し、各社の対策記事へご案内します。
ITコンサルのケース面接は、戦略系と何が違う?
置くべき前提が「市場」ではなく「業務とシステム」になる

戦略コンサルのケース面接では「A社の売上を3年で2倍にするには」といったお題が出て、市場規模や顧客セグメントから前提を置いていきます。一方、ITコンサルのケース面接は「基幹システムを刷新すべきか判断せよ」のように、業務とシステムの現状から入るお題が中心です。
評価の中心も変わります。戦略系が論点の網羅性と構造化を見るのに対し、ITコンサルでは課題と打ち手の接続が妥当かが見られます。「この業務課題に対して、なぜその技術を選ぶのか」を筋道立てて説明できるかどうかです。
SIer出身者がつまずく理由
技術を知っているほど、かえって落ちやすい形式でもあります。よくある失敗が、お題を聞いた瞬間にアーキテクチャや製品選定の話を始めてしまうパターンです。
面接官が見たいのは技術の知識量ではありません。どんな経営課題や業務課題があり、それをどう分解した結果としてその技術が出てくるのか、という順番です。主語を技術から課題に置き換えるだけで、通過率は大きく変わります。
そもそもケース面接がない企業もある
NTTデータ・富士通・日立製作所・NECといった大手SIerの中途選考では、ケース面接はほとんど実施されません。評価の中心は技術経験とプロジェクト管理の実績です。
つまり、ケース面接の準備に時間を割けない状況なら、SIerから受けるという選択肢もあります。この記事で扱うのは、ケース面接が課されるITコンサルファーム10社です。
▼ITコンサル転職のエージェント選びについては、こちらの記事で詳しく解説しています
【一覧表】ITコンサル8社のケース面接 出題傾向まとめ
受けるファームが決まっている人は、該当する行から下のファーム別ブロックへ進んでください。
ファーム | 分類 | 出題テーマの傾向 | 評価されるポイント |
|---|---|---|---|
アクセンチュア(Technology他) | 外資系ITコンサル | システム構想、DX推進、業務プロセス改革 | 構造化力と実行への落とし込み |
日本IBM | 外資系ITコンサル | 技術活用による業務課題の解決 | 技術と業務課題の接続 |
Ridgelinez(リッジラインズ) | 日系DXコンサル | 人起点のDX構想、事業変革 | 変革の当事者を動かす視点 |
フューチャーアーキテクト | 日系ITコンサル | IT戦略、システム構想、技術選定 | 技術的な裏づけのある提案 |
ULSコンサルティング (旧ウルシステムズ) | 日系ITコンサル | システム企画、ベンダーマネジメント | ユーザー企業側に立った判断 |
Xspear Consulting | 独立系ITコンサル | テクノロジー起点の事業課題 | 事業とテクノロジーの往復 |
イグニション・ポイント | 独立系コンサル | 新規事業、DX、デジタル活用 | 構想を形にする推進力 |
ライズ・コンサルティング・グループ | 独立系コンサル | DX推進、業務改革、システム導入 | 戦略から実行まで一貫して語れるか |
※出題テーマの傾向は公開情報からの編集部判断です。ポジション・時期によって変動します。
上記の企業の面接練習は、CaseMatchで対策できます。
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アクセンチュア
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選考は書類 → 人事面接 → 1次面接(ケース面接を含む場合が多い)→ 最終面接という流れです。採用人数は多いものの、ケ
項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり(ポジションによる) |
想定する本部 | Technology/Operations/Industry X(IT・システム領域) |
出題テーマ | システム構想、DX推進、業務プロセス改革 |
★ケースの特徴 | ① 現行システムと業務プロセスの状態を前提に置くお題が多い |
評価されるポイント | 構造化力と、提案を実行に落とし込む視点 |
選考は書類 → 人事面接 → 1次面接(ケース面接を含む場合が多い)→ 最終面接という流れです。同じアクセンチュアでも、Strategy & Consulting を志望する場合は戦略・業務改革寄りのお題になるため、対策の方向が変わります。
▼アクセンチュアの中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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日本IBM

項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり |
出題テーマ | 技術活用によるクライアントの業務課題解決 |
★ケースの特徴 | ① 「その技術で何の課題が解けるのか」を何度も往復で問われる |
評価されるポイント | 技術と業務課題をどう接続するか |
コンサルティング部門と技術部門を併せ持つのが特徴です。技術に終始しても、逆に業務課題だけを語って打ち手が曖昧でも通りません。技術と課題を往復できるかが分かれ目になります。
▼IBMの中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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Ridgelinez(リッジラインズ)

項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり |
出題テーマ | 人起点のDX構想、事業変革 |
★ケースの特徴 | ① 「人」を起点に発想するという理念があり、組織や働き方まで論点に入る |
評価されるポイント | 変革の当事者を動かす視点 |
富士通グループのDXコンサルティングファームで、2020年に設立されました。創業時の245人から2024年3月には470人へ拡大しており、未経験からの転職にもチャンスがある成長フェーズです。技術だけでなく、人と組織の変革まで含めて語れるかが見られます。
▼リッジラインズの中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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フューチャーアーキテクト

項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり |
出題テーマ | IT戦略、システム構想、技術選定 |
★ケースの特徴 | ① 特定ベンダーに依存しない前提で、技術選定の理由まで問われる |
評価されるポイント | 技術的な裏づけのある提案 |
IT戦略の立案からシステムの実装までを一気通貫で手がけるファームです。他のITコンサルより技術的な深さを求められる傾向があり、エンジニアとしての実務経験を持つ人が力を発揮しやすい環境です。
▼フューチャーアーキテクトの中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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ULSコンサルティング(旧・ウルシステムズ)

項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり |
出題テーマ | システム企画、ベンダーマネジメント、IT投資判断 |
★ケースの特徴 | ① ユーザー企業の側に立つ前提で、ベンダーをどう使うかが論点になる |
評価されるポイント | ユーザー企業側に立った判断 |
2000年創業、IT戦略やシステム企画といった上流工程に特化した独立系ファームです。ベンダーではなくユーザー企業の代理人として動く立場のため、「作らない」という判断も選択肢に入れられるかが問われます。
2025年10月1日に「ウルシステムズ」から現社名へ変更しました。ITコンサルティングの枠を超え、事業戦略や組織変革まで踏み込む方針を打ち出しているため、システムの話だけで完結しないお題も想定しておきましょう。
▼ULSコンサルティング(旧・ウルシステムズ)の中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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Xspear Consulting(クロスピア コンサルティング)

項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり |
出題テーマ | テクノロジー起点の事業課題、DX |
★ケースの特徴 | ① 事業側の課題とテクノロジーを行き来するお題が出やすい |
評価されるポイント | 事業とテクノロジーの往復 |
テクノロジーを起点にビジネス変革を支援する独立系ファームです。事業の話とテクノロジーの話を同じ粒度で語れるかが評価の軸になります。組織が拡大フェーズにあるため、自ら動ける人材が求められます。
▼Xspearの中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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イグニション・ポイント

項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり |
出題テーマ | 新規事業、DX、デジタル活用 |
★ケースの特徴 | ① 新規事業の構想を問うお題が出やすい |
評価されるポイント | 構想を形にする推進力 |
戦略・DX・新規事業を手がける日系独立系ファームです。コンサルティングに加えて事業づくりの機能も持つため、「何をしたいか、何を成したいか」を自分の言葉で語れるかが重視されます。
▼イグニション・ポイントの中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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ライズ・コンサルティング・グループ
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項目 | 内容 |
|---|---|
ケース面接 | あり |
出題テーマ | DX推進、業務改革、システム導入 |
★ケースの特徴 | ① 戦略立案から実行支援まで扱うため、実行フェーズまで問われる |
評価されるポイント | 戦略から実行まで一貫して語れるか |
戦略から実行までを一貫して支援する日系独立系ファームです。現職もコンサルタントという応募者が多いため、なぜこのファームなのかを明確に語れるかが選考で問われます。
▼ライズ・コンサルティングの中途ケース面接対策については、こちらで詳しく解説しています
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日系総合ファームのIT部門を受ける場合
アビームコンサルティング、シグマクシス、日立コンサルティングも、ERP導入や製造業DXといったIT領域の案件を多く手がけており、中途選考ではケース面接が課されます。ただしこの3社は日系の総合コンサルティングファームに分類されるため、戦略・総合コンサル側の記事でまとめて解説しています。
▼アビーム・シグマクシス・日立コンサルティングのケース面接は、こちらの記事で詳しく解説しています
1分で完了
ITコンサルのケース面接でよく出る3つのお題タイプ
ファームによってテーマは違いますが、構造は大きく3つに分けられます。

① 投資判断型:システム刷新や新規投資の是非を問う
「基幹システムを刷新すべきか」「このSaaSを導入すべきか」といったお題です。Yes/Noを先に決めてから理由を組み立てるのが基本で、コストだけでなく、刷新しなかった場合のリスクまで触れられると評価が上がります。
② 課題解決型:業務課題の原因を特定して打ち手を出す
「受注処理に時間がかかっている。どう改善するか」といったお題です。いきなりシステム化を提案せず、業務プロセスのどこで時間が溶けているかを分解してから打ち手を置きます。ITを使わない選択肢にも一度触れると、視野の広さが伝わります。
③ 構想型:DX戦略やデジタル活用の方向性を描く
「この業界でDXを進めるとしたら何から着手するか」といったお題です。抽象度が高いぶん、自分で前提を置いて論点を絞る必要があります。すべてを語ろうとせず、優先順位をつけて1〜2点に絞り込む判断力が見られます。
SIer出身者が落ちる3つのパターン
1. 技術の話から始めてしまう
最も多い失敗です。アーキテクチャや製品名から入ると、「業務を理解していない人」と判断されます。必ず課題から入り、技術は打ち手として最後に置きます。
2. 前提を置かずに答え始める
SIerの現場では要件が与えられるため、自分で前提を置く習慣がつきにくくなります。ケース面接では前提を宣言してから進めるのが最低限の作法です。
3. 実行可能性を語りすぎて打ち手が縮む
「現実にはこの体制では無理です」と早々に制約を語ってしまい、提案が小さくまとまるパターンです。制約への言及は必要ですが、まず打ち手を出してから、実現のハードルを添える順番にしてください。
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企業別・職種別のケース面接を練習できる
CaseMatchでは、企業別・職種別のケース面接を用意しています。加えて、志望動機や過去の経験など、人物面接や中途向けの面接練習もあります。志望ファームが決まっていれば、出題傾向に近い形式でそのまま練習できます。
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まとめ|ITコンサルのケースは「課題から入る」だけで変わる
ITコンサルのケース面接は、技術力を測る場ではありません。業務課題を分解し、その打ち手としてITを置けるかが見られています。
- 志望ファームの主戦場から、出題テーマを想定する
- 技術の話は打ち手のフェーズまで出さない
- 声に出して、時間内に話し切る練習を繰り返す
この3つを押さえれば、SIerや事業会社のIT部門出身でも十分に戦えます。受けるファームが決まっている人は、上のファーム別ブロックから各社の対策記事と例題へ進んでください。
まだケース面接を一度も受けたことがないなら、まずは1問解いて現在地を確かめるところから始めてみましょう。
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著者
畑中 翼
Senior Managerフジクラで研究開発・新規事業開発に従事した後、アクセンチュア、デロイト、イグニション・ポイント、ADLでコンサルティングを経験。現在はSenior Managerとして転職支援を担当。製造業・R&D領域に強みを持ち、QUNIE Award 2024優秀個人賞、外資就活ネクストAランクの実績を持つ。
監修者
山岡 直登
Director銀行法人営業、JAC Recruitment、パーソルキャリアでのRPO・企業人事を経て、フォルトナにてコンサル転職支援に従事。現在はCaseMatchのDirectorとして人材紹介を担当。ビズリーチSランク、新興系コンサルティングファーム年間Award 2025の実績を持つ。
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